
整った容姿とスマートな振る舞いで“王子”と呼ばれる女子高生・滝口宵と、同じく“王子”と呼ばれる一つ年上の先輩・市村琥珀の恋愛模様を描くTVアニメ「うるわしの宵の月」(毎週日曜昼4:30-5:00、TBS系/ABEMA・FOD・Hulu・TVer・Leminoほかで配信)。第10話では、“もう一人の王子”である大路拓人にフォーカスが当たる。拓人と宵の知られざる出会いが明かされ、視聴者から驚きの声が上がった。(以下、ネタバレを含みます)
■3人の王子が鉢合わせに
大路拓人(CV:小野賢章)の思いが溢れた第10話。
夏休みが終盤に差し掛かる中、滝口宵(CV:一宮麗)のバイト先のカレー屋に市村琥珀(CV:鈴木崚汰)が来店する。そこに拓人もやってきて、ライバルの2人がエンカウント。宵は気づいていないが、琥珀は拓人に挑戦的な瞳を向けていた。
帰り際、宵は琥珀から“たこパデート”に誘われ、「予定が空いたら」と返す。今度のデートの場所は琥珀の家。神戸旅行以来、琥珀に触れたい気持ちがどんどん大きくなっている宵は期待する気持ちがないわけではなかった。
そんな矢先、宵の父(CV:津田健次郎)が食あたりに。バイトが急遽休みになり、さっそく予定が空いてしまった。先輩に連絡しようかなと考え始めたその時、拓人から「今からちょっと時間ありますか?」と聞かれる宵。前から約束していた通り、拓人の妹のプレゼント選びに付き合うことになる。

■拓人の買い物に付き合う宵 2人の共通点も
拓人の妹は小学3年生。「宵さんはその歳くらいの時ってどんなものが欲しかったですか?」と聞かれ、空手をやっていた宵はフェイスタオルと答える。サッカーをやっていた拓人もそれに同意した。しかし結局、ネットで調べ、可愛いヘアアクセサリーや文房具を選んだ拓人。
その会話からもわかるように、2人は趣味や価値観が似ているようだ。宵も拓人の前では友人たちといる時と変わらないくらい自然体に見える。だが、それは宵が拓人を男性として意識していないことの裏返しでもある。だからこそ、彼女がいないという拓人にさらっと「モテそうなのに」と言えるのだろう。
「じゃあ、好きな子とかは?」と拓人に質問する宵は、まさかその相手が自分だとは1ミリも思っていない。拓人が戸惑っていると、そこに男子校の友人たちが。開口一番、「もしかして女子?」と宵に絡んでいく友人たちに、思わず拓人は「失礼だろ!」と声を荒げる。宵にとっては、男子と間違われることなど慣れっこ。でも、以前のようにうんざりする気持ちはなくなっていた。
その理由について「私のこと、初めて女の子扱いしてくれる人が現れたから」と答える宵。頭に浮かべていたのは、もちろん琥珀の顔で、拓人もそれにすぐ気づいた。今の宵には琥珀しか見えていない。そんな宵に少しでも自分を見てほしかったのだろう。拓人は宵の口についたクレープのクリームを指で掬い取り、いつになく真剣な顔で「好きな子、いますよ。目の前」と伝えた。
■実はもっと前に出会ってた……拓人が宵を好きになった理由
宵を抱きしめ、去っていく拓人。そこで流れてくるのが、宵と拓人の出会いのシーンだ。宵が電車で痴漢から女の子を守ってあげる拓人を目撃した直後、バイト先で出会った2人。しかし、実は宵が気づいていないだけで、もっと前に顔を合わせていたことがわかる。
中学生の頃、拓人は急激に背が伸び始めたあたりから女子にモテ始めた。だが、サッカー少年で、まだまだ男子とつるんでいる方が楽しい年頃ゆえに喜びよりも戸惑いの方が大きかったようだ。そんな拓人を尻目に、女子は勝手に価値を見定め、近づいてきては勝手にがっかりして離れていく。王子と持て囃されても、中身を見てもらえない虚しさを抱えているのは、どこか琥珀とも似ているかもしれない。
そんな中、たまたま動画で紹介されていたカレー屋を訪れた際に、バイトしていた宵と出会う。そこで女性を綺麗だと思い、思わず見惚れるという経験を初めてした拓人。
拓人が宵を好きになったきっかけが、まさかの“一目惚れ”だったということが明らかになり、視聴者から「大路くんも一目惚れだったんか…!」「最初から好きでお店に来たのね…切ないよ」「ってことは初恋!?」「宵ちゃんも先輩も大路くんも、王子はみんなそれぞれ思うところが色々あって生きてきたんだなぁと」という声が上がった。
第10話は宵が拓人を追いかけていくシーンで幕を閉じた。ようやく拓人から恋心を寄せられていることに気づいた宵は何を伝えようとしているのだろうか。
◆文/苫とり子


