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【今さら聞けないサッカー用語:ポジショナルプレー】攻撃の戦術に限定された概念ではない。距離の関係性がプレーの連続性と再現性に繋がる

【今さら聞けないサッカー用語:ポジショナルプレー】攻撃の戦術に限定された概念ではない。距離の関係性がプレーの連続性と再現性に繋がる


 聞いたことはある、何となく意味も分かる。でも、詳しくは知らない。そんなサッカー用語を解説。第19弾は「ポジショナルプレー」だ。

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 サッカーにおけるポジショナルプレーは、一般的にボール保持時の崩しや前進の文脈で語られることが多いが、本来は攻撃の戦術に限定された概念ではない。むしろ攻撃や守備、攻守の切り替わりすべてに適用される空間と関係性の管理原則で、試合全体の基盤的な考え方となる。

 指導者によってポジショナルプレーを戦術設計のベースとして重視するかどうかの違いはあるが、特定の戦術やスタイルを指す言葉ではなく、それらを構築するためのベースに置く概念であるのを理解しておく必要がある。

 現在の主流となっている”5レーン”に代表されるように、攻撃においてはピッチ上の各レーンやラインに対して適切な立ち位置を取り、味方同士の距離と角度を最適化することで、数的・位置的優位を生み出すのが主目的となる。
 
 一方で守備の局面においても、この“ポジションの原則”は同様に機能する。たとえば、相手のボール保持に対して、どのラインに何人を配置するか、どのスペースを優先的に閉じるかの判断は、単なるプレッシングの強度や意識の問題ではなく、空間の占有と制限といったポジショナルな発想に基づいている。

 守備では相手にとっての有効なパスコースや受け手の立ち位置を制限するために、自チームの選手配置を調整する。これは攻撃時に味方の選択肢を増やすために行なっていた配置調整の裏返しであり、相手の選択肢を減らすための操作である。

 トランジション(攻守の切り替え)においても、この概念は重要な意味を持つ。適切なポジション配置がなされていれば、ボールを失った瞬間に即座にプレッシングを開始でき、逆にボールを奪った際には、すでに前進のための構造が整っている状態を作りやすい。ここでも、どこにいるか、誰とどの距離にいるかといった関係性が、プレーの連続性と再現性に繋がるのだ。

文●河治良幸

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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