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ロボット名が入るのが常識だったのに…? 1980年代、アニソンの歴史を変えた「最初の異変」とは

ロボット名が入るのが常識だったのに…? 1980年代、アニソンの歴史を変えた「最初の異変」とは


TVアニメ『装甲騎兵ボトムズ』の主題歌「炎のさだめ」にはロボットの名前が登場せず、戦場に生きる主人公のモノローグを思わせる歌詞となっている (C)サンライズ

【画像】「えっマジか」 これが敵に衣服を破られる衝撃シーンがあった「ロボットアニメ」のヒロインです(4枚)

80年代… 主題歌から「主人公ロボ」が消え始める

 かつて、ロボットアニメのオープニングでは主人公が乗るロボットの名前が歌詞に入るのが常識でした。しかし1980年代に入り、ポップ調やバラード調の曲も増え、ロボットの名前もあまり出てこなくなりました。

 最近、TVやラジオで昔のアニソンを聞く機会が多くなり、膨大な数の作品たちから選び抜かれた名曲が流れてくるようになっています。昭和生まれの男性である筆者としては、やはり小さいころに見たロボットアニメのオープニングを聞くと一気にテンションが上がります。

 特に『マジンガーZ』『グレートマジンガー』『UFOロボグレンダイザー』『ゲッターロボ』『超電磁ロボ コン・バトラーV』『超電磁マシーン ボルテスV』『勇者ライディーン』『機動戦士ガンダム』『伝説巨人イデオン』などが流れると、周りに人がいない場合は大抵一緒になって歌ってしまうほどです。

 最近のアニメソングは作品自体が短期で終わることが多いため曲を覚えるのが少々難しいのですが、昔は再放送される回数も多く、オープニングが途中で別の曲に変わることも珍しかったため、何十年経っても歌詞をはっきり思い出せるのです。

 その歌詞のなかには主人公たちが搭乗するロボットの名前が必ず入っており、懐かしい音楽とともに記憶に刻み込まれています。

 しかし、1980年代になると徐々にロボットの名前が入らない、もしくはわずかなフレーズのみという作品が増えていきました。そのなかも最も印象深い作品と言えば『装甲騎兵ボトムズ』の「炎のさだめ」になるでしょう。退廃した世界観と次々と使い捨てられていく主人公機「スコープドッグ」の存在感は当時斬新を極めており、今も多くのファンから愛される作品となりました。


1983年放送の『機甲創世記モスピーダ』の主題歌「失われた伝説(ゆめ)を求めて」の歌詞には、ロボットの名前が登場しない。画像は『機甲創世記モスピーダ』全話を収録した4枚組Blu-ray(松竹)

1980年代前半から半ばにかけて変化が?

 改めて振り返ると、1980年代前半から半ばにかけては、歌詞にロボットの名前が入る曲と入らない曲が入り混じった状況です。個性的な曲も多く、『銀河旋風ブライガー』や『銀河烈風バクシンガ―』は冒頭に語りが入り、マニアが集うカラオケでは語りをきちんと入れるのが作法となっているとも聞きます。

 名曲も数多く、『機甲創世記モスピーダ』の「失われた伝説(ゆめ)を求めて」や全歌詞を英語にした『銀河漂流バイファム』の「HELLO, VIFAM」、『機甲界ガリアン』の「ガリアン・ワールド -Run For Your Life-」など、挙げていけば本当にキリがありません。

 しかし曲名にロボット名が入るかどうかという問題を考えると、『超時空要塞マクロス』は非常に扱いが難しい作品です。歌詞に「マクロス」は入っていますが、主人公たちが搭乗するバルキリーについては入っていないのです。

 後続の超時空シリーズである『超時空世紀オーガス』や『超時空騎団サザンクロス』については入っているため、マクロスだけが特異な存在と言えるでしょう。

 さて、「ロボットの名前がオープニング歌詞に入らない作品」の最初の事例については、おそらくは1982年5月に放送開始した『魔境伝説アクロバンチ』と思われます。故・いのまたむつみ氏がキャラクターデザインを担当した作品で、とある海商王の一家が謎の大秘宝クワスチカを求め、探索メカのアクロバンチで世界を巡る物語です。映画で例えるならインディ・ジョーンズのような作品で、ラストは衝撃的な展開を迎えます。

 1980年代前半から半ばにかけてのアニソンの変遷は、新しいものを求めて情熱を燃やした方々のエピソードにあふれています。いつかいろいろな方の話を紹介したいものです。

配信元: マグミクス

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