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「自分は世界を何も知らない」躍進する男子テニス53位アトマネの原動力は“量子物理学”への探求心!<SMASH>

「自分は世界を何も知らない」躍進する男子テニス53位アトマネの原動力は“量子物理学”への探求心!<SMASH>

男子テニスのマスターズ1000シリーズ「マイアミ・オープン」(3月17日~29日/アメリカ・マイアミ/ハードコート)のシングルスでベスト16進出を果たした世界ランキング53位のテレンス・アトマネ(フランス)が、ATP(男子プロテニス協会)公式サイトのインタビューでツアー転戦の合間に量子物理学を独学していることを明かした。

 ポケモンの大ファンで、自身のコレクションも多数所有していることで知られる24歳のアトマネは、「自由時間を活用して新しいことを学ぶのが好き」だという。将来的には料理の腕を磨くことも目標に掲げているが、現在は量子物理学への関心が最も高まっている。

 そのきっかけは、昨年フランス北部の実家に帰省した際の何気ない出来事だった。時差ボケで夜遅くまで眠れなかった彼は、家族が飼っている猫たちと過ごしながら、動画ストリーミングサービス「Netflix」で名優モーガン・フリーマン(アメリカ/88歳)が出演する物理学のドキュメンタリーを視聴した。

 当初は眠気を誘う目的だったものの、予想外にも内容に強く引き込まれ、かえって目が冴えてしまったという。その後は1週間にわたって量子物理学に関連する映像を見続けるなど、一気に興味が広がっていった。

 そこからアトマネは、「人生とは何か?」「全ての物事に意味はあるのか?」「死ぬ前に知っておくべきことはあるのか?」といった根源的な問いに強い関心を抱くようになり、それらの答えを探る手段の1つとして量子物理学にのめり込んでいった。
  学びを進める中で、アトマネは「自分が生きている世界について何も知らないこと」を実感した。それこそが量子物理学を「ここ1年ずっと学び続けている」理由になっている。現在は書籍や物理学者の伝記なども頻繁に読んでおり、アイザック・ニュートン(イギリス/1727年没)やアルベルト・アインシュタイン(ドイツ/1955年没)といった偉人たちの思考や発見の過程に特に興味を持っているそうだ。

 量子物理学への関心はプレー中の発想や言動にも表れている。昨年8月の「シンシナティ・オープン」(ATP1000)では、当時世界136位ながらテイラー・フリッツ(アメリカ/大会時4位)やホルガー・ルネ(デンマーク/同9位)らトップ選手を連破してベスト4に進出。ルネ戦後には中継カメラへ「フェルミのパラドックス?!」と書き込み、自身の興味を表現していた。

 現在はツアーを転戦しながら、小さな参考書とノートを持ち歩き、メモや図を描きながら量子物理学への理解を深めている。コート外でも尽きることのない探究心を持つアトマネにとって、宇宙の仕組みを徹底的に学ぶことは、テニスとはまた違った意味での大きな挑戦であり、楽しみにもなっている。

文●中村光佑

【動画・画像】昨年のシンシナティでアトマネがルネを破ったシーンと、カメラレンズへの「フェルミのパラドックス?!」の書き込み

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配信元: THE DIGEST

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