
豪州メディアが指摘「日本の優勝を象徴した2つの決定的瞬間」。なでしこジャパンに唯一残された疑問「彼女たちはその問いに答えてみせた」【女子アジア杯】
オーストラリアで開催された女子アジアカップ。現地3月21日に決勝戦が行なわれ、日本とオーストラリアが激突。17分、浜野まいかが鮮烈なミドルシュートを叩き込み、先制した日本が、この1点を最後まで守り抜き、2大会ぶり3度目の栄冠を手にした。
豪州メディア『FOOTBALL360』は試合後、7万4397人の大観衆が詰めかけたファイナルを振り返る。「マチルダス、無念の敗北。日本の優勝を象徴した2つの決定的瞬間」と題した記事で、なでしこジャパンの戦いぶりを称えた。
「2026年AFC女子アジアカップの王者に輝いたのは日本だった。最高に手に汗握る緊張感と質を伴った決勝戦で、終盤に猛攻を仕掛けたマチルダス(オーストラリア女子代表の愛称)を1-0で抑えきった。日本がこの舞台でオーストラリアを同じスコアで退けるのは、これで3度目となる」
浜野の決勝点を「精巧で、大胆かつ好機を逃さない一撃が、勝敗を分けるゴールとなった」と評する。「このような試合はしばしば決定的な瞬間に左右されるが、このゴールは大陸最高のチームを決定づけるにふさわしいものだった」。
さらに「もしそれが決勝点であったとするならば、試合終了間際に起きた出来事は、この日本というチームがいかに完成されているかを示している」と続ける。
「ニルス・ニールセン監督が率いるチームは、この試合までに28ゴールを記録して称賛されていたが、唯一残された疑問は、真の試練にどう対処するかという点だった。彼女たちはその問いに答えてみせた」
とりわけ後半の途中からは、豪州の猛攻にさらされた日本だったが、懸命のディフェンスで対抗した。
「試合終盤、マチルダスが日本の守備をこじ開けるために残された手段はほとんどなかった。ゴールキーパーのマッケンジー・アーノルドまでもが攻撃参加したほどだ。日本の守備は見事に堅固で、組織的であり、そして崩されかけた時には決死の覚悟を見せた。
その象徴が、残り5分、エミリー・ヴァン・エグモンドに訪れた決定機だ。ゴールは確実かと思われたが、至る所から現われた青いユニホームの壁に阻まれた。これは祝うべきクリーンシートだった」
そして「ゴールとブロック。この2つの瞬間が、試合を決定づけたのである」と記す。
同メディアは、自国の代表チームの奮闘にも触れる。
「エリー・カーペンターの無尽蔵のスタミナとインテンシティは桁外れで、カトリーナ・ゴリーはこれ以上ないほどハードワークをこなし、ケイトリン・フォードは左サイドから打開策を見出そうとあらゆる手を尽くした。そしてもちろん、サム・カーは身を挺してあらゆるボールに飛びついた」
「カーとフォードにはチャンスがあったが、最も称賛に値するのは、日本にミスを誘発させようとプレスをかけ続けた、肺が張り裂けんばかりの運動量だった。チャンスはあり、好機もあった。彼女たちが闘志を欠いていたとか、何かをやり残したなどとは誰も言えないだろう。
アラナ・ケネディが大会最優秀選手に選ばれたことが、その証である。マチルダスは、この日本のチームとサッカーの質で渡り合えないのではないかという懸念を払拭し、決勝で今大会最高のパフォーマンスを見せた」
最後の1秒まで、決して諦めず、日本ゴールに迫った。「試合終了間際には、GKアーノルドが相手のペナルティエリア内にいて、カトリーは前線へボールを送り込み、カーペンターはエリア内への侵入を試み、ウィーラーはラインを突破し、ケネディは必死に打開しようとした」。
しかし――「マチルダスがどのルートを選ぼうとも、日本は答えを持っていた。だからこそ、彼女たちはチャンピオンにふさわしいのである」と記事は締めくくられた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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