男子テニス世界ランキング7位のテイラー・フリッツ(アメリカ/28歳)が、長引くヒザの腱炎の治療のため、ツアーからの一時離脱を検討していることを明かした。現在開催中の「マイアミ・オープン」での状態次第では、昨年に続いてクレーコートシーズンを見送る可能性もあるという。
大会開幕前の記者会見で、フリッツは自身のコンディションについて詳細に説明。ヒザの腱炎は「ほぼ1年を通して」抱えている問題で、状態は週単位、さらには日単位でも変動しているという。もともとは試合後の痛みとして現れていたが、徐々に悪化し、サービス時に後ろ脚を十分に曲げられない場面も出てきた。
「今もヒザの状態を管理している。日によっては調子が良いこともあるが、なぜそうなるのか正確にはわからない」
こうした不安定なコンディションは結果にも表れており、好調と不調の波を繰り返してきた。実際、2月の「ダラス・オープン」では好パフォーマンスを見せて準優勝した一方で、その後の「BNPパリバ・オープン」前には、コンディションの後退を感じたという。
一方で、フリッツはもともと「休養ありき」のスタンスではなかった。ダラスでの会見では、徹底したケアとリハビリを継続しながらプレーする方針を強調していた。
「休んで治るケガではない。家に帰って何もしなければ、ヒザはむしろ悪くなる。今後2カ月間何もせずに過ごすより、ケアを入念にしながらプレーする方が自分にとってはいい選択だと思っている」
理学療法士による長時間のケアやリハビリを日課とし、コンディションと向き合いながらツアーを戦ってきたが、ここにきて状況は変わりつつある。コーチのマイケル・ラッセル氏と共に、一定期間の休養を含めた選択肢を検討しているという。
「これが一種の区切りだ。マイアミの後に大きな改善が見られなければ、少しプレーのペースを落とし、しっかり完治させる時期かもしれないと話し合った」
さらに、欠場する場合のタイミングについても具体的に言及した。
「もしシーズンのうちで欠場してもいいと思える時期があるとしたら、昨年のようにクレーコートシーズンになるだろう」
「今週の結果が大きな判断材料になると思う。しかし、全体的には悪くない」
こうした状況の中でも、プレー面には一定の手応えを感じている。とりわけサービスについては、キャリアでも屈指の出来にあるという。
「昨年終盤から今年ここまでにかけて、おそらくキャリアの中で最も良いサーブが打てていると感じている」
第7シードとして臨むマイアミでのパフォーマンス、そして大会後に下される決断は、今後のシーズンを占う重要な分岐点となりそうだ。
構成●スマッシュ編集部
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