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北中米W杯メンバーのFW枠は4~5と想定。上田が当確と目されるなか、生き残るのは東京世代の小川と町野か、ロス世代の後藤と塩貝か【現地発】

北中米W杯メンバーのFW枠は4~5と想定。上田が当確と目されるなか、生き残るのは東京世代の小川と町野か、ロス世代の後藤と塩貝か【現地発】


 2026年北中米ワールドカップまで2か月あまり。スコットランド&イングランドとの2連戦に臨む3月シリーズは、極めて重要な強化の場だ。

 ご存じの通り、今回はキャプテンの遠藤航(リバプール)を筆頭に、南野拓実(モナコ)、久保建英(レアル・ソシエダ)、板倉滉(アヤックス)といった攻守の要が、相次いで負傷などで選外に。招集されていた安藤智哉(ザンクトパウリ)、そして2024年6月以来の復帰が叶ったと思われた冨安健洋(アヤックス)も怪我のため不参加が決定。森保一監督のチーム作りは困難を極めそうだ。

 こうしたなか、FW陣に負傷者が出ていないのは明るい材料の1つ。エース候補の上田綺世(フェイエノールト)は2026年に突入後、クラブで一時的に調子を落としたものの、3月は4ゴールを記録。彼に対する期待はより一層、高まりそうだ。

 その上田がW杯でも絶対的主軸に君臨するのは間違いない。その一方で、他のFW陣については、今のところ未知数な部分も少なくないのだ。

 W杯アジア予選では、小川航基(NEC)が上田とともに2大エースに君臨。最終予選の得点王に輝いた。そして2025年からは、前回のカタールW杯組の町野修斗(ボルシアMG)が再浮上し、確実に重要なピースになりつつある。

 ところが、W杯本番が目前に迫ってきたこの時期に、彼らは揃ってクラブでの出場機会を減らしている。

「単純にチーム内の戦術的なところもあるし、チームがすごく変わっているので、なかなか出場機会を得られていない」と小川はNECでの実情を説明する。

「ただ、自分のコンディションは悪くないと思いますし、代表とチームで求められることは別。全然悲観していません」と前向きに発言。スッキリと頭を切り替えて代表活動に臨んでいるという。

 それは町野にしても同じだろう。ボルシアMGでは2026年に入ってから、先発起用されたのは1試合だけ。難しい立場に追い込まれている。それでも本人は「ワールドカップの悔しさは、ワールドカップでしか返せない」と、出番なしに終わったカタール大会でのリベンジに闘志を燃やしているのだ。
 
 W杯を追い求めてきた東京五輪世代の2人に挑戦状を叩きつける格好になっているのが、2005年生まれの後藤啓介(シント=トロイデン)と塩貝健人(ヴォルフスブルク)。ロサンゼルス五輪世代で代表格の両FWは今季急成長。すでに後藤は昨年11月のガーナ戦で初キャップを刻み、凄まじい成長曲線を見せている。

 初招集の塩貝は、昨年末までは小川と同じNECでプレーしていたが、一足先に欧州5大リーグ行き。その勢いでW杯行きを掴み取る気満々なのだ。

「自分の強みは得点。ゴールを奪うことです」と、26日に21歳の誕生日を迎える若武者はギラギラ感を強く押し出した。そのうえで「僕はワールドカップに出るからには、優勝を目ざします。日本は前回、ベスト8に行けなかったけど、その壁を越えるためには自分の力が必要だと思っています」と強調。ここで一気にブレイクを果たそうと躍起になっている。
 
 後藤にしても「僕らが引っ張っていかないといけないですし、自分たちの突き上げが、自分たちの代のワールドカップ(2030・34年)やロス五輪、今回のワールドカップももちろんそうですけど、重要になってくると思っています」と強い自覚を口にしており、年齢関係なしに突き抜けていく覚悟だ。

 本大会のFW枠は4~5枚が有力。上田が本決まりで、サイド兼任の前田大然(セルティック)も1枠を手にする可能性が高いため、残されるのは2~3枠。そこに小川、町野とロス世代の1人が入るのか、あるいは年長者が外れて若手が滑り込むのか。それは今回の2連戦の動向次第ではないか。

 スコットランド戦であれば、スコット・マッケンナ(ディナモ・ザグレブ)やグラント・ハンリー(ハイバーニアン)といった大型DFが中央を固めてくるはずだし、イングランド戦ではジョン・ストーンズ(マンチェスター・C)やエズリ・コンサ(アストン・ビラ)など世界最高峰クラスのCBと渡り合わなければならない。
 
 彼ら相手にしっかりと起点を作り、ゴールに直結する仕事ができなければ、代表のFW争いから後退しかねない。

 もちろん最前線専任の小川、シャドーもこなす町野、後藤、塩貝とタイプや特徴も異なるだけに、組み合わせなども含めて判断が下されることにはなるが、やはり強豪国相手のパフォーマンスは重要な指標。だからこそ、彼ら4人の一挙手一投足に目を光らせるべきなのだ。

 日本がW杯で上位躍進を本気で狙うなら、ここ一番で決められる決定力のある点取り屋が複数欲しい。それが一体誰なのか。FW陣の最終絞り込みに目を向けて、この2連戦を慎重に見極めたいものである。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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