テニス競技はメンタルによって大きく結果が左右されるスポーツです。しかし、メンタルを強化したいけれど「なんか大変そうだ」と敬遠している人はいないでしょうか。
本シリーズでは一般プレーヤーに向けて、伊達公子氏や浅越しのぶ氏といった日本テニス界をけん引したトップ選手の指導経験を持つメンタルアドバイザー椙棟紀男氏に、簡単に身に付くメンタルの強化方法を伝授してもらいます。
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春は「別れと出会い」の季節です。特に新たなる出会いでは「不安と可能性」が交錯します。知り合いの中でも進学、転勤、退職など次のステージで頑張ろうとしています。出会いには「あそこでテニスがしたい」「〇〇さんとペアを組みたい」という積極的なものと、偶然に感謝する出会いがあります。
私たちは「オギャー」と生まれ、最初の出会いはお母さん、そして家族、友達、先生、コーチ、結婚、新しい命の赤ちゃんと巡っていきます。人は色んな出会いを通して成長していきます。
以前、高校野球の選手たちに「感謝の手紙」を書いてもらったことがあります。小学生の時、中学生の時、そして高校生になってから出会った人たちの中で、自分の考え方を変えてくれた人、上達のアドバイスをしてくれた人、負けそうな自分を奮い立たせてくれた人など、記憶を紐解いてもらったのです。
そこで感じたことは、たくさんの良い出会いをした選手のほうが、元気で、前向きで、頑張り屋さんで、人間的な魅力にあふれているように思いました。
私の場合、多くの人との出会いがあって今日の自分があると思っています。現在も継続している方もいますが本当に感謝しています。その中で、自身もテニスの日本代表選手だった小浦コーチとの出会いが印象的です。
当時テニスクラプのオーナーだった小浦さんは、ジュニア選手の育成に力を注ぎ、ある選手の紹介で出会いました。
フィジカルに味を寺たれており「トレーニングの7大原則や、人の発育過程」など勉強会に発展していきました。そんな中、一人の少女がプロとしてデビューしました。「3年後に世界の20位以内に入る」を目標に、世界で通用する心技体を育てるプログラムがそこにはありました。
私と小浦さんとの出会いは、偶然というより必然だったと思っています。お互いに興味を持ち、交流を深め、次なる夢に広がっていく関係は充実したものでした。
「気が合う、興味が湧く、その人をもっと知りたい」そんな気持ちになったら積極的な行動に出ましょう。ちょっとした出会いから時を重ね、10年後、20年後に素晴らしい出会いだったと言えるようになるのです。
構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2025年7月号から抜粋・再編集
【画像】強靭なメンタルを持つトッププロたちの練習の様子
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