現地時間3月18日、バレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガで2025-26シーズン プレーオフ準々決勝の第3戦が行われた。男子日本代表の石川祐希が所属するレギュラーシーズン首位シル スーザ スカイ・ペルージャは8位ヴェロ バレー・モンツァとホームで対戦。セットカウント3-0(25-19、25-23、25-20)で3連勝を飾り、準決勝へ駒を進めた。
初戦から2連勝で準決勝へ王手かけ第3戦を迎えたペルージャ。先発は3日前の第2戦と同じく、司令塔がイタリア代表シモーネ・ジャンネッリ、OPの元チュニジア代表ワシム・ベンタラ、MBはイタリア代表ロベルト・ルッソと元アルゼンチン代表セバスティアン・ソレ、OHはポーランド代表カミル・セメニウクと元ウクライナ代表オレフ・プロトニツキ、Lに元イタリア代表マッシモ・コラチを起用した。石川は2戦目に続きOH登録でベンチ入りしたが、依然として右膝故障から回復途中のため出場はなかった。
〈S:セッター、OH:アウトサイドヒッター、OP:オポジット、MB:ミドルブロッカー、L:リベロ〉
2敗を喫して後がないモンツァは、フルセットへ持ち込み接戦を演じた第2戦から先発メンバーを変えず。OPは第1戦に続き2戦目でも試合最多得点を挙げた19歳のOPディエゴ・フラシオ(イタリア)、Sヤン・ツィマーマンとOHエリック・ロアースのドイツ代表組、MBのトーマス・ベレッタとレアンドロ・モスカ、Lのレオナルド・スカンフェルラのイタリア勢、OHの1枚に203センチの18歳ジャスミン・ヴェリチコフ(ブルガリア)を起用して白星必須の戦いに臨んだ。
第1セット、ペルージャはブロック3本を許すなどしてビハインドで前半を終えるが、中盤から猛攻に転じる。まずはルッソのエース1本を含むサーブを起点に3連続ブレークを成功させて逆転。そして、後半に誤打が続いたモンツァに対してベンタラのブロック2本とセメニウクのエースでリードを広げる。終盤には、ジャンネッリのフェイクセットやセメニウクが右足で上げたディグから得点を重ねてプロトニツキのエースでセットを先取した。
第2セットはレセプションに苦戦した後、被ブロックに見舞われて出足でつまずく。だが、中盤を前にベンタラがサーブを炸裂させてダイレクト弾2発、ルッソの3連続得点に相手の誤打を呼び込み6連続ブレーク。流れをつかんだように見えたが、後半に入りモンツァに巻き返されて僅差のまま終盤まで粘られてしまう。それでもリードを譲らずに好調なルッソの攻撃で3度目のセットポイントをものにして逃げ切り、セット連取に成功した。
ペルージャはMB1枚をソレからフェデリコ・クロザート(イタリア)に替えてスタートした第3セットも、再び序盤から追いかける展開。前半に最大3点差をつけられた後、幾度も背後に迫るが押し返される時間が続くが、後半に入りベンタラのブロックで逆転。そして、終盤にリリーフサーバーでコートインしたソレが3連続ブレークに貢献してリードを4点へ広げる。以降、ルッソのブロックでさらにブレークを加えて突き放し、最後はモンツァのサーブが大きくエンドラインを割って試合終了。ペルージャが初戦から最短3連勝で準決勝進出を決めた。
試合後のコートで取材に応じた石川は、このように戦いを振り返った。
「チームのコンディションは非常に良いと感じました。ただ、まだ少しアタックの部分で各セットの前半はあまり良くなかったと思っています。3、4点リードされている状況があって最終的に中盤から後半に逆転しましたけど、そこはチームとして修正しなければいけないところだとコートの外から見ていて思いました」
これまでは中2、3日で試合をこなす忙しいスケジュールが続いていたペルージャだが、プレーオフ開幕以降は余裕のある試合間隔。フィジカル面ではプラスな一方で、「チームスタッフはシーズン大詰めのこの変化をモチベーションやリズムを維持する上で気にかけているようだが?」と問うとこう回答した。
「ずっと週の中で水、木曜日あたりの後に日曜日というふうな日程で練習よりも試合という感じだったので、練習時間を持ちつつ1週間空いて試合になるので今までとは確かにリズムが変わりますね」
「まぁ、選手たちはおそらくすごく気にしてはいないと思いますけど、何かが変わったことで試合の内容が様変わりするとかは必ず起こりうることなので慣れていくしかないですね。次戦のチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝ファーストレグはまた1週間後になってその次のホーム開催になるセカンドレグもまた1週間ぐらい空きますし、アウェーの移動もあったりしますけど、6対6がしっかりできる機会を有効に使って良い練習をして試合に臨む準備をすることが大事だと思っています」
第3戦終了時の結果は以下の通り(順位はレギュラーシーズン終了時、3勝先勝したチームが準決勝へ進出)。
〇1位ペルージャ対8位モンツァ(ペルージャ3勝 モンツァ0勝、)
〇2位ヴェローナ対7位ミラノ(ヴェローナ2勝 ミラノ1勝)
〇3位トレンティーノ対6位チヴィタノーヴァ(トレンティーノ0勝 チヴィタノーヴァ3勝)
〇4位モデナ対5位ピアチェンツア(モデナ1勝 ピアチェンツァ2勝)※勝者は準決勝でペルージャと対戦。
ペルージャが舞台をイタリアから欧州へ移して臨む次戦は、CL準々決勝のファーストレグ(日本時間3月25日午前4時30分開始予定)。スペインリーグ1位グアグアス・ラス パルマスとのアウェー戦に挑む。
取材・文●佳子S・バディアーリ
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