『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.38ー初代タイガーマスク45周年記念プレ大会ー』後楽園ホール(2026年3月19日)
レジェンド選手権試合 ○黒潮TOKYOジャパンvs関本大介×
関本の猛攻を受けて敗北寸前まで追い込まれた黒潮だったが、大逆転勝利を手にして薄氷のレジェンド王座初防衛。試合後、次期挑戦者に関根“シュレック"秀樹を指名した。
黒潮は船木誠勝の右肩負傷というアクシデントながら昨年の9・11後楽園大会でレジェンド王座初戴冠を果たした。ストロングスタイルプロレス常連のシュレックが挑戦表明したものの、黒潮は「人間じゃないヤツはダメだ」と拒否した。
ベルトを奪われた船木が即奪回に動かず、黒潮に試練の5番勝負を要求するなど事態が混迷する中、タイトル獲得から半年経ってようやく初防衛戦の相手が関本に決定した。関本は元レジェンド王者で、2016年に船木にベルトを奪われた経緯がある。黒潮と関本は2016年3月のWRESTLE-1後楽園大会で対戦。黒潮は逆エビ固めで完敗を喫していた。
黒潮はテーマ曲をアンコールまでタップリと使い、大歓声を浴びて入場。ノリノリで何度も「チャンピオン!」と雄叫びを上げる。しかし、いざ試合が始まると、ロックアップして弾き飛ばされただけで、何度も力なく場外に退避。ショルダータックルでも打ち倒された。その後も関本ペースが続き、エプロンでのショルダータックルで黒潮を豪快に吹き飛ばす。
場外戦になっても、南側スタンド席に連行して、逆水平を連打。リングに戻っても逆水平を叩き込むと、黒潮は自力で立ち上がれない状態に。客席からは「チャンピオン」コールが巻き起こったものの、関本はボディスラムを連発すると、逆エビ固めで仕留めにかかった。
前回はギブアップを奪われた逆エビ固めに捕まったものの、命からがらロープに逃れた黒潮は、起死回生のジャンピングハイキックをズバリ。ふらつく関本をスワンダイブ式ミサイルキックで蹴り倒し、ジャケットパンチをこれでもかと乱射した。その後も効果的にジャンピングハイキックを放ちつつ、鉄柱の金具越えのトペコンヒーロを敢行。さらに、スワンダイブ式ボディアタックへ。関本はこれをキャッチすると、アバランシュホールドで叩きつけて両者大の字に。
先に動いた黒潮はトラースキックとバズソーキックを乱れ打ち、飛びヒザ蹴りも発射。ムーンサルトプレスを連続投下して勝負に出る。だが、関本は2発目を剣山で迎撃。腹部を狙い撃ちにすると、ダイビングボディプレスも投下した。黒潮に雪崩式フランケンを狙われても踏ん張り、雪崩式パワーボムを敢行。抵抗する黒潮にラリアットを振り抜き、垂直落下式ブレーンバスターで突き刺した。
ギリギリで肩を上げた黒潮は、関本のジャーマン狙いを1回転して不時着。カウンターのフランケンシュタイナーで形勢打開を図る。先読みした関本が丸め込み返したものの、さらに黒潮が体勢を入れ換え、両腕を掴んだ状態で押さえる変型エビ固めで逆転勝利を手にした。
黒潮が大逆転勝利を果たして、レジェンド王座初防衛。関本が黒潮に襲いかかるも裁定は覆らない。黒潮は大の字のまま表彰状とベルトを受け取った。
這うようにして立ち上がった黒潮は「まず1個言いたい。そんなに急いで帰らなくても。外、出た瞬間、超悪口言いますよ」と席を立つ観客にツッコんで笑いを誘うと、「とにかく今日初めて防衛戦でした。タイトルマッチで船木さんから獲った時は正直アクシデントでしたけど、今日はどうですか?」と問いかけて、歓声を呼び込む。「何はともあれ、次に関本大介と試合したらたぶん俺は負ける。だから、もうリングで会うことは二度とないんだけど、今日はありがとう」と対戦相手の関本に感謝を示した。
「もう俺から呼ぼうか。聞きたいヤツだけは聞いてくれ。シュレック出てこいよ」とシュレックをリングに呼び込み、「人間の言葉が喋れるんだったら喋りな」と促す。シュレックは「まさかイケメンから指名をもらえるとは思わなかった。だがな、俺はお前が勝つことを信じてたぜ」とアピールした。黒潮は「お前、メチャクチャ人間だったんだな。今知ったよ」と驚きつつ、「俺はなんて言ったと思う? 次の挑戦者はお前だって言ったか? シュレック出てこいしか言ってねえだろ」と指摘し、「5文字でお前を言ってやろう。気が早い。ずっと、ずっと気が早い」と斬り捨てた。
それでも、「お前の挑戦を断ったら、関本大介とか、そういう人が来ちゃうようです。なので、戦いたい・戦いたくないは置いといて、次、タイトルマッチの挑戦者はお前でいいよ」とシュレックを挑戦者に指名。シュレックが「関本大介はマッスルモンスター、怪物だ。俺は…」と話し出した瞬間、黒潮はジャンピングハイキックでリングから叩き落とすと、「ということで次回大会、ここ後楽園で、俺対シュレック、楽しみにしててください。次もみんな見に来てくれるかな! センキュー、ありがとう!」と締めくくった。
「なんで、関根を断ったら、関本が来るんだよ。勝ったからいいけど。疲れた」とこぼしながらも、「まあ、いいや。俺が守ったってことは、まだ俺がこのストロングスタイルプロレスを盛り上げるからよ。楽しみにしとけ。フィニッシュ!」と意気込んだ黒潮。初代タイガーマスク45周年の記念イヤーとなるストロングスタイルプロレスを、王者として陽気に盛り上げる構えだ。
【黒潮の話】「俺がチャンピオンだから遅れました。すいません。こんな怖い人たちしかいない団体で遅れてしまってごめんなさい。誰も怒ってないですね? おい! 勝ってると思わなかった。これ、この間のメガトンと逆だったんじゃないの? 絶対勝てると思ってたけど負けた。今日、俺は勝ちにいったよ、正直。関本さんは勝てると思ったんじゃないかな。でも、次やる時はたぶん勝つ気で来るから、その時はたぶん負けるね。だからやらない。とにかく俺が守ったよ、初めて! 次! いつか知らねえわ。いつかは知らねえけど、シュレックとやってやるよ。だって、やりたくないけど、あいつとやらないと、関本みたいなヤツが来るんだろ、どうせ。アホか! なんで、関根を断ったら、関本が来るんだよ。勝ったからいいけど。疲れた。まあ、いいや。俺が守ったってことは、まだ俺がこのストロングスタイルプロレスを盛り上げるからよ。楽しみにしとけ。フィニッシュ!」
【シュレックの話】「次、あいつをボッコボコにしてやるよ。今日、関本大介を見て、パワーとスピードだけで勝てないことがわかったから、俺はMMAの技術、ボンサイ柔術の技術も使って。今までプロレスで使ってなかった柔術の技術も使って、全部を使ってあいつに勝ちにいく。潰しにいく。覚えてろ」

