現地時間3月22日(日本時間23日)、デンバー・ナゲッツは本拠地ボール・アリーナでポートランド・トレイルブレイザーズ相手に一度もリードを許さず、128-112で完勝して2連勝とした。
この日はニコラ・ヨキッチが22得点、14リバウンド、14アシストのトリプルダブルに2スティール、ジャマール・マレーが22得点、7アシストとオールスターデュオが活躍。さらにキャメロン・ジョンソンが19得点、2スティール、クリスチャン・ブラウンが15得点、6リバウンド、アーロン・ゴードンが12得点、4アシストと、スターター全員が2桁得点を奪取した。
ベンチからはブルース・ブラウンが13得点、3リバウンド、3アシスト。ハムストリングの負傷で2月上旬から欠場していたペイトン・ワトソンも、復帰戦で14得点、6リバウンド、3アシストをマークした。
今季のナゲッツは、72試合を終えた時点で25通りのスターターを起用するなどケガ人に悩まされてきた。ここまで70試合以上に出場したのはブルース・ブラウン(72)とティム・ハーダウェイJr.(71)のみ。主力の出場試合数はヨキッチが56、ワトソンが50、ジョンソンが46、C・ブラウンが36、ゴードンが30にとどまり、ベストメンバーを組めずにいた。
しかし、ブレイザーズ戦ではついにフルメンバーが揃い、快勝を収めた。8年連続のプレーオフ出場を目指すナゲッツは、現時点でウエスタン・カンファレンス5位の44勝28敗(勝率61.1%)で、4位のヒューストン・ロケッツ(43勝27敗/勝率61.4%)、6位のミネソタ・ティンバーウルブズ(44勝28敗/61.1%)とゲーム差なしで並んでいる。
ウエストでは首位オクラホマシティ・サンダー(56勝15敗/勝率78.9%)、2位のサンアントニオ・スパーズ(53勝18敗/勝率74.6%)のプレーオフ進出がすでに決定。3位には9連勝中のロサンゼルス・レイカーズ(46勝25敗/勝率64.8%)が入っている。
ロケッツとナゲッツ、ウルブズは7位のフェニックス・サンズ(40勝32敗/勝率55.6%)に4ゲーム差をつけているため、プレーオフにストレートインできるのはこの6チームに絞られたと見ていいだろう。
残り10試合で、ナゲッツは少しでも多く白星を積み上げて、4位以内に入って1回戦のホームコート・アドバンテージを確保したいところだが、ヨキッチは“コンディション”にフォーカスしている。「僕ら全員がケガなくシーズンを終え、チーム一丸になって同じ方向を向き、同じ目標へ向かって取り組むことが間違いなく必要になる。必要なら犠牲を払い、もっとハードにプレーする必要があるんだ。あと10試合しかないんだから」
2023年の王者は、ヨキッチ、マレー、ゴードンを中心にチームを構築してきた。昨夏の補強で優勝メンバーの一員だったB・ブラウンを呼び戻したほか、ジョンソン、ハーダウェイJr.、ヨナス・ヴァランチュナスらを加え、選手層の厚いロスターを形成。
レギュラーシーズンも残り1か月を切り、ポストシーズンに向けた水面下の争いも展開されているなか、ナゲッツにとって最も重要なのは選手たちのコンディショニングだろう。
個人として2023年以来のプレーオフ出場が見込まれるジョンソンは、今季のチームに自信を覗かせた。
「Pワット(ワトソン)とAG(ゴードン)が戻ってきてくれて、本当に嬉しいよ。これが今のチームの姿なんだ。層が厚いし、攻守両面でコートのあらゆる場所で活躍できる選手がいる。だから、フルメンバーで戦えるようになったのは本当に嬉しいんだ」
そして復帰戦を終えたワトソンも「自分たちが良いチームなのはわかっているし、フルメンバーが揃うのは久しぶりだ。みんなが万全の状態なら、僕らを倒せるチームはないと思う」と話している。
2023年のリーグ制覇後、過去2年はいずれもカンファレンス・セミファイナルで姿を消しているナゲッツが、今季どこまで勝ち上がることができるのか。残り10試合で健康体を維持し、万全の状態でポストシーズンを迎えてほしい限りだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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