
「オーストラリアで唯一と言っていいほど腹立たしいのは...」なでしこ指揮官がアジア制覇を饒舌に振り返る「彼女の名前を覚えておいてほしい」【女子アジア杯】
「なんて国なんだ!?」
オーストラリアで開催された女子アジアカップで、2大会ぶり3度目の優勝を果たした日本女子代表。チームを率いるニルス・ニールセン監督は、試合後の記者会見で何を語ったか。オーストラリアメディア『FOOTBALL360』が伝えている。
シドニーのスタジアム・オーストラリアで行なわれた決勝戦で、日本は開催国の“マチルダス”オーストラリアと対戦。浜野まいかの鮮やかな一撃で挙げた先制点を守り切り、1-0の勝利を収め、見事にアジアの頂点に立った。
会見で、優勝の祝福について問われた54歳のデンマーク人はユーモラスに応じた。
「まあ、明日はとても早いフライトがある。ここオーストラリアは、とても奇妙な国だ。時計が11時を過ぎるとビールが買えない。なんて国なんだ!?」
さらに「デンマークがアフリカの国々を支援するように、我々が支援してバーをもう少し長く開けられるようにしよう」と続け、「オーストラリアで唯一と言っていいほど腹立たしいのは、喉が渇いている時にビールが飲めないことだ。近代的な国だと思っていたが、そうではなかった」と冗談交じりにコメントし、会場を沸かせた。
大会を通じ、奇抜な受け答えで注目を集めてきたニールセン監督だが、試合内容には冷静な分析を見せている。
決勝前に、両チームの勝つ確率は「50/50」だと主張していた指揮官は、試合後も「昨日、私が予測した通り、まさに50/50の試合だった」と自身の見解を改めて強調した。
「メディアの人々も、いつか私が言うことを信じてくれるかもしれない。勝者を予測するのは難しいとね。どちらかのチームが本命であっても関係ない、それでもパフォーマンスを発揮しなければならない」
また、相手のオーストラリアには最大限の敬意を払った。
「オーストラリアはホームで戦うと難しい相手だ。それは分かっていた。観客も雰囲気も素晴らしかったし、試合が始まる前から、オーストラリアサッカー連盟はすでに勝利していたと言いたい。素晴らしい大会、素晴らしい経験をありがとう」
加えて「ワールドクラスの選手を擁するワールドクラスのチームだ。ジョー(・モンテムッロ監督)にうまく率いられていたし、彼が何かを隠し持っていることは分かっていた」と評した。
決勝ゴールを決めた浜野に関しては、その才能を絶賛している。
「早い時間帯にゴールを決めてくれた。まいかに感謝だ。彼女はまたも素晴らしい試合をした。彼女の名前を覚えておいてほしい。いつかオーストラリアの選手たちと同じくらいビッグになるかもしれない。本当に才能ある若手で、スターへの道を歩んでいる。今日は大きな一歩だった」
今大会の日本は、29得点1失点という圧倒的な強さを見せつけた。これほど才能あるチームを率いることを問われると、ニールセン監督は「その通りだ。私は非常に幸運だ」と認めた。
「今日の試合は我々のベストゲームではなかったが、選手たちの個性、決してプレーを止めない姿勢、そして自分たちを信じる心が、本当に重要な場面で我々を10~20%良くしてくれる。自分がどれほど恵まれているかは言葉にできない。宗教的な人間ではないので、恵まれているとは感じないが、幸運だとは思う。幸運の星の下に生まれたに違いない」
女子アジアカップを制した日本。次なる目標は、来年にブラジルで開催される女子ワールドカップでの躍進だ。
ニールセン監督は、「将来の事は今、話さないと自分に約束したのだが、例外を設けよう」と前置きし、次のように述べた。
「次の大会で挑戦できる準備が整うまでには、まだ多くの課題がある。それがチーム、選手、そして連盟の野心だ。徹底的に評価する時間が必要だ。だが、日本が再びメジャータイトルを獲得したのは、良い一歩だと言える。このようなチームにとっては、あまりに長い時間がかかりすぎていたからね」
なでしこジャパンのさらなる進化を見据え、力強く突き進む覚悟だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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