若手の台頭が著しい男子テニスツアーに彗星のごとく現れた17歳の新星モイーズ・クアメ(フランス)が、現地3月19日に行なわれた「マイアミ・オープン」(3月17日~29日/アメリカ・マイアミ/ハードコート/ATP1000)のシングルス1回戦で予選勝者のザカリー・スバジダ(アメリカ/同96位)を5-7、6-4、6-4で下し、記念すべきツアー本戦初勝利を手にした。
現在世界ランキングで自己最高の385位につけるクアメは、トップ900の中では最年少選手。ITFツアーでの2度の優勝や、今年2月に開催された「オクシタニー・オープン」(フランス・モンペリエ/室内ハード/ATP250)でのツアー本戦デビューといったプロセスを経て今大会に乗り込んできた。
マイアミOP史上最年少での本戦勝利者となり、オンコートインタビューでは「この勝利は僕に大きな自信を与えてくれた。僕にとっては本当に大きな意味を持つものだ」と誇らしげに語ったクアメ。しかしその後に起きた出来事が、17歳にさらなる驚きを与えた。なんと四大大会24勝を誇る巨星ノバク・ジョコビッチ(セルビア/元1位/現3位)から直々に祝福のメッセージが送られてきたというのだ。
クアメは試合後、米テニス専門チャンネル『Tennis Channel』のインタビューにも回答。ずっと憧れの存在だったレジェンドから受け取ったメッセージを見て、興奮を抑えられなかったと率直に明かす。
「『今日の試合は素晴らしかった。おめでとう。このまま勝ち進めるといいね』みたいな内容のメッセージだったけど、今もすごくドキドキしていて、何て返信すればいいのかわからないんだ。『ありがとうノバク、僕の憧れの人』って返すべきなのかな。憧れの人からそんなメッセージが来ることを想像してみてほしい。僕にとっては最高にクールなことだ」
ちなみに、ジョコビッチが四大大会に次ぐマスターズ1000で初勝利を挙げたのは2005年のフランス・パリ大会で、クアメが生まれる3年以上も前のことだった。 ATP(男子プロテニス協会)公式サイトによれば、クアメはこれまでもジョコビッチへの憧れを語っており、そのメンタリティやトップへと駆け上がった過程を手本にしていると明かしていた。
そんなクアメの目標は、尊敬するレジェンドの系譜を受け継ぎ、世界のトップでテニス界をけん引すること。 最後には「いつかはそれを実現させたいと思っているし、そのために努力している」と今後に向けての並々ならぬ意欲を示した。
クアメの2回戦の相手は、これまでにツアー2勝を挙げている第21シードのイリ・レヘチュカ(チェコ/現22位)。17歳にとっては非常に強敵だが、期待の新星がどこまで食い下がれるか注目だ。
文●中村光佑
【動画】クアメがツアー本戦初勝利を挙げた「マイアミ・オープン」1回戦ハイライト!
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