まさに“ルカ・マジック”だった。
現地時間3月19日、ロサンゼルス・レイカーズのドンチッチはマイアミ・ヒート戦で今季最多の60得点を叩き出した。
現在リーグ得点王のドンチッチだが、この日の活躍はまさに別格だった。前日のヒューストン・ロケッツ戦で40得点、9リバウンド、10アシストを記録した背番号77は、右股関節の痛みで出場は「クエスチョナブル(不透明)」で、なおかつバック・トゥ・バック2戦目、チームはヒート戦当日の午前5時頃にマイアミのホテルへ到着。コンディション面を考えれば、欠場しても不思議ではない状況だった。
しかし、ドンチッチはコートに立ち、60得点、7リバウンド、3アシスト、5スティールをマーク。チームの連勝を8に伸ばし、ジェームズ・ハーデンが保持していたヒート相手の1試合最多得点記録(58)も更新した。
試合後、レイカーズのJJ・レディックHC(ヘッドコーチ)は、エースの働きをこう称えた。
「スーパーヒーローのようなパフォーマンスだった。序盤でチームを支えてくれたのが本当に大きかったし、第2クォーターの各ユニットも素晴らしい働きをしてくれた。後半開始のメンバーも良かったね。ただ、彼はビッグショットを決め、難しいシュートも沈め、正しい判断をし続けた」
このヒート戦、レイカーズは第1クォーターから29-42とリードを許すなか、ドンチッチはフル出場で12得点とチームを牽引。第2クォーターに9得点を奪い、6点ビハインドで折り返すと、第3クォーターには19得点の固め打ち。第4クォーターに入っても勢いは衰えず20得点(ラスト5分で17点)を積み重ね、敵地で逆転勝利に導いた。
レディックHCは続ける。
「あれだけ乗っている時は、もう彼に任せるしかない。チームメイトもそれを感じていた。いくつか狙っていたプレーの中でも、オフボールでの3ポイントを決めた“ホーンズ・チン・クリア(複数のスクリーンと連携でシューターをフリーにするセットプレー)”は象徴的だった。
レブロン・ジェームズのパス、(ディアンドレ)エイトンのスクリーン、そしてルカのシュート、すべてがビッグプレーだった。それにベンチ前でのクレイジーなステップバック3もあったし、とにかく彼のショットメーキングは信じられないレベルだった」
ドンチッチの60得点はその内容も圧巻だった。フィールドゴール18/30、3ポイント9/17、フリースロー15/19で、タフショットも多かった。
NBAのトラッキングデータによると、多くのシュートは複数回のドリブルの後に放たれていたもので、ドリブル3~6回のシュートは10本中7本成功、ドリブル7回以上は10本中5本成功。さらに特筆すべきはバム・アデバヨがマッチアップした時間帯で、リーグ屈指の守護神相手に、9本中7本成功の計22得点を奪取した。
レイカーズの選手で60得点を記録したのは、コビー・ブライアントが現役最終戦(2016年4月13日)で達成して以来初めて。また、今季は40得点以上の試合数でリーグトップ(13回)を記録したほか、この試合で3ポイントを9本決め、シーズン通算232本とし、ディアンジェロ・ラッセルの球団記録も更新した。
第4クォーター終盤には敵地ながらファンから「MVP」コールも浴びたドンチッチ。連戦の疲れを感じさせない超絶パフォーマンスは、今後語り継がれる一戦となりそうだ。
構成●ダンクシュート編集部
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