現在開催中の男子テニスツアー「マイアミ・オープン」(3月17日~29日/アメリカ・マイアミ/ハードコート/ATP1000)のシングルスで、ベスト16進出を決めた元世界ランキング15位のセバスチャン・コルダ(アメリカ/現36位)が、ATP(男子プロテニス協会)のインタビューに応じた。そこで、四大大会7勝を誇る同郷の元王者ジョン・マッケンロー氏(アメリカ/67歳)へのリスペクトと感謝の思いを語った。
25歳のコルダは昨季、5月の「全仏オープン」(四大大会)で3回戦敗退を喫した後、右すねの疲労骨折で約3カ月にわたる戦線離脱を経験。8月の「ウィンストン・セーラム・オープン」(ATP250)で実戦復帰を果たしたものの以降は勝ちに恵まれない時期が続いていた。
それでも今季に入ってからは以前の強さを取り戻しつつある。四大大会「全豪オープン」では初戦敗退に終わったものの、直後に参戦した米サンディエゴのチャレンジャー大会(下部大会/CH100)で準優勝。2月の「デルレイビーチ・オープン」(ATP250)では準々決勝で第2シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/大会時13位)、準決勝では第3シードのフラビオ・コボッリ(イタリア/同20位)、決勝で第5シードのトミー・ポール(アメリカ/同24位)と、上位5シードのうち3人を撃破し、ツアー3勝目を手にした。
そして第32シードで出場した今回のマイアミOPでは、初戦の2回戦でカミロ・ウーゴ・カラベリ(アルゼンチン/現66位)に6-0、6-3で快勝すると、3回戦では22歳で世界1位に君臨するカルロス・アルカラス(スペイン)から6-3、5-7、6-4で金星を獲得。その背景には、先月の「Nexoダラス・オープン」(ハード/ATP500)で対面したマッケンロー氏からの助言があったという。
「彼とはコート上での自分のアイデンティティや、人としての在り方、そして今抱えている気持ちについて話した。彼は自分のプレーをどう見ているかだけではなく、どうすればより良いテニスができるかも教えてくれた。
彼は『自分自身を深く見つめ直し、自分が何者なのか、なぜテニスをしているのか、なぜテニスが好きなのかを理解する必要がある』と言っていた。その言葉が自分にとって大きな鍵になった。僕のために時間を割いてくれたことに、本当に感謝している。彼のアドバスは本当に素晴らしかった」
離脱期間中は「かなり落ち込んでいた」というコルダだが、サンディエゴCHでの活躍で自信を取り戻し、メンタル面の充実はアルカラス戦でもプレーに表れていた。また最近は元世界40位のライアン・ハリソン氏(アメリカ/33歳)がチームに加わり、その成果も出始めているという。
「今はとても楽しいよ。ハードな練習をしてチームで話し合い、その後は普通に過ごす。試合後もミーティングをして気持ちを切り替え、学んで、また楽しむ。そのやり方がすごく助けになっている」
コルダの4回戦の相手は、四大大会に次ぐマスターズで予選から初の16強入りを果たした20歳の新鋭マルティン・ランダルーセ(スペイン/現151位)。勢いに乗る若手をどう攻略するのか、次戦も奮闘を期待したい。
文●中村光佑
【動画】コルダがアルカラスから金星を挙げた「マイアミ・オープン」3回戦ハイライト
【関連記事】「松葉杖生活がこんなに大変だとは」元世界15位コルダが語る戦線離脱からツアー復活優勝までの道のり<SMASH>
【関連記事】復帰後の不振払拭! 元世界15位コルダが上位勢撃破でデルレイビーチOP優勝「全てが報われたような一日」と歓喜<SMASH>

