バレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガは、2025-26シーズンのプレーオフ真っ只中。男子日本代表の石川祐希が所属するレギュラーシーズン首位シル スーザ スカイ・ペルージャは3連勝で早くも準々決勝を突破した。4強入りを果たした直後の会場で石川にインタビュー取材を敢行した。
準々決勝では劣勢に動じず戦況をくつがえすペルージャの冷静沈着な試合運びに感服させられると同時に、対戦相手ヴェロ バレー・モンツァをけん引した19歳のオポジット、ディエゴ・フラシオ(イタリア)と18歳のアウトサイドヒッター、ジャスミン・ヴェリチコフ(ブルガリア)が披露した堂々たるパフォーマンスに現地で格別な評価と賛辞が寄せられた。主力2選手がシーズン途中に退団するなどのチーム事情があったとは言え、プレーオフの舞台で先発の座を任された10代が躍動。それは、日本代表の主将の目にはどう映ったのだろう?
「イタリアリーグは非常に若い選手が活躍しているのが現実。年齢を見てみると18~20歳ぐらいの子たちも多くて日本で言うと高校3年生から大学に入ったばかりなんですよね。イタリアではそういった選手たちがコートに立ってプロの選手と同じ立ち位置で試合をしている。それを見ると日本と海外の違いを感じます」
「日本でも在学中にSVリーグのクラブへ入団するケースも出てきているが?」と投げかけると、世界最高峰と呼ばれるリーグに11シーズンを過ごしてきた観点で私見を述べた。
「増えてきてはいますけど、基本的に学校がメインで大学であれば学生リーグが優先になるのでそのシステムがある限りは、イタリアリーグのように10代からプロリーグの中で活躍するというのはまだ難しいかなと、、、。システムに関しては物理的にどうしようもないことではありますけど、うまく体制が構築できれば日本でも可能性はあると思っています」
「今、イタリアリーグにいる18、19歳の彼らが経験しているものと、同じ年齢の日本人選手が日本で経験しているものはレベルが違いすぎて、そのレベルを縮めるにはそれなりの時間が必要になると思います。こっちの選手たちを見ていてやっぱり若いうちにこういったものを経験できるっていうことは、大きくプラスだなと改めて感じているところです」
そして、離脱6週目に入った右膝の故障。この日は動作範囲を広げてセット間のウォーミングアップを行う表情に明るさが増していた。その様子をメディア席から眺め、「楽しそうに見えた」と伝えるとこう返した。
「そうですねぇ(笑)。ここ1カ月ちょいはずっとウエイトトレーニングだったり膝のエクササイズばかりでなかなかチーム練習に参加できずにいるんで、ボールを触れるとやっぱり楽しいです」
続けて、10日前の取材で述べた復帰の見通しについて現在の進捗状況を説明した。
「ジャンプは普通の動きだったりスパイクの助走から跳んだりを今やっているところです。今日はブロックでクロスオーバーのステップをしたりとか、徐々に強度を上げていっています。翌日に痛みの確認もしながらやっていて今のところ悪化はないので、少しずつですけど順調に前へ進んでいます」
さらに今後の展望を詳しく明かしてくれた。
「明後日の金曜日(現地3月20日)ぐらいからアタックの方をちょっと始める予定です。コートに入るのは来週かな。6対6は今はまだかなというところですけど、週末(現地24日)にあるチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝のアウェー戦ぐらいには多分アタック練習くらいは入れるかなと。プレーオフ準決勝には、いつでも出場できるように準備しておきたいと考えています。ただ、まだ動き始めで様子を見ることにはなるので、、、なるべく早くチームの力になりたい気持ちでいることは確かですけど、逆戻りは避けなければいけない。そこは慎重に見ながら復帰へ向かって行きたいです」
具体的な言葉にカムバックが現実味を帯びてきたことを感じずにいられず思わず口をついて出た「待っています!!」に、「はい、ありがとうございます!!」と力強い声が返ってきた。
プレーオフ準決勝の前にペルージャを待ち受けるのは、スペインリーグ1位グアグアス・ラス パルマスとのCL準々決勝。欧州王座連覇に向けてまずはFINAL4への切符を狙い2連戦(1stレグ:アウェーで現地3月24日、2ndレグ:ホームで同4月1日)に挑む。
取材・文●佳子S・バディアーリ
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