
交代枠が「11」だったから勝てた!? 主力大量投入前の出来は良くなかったが、個人に目を移せば…【日本代表/現地発】
現地時間3月28日、日本代表がハムデン・パークでスコットランドと対戦。この日のスタメンはGKが鈴木彩艶、3バックが瀬古歩夢、渡辺剛、伊藤洋輝、ウイングバックは菅原由勢、前田大然、ボランチが田中碧と藤田譲瑠チマ、シャドーは鈴木唯人と佐野航大、CFは後藤啓介だった。
お馴染みの3-4-2-1システムでスタートさせた日本は前線からのプレスで主導権を握ろうとするも、8分に大ピンチを迎えるなどやや不安定な立ち上がりだった。
ボールを保持しても効果的な縦パスがなかなか入らず、25分までは停滞した時間帯もあった。可能性を感じさせたのは左CB伊藤のフィードに左ウイングバックの前田が反応して裏抜けするパターン程度で、横パスもしくはバックパスが目立った印象だ。
そもそも“サバイバル”が主眼になりそうなスタメン。チームのパフォーマンス以上に個々のプレーに着目したほうが良さそうな試合だった。
その点では、伊藤のディフェンスが秀逸だった。さすがバイエルンと言いたくなるほど的確なカバーリングと追い込みでスコットランドのCFダイクスに仕事をさせなかった。ボランチの藤田とシャドーの佐野もまずまず動きにキレがあった一方で、もうひとりのシャドーである鈴木はチャンスがありながらゴールを奪えなかった。
個に目を移せば見どころはあった。しかし、チームとしてはどうか。いわゆる主力を大量投入するまでの65分間は正直、良い出来ではなかった。
ワールドカップで優勝するためには2チーム分の戦力がおそらく不可欠。そう考えると、むしろ本番に向けて募るのは不安だ。
主力投入で前線の連係と推進力が一変し、今回は交代が11人まで認められていたから1-0で勝てた。実際、この試合、日本は交代10枠を使っている。この試合はチームの完成度を測るものではなく、あくまで個の生き残りを見極める場だったと捉えるべきとの見方もできるか。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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