現地時間3月28日に行なわれた国際親善試合で、日本代表はスコットランド代表を1-0で下し、代表戦4連勝を飾っている。
敵地ハムデン・パークでの一戦、多くの負傷者を抱えた状態の「サムライブルー」は、精彩を欠くホームチーム相手に優勢に立ちながらもゴールが奪えないまま終盤に突入した。そして84分に左サイドの攻撃から伊東純也が塩貝健人のアシストを受け、巧みにマーカーをかわして決勝点を奪ってみせた。
敵将スティーブ・クラークは試合後、「非常に強い相手だったが、我々はよく守ったと思う。日本はパス回しが上手く、我々にとって厄介な相手になるだろうと分かっていた。ロースコアの試合になると思っていたが、まさにその通りになった」と振り返り、失点については「我々はミスを犯した。おそらく攻撃を仕掛けるのが早すぎたのだろう。その隙を突かれて失点してしまった」と言及している。
一方、MFのケニー・マクリーンは、「後半は少し良くなり、前線で相手に脅威を与えられたと思う」と語ったが、対戦相手については「日本は本当に良いチームで、非常に上手くプレッシャーをかけてくる」と称賛。そして、「しかし、それが夏(ワールドカップ本大会)に対戦する相手のレベルだ」と気を引き締めた。
『BBC』は、この試合をスコットランドの視点から報じ、「日本は勝利に慣れているハイレベルなチームであり、スコットランドは圧倒されたわけではないものの、(W杯予選の)デンマーク戦での見事な勝利の勢いは持続させられなかった」とレポート記事を綴っている。 英国の日刊紙『The Guardian』は、「両国にとってW杯に向けての準備の始まりを意味した一戦は、共に淡々と試合をこなすような内容に止まったが、日本の方がより洗練されていた」と評した。同メディアはスコットランドのセルティックでプレーする前田大然にも触れ、「日本は彼を先発起用する“寛大さ”も見せた。さらにキャプテンも任せた。しかし、彼がW杯で有力な選択肢となれると示せるものは何もなかった。彼は完全に自信を失っているように見えた」と酷評している。
『Daily Mail』紙は、「日本のボール支配率は55%を記録し、シュート数でもスコットランドの7本に対して18本と上回った。しかし、途中出場の伊東が残り6分で勝利を決定づけるまでもなく、本来であればもっと早くリードを奪っていてもおかしくなかった。そしてそのゴールは、よく練られた攻撃の結果である。クラーク監督としては、最終的に1点差で済んだのは幸運だったかもしれない」と、アウェーチームを称賛した。
スコットランドの日刊紙『THE SCOTSMAN』は、「日本は直近7試合の欧州勢との対戦で6勝目を挙げた。オランダ、そしてスウェーデン対ポーランドのプレーオフ決勝の勝者には同情したい。彼らはW杯のグループFで、日本の対戦相手となる。先発メンバーが全員欧州のクラブに所属するサムライブルーが、FIFAランキング19位に位置しているのには理由がある。彼らは自信を胸に、北米へと向かう」と報じている。
『Daily Record』紙は、「スコットランドは過去3回の対戦で日本に一度も勝てず、得点すら挙げたことがなかった。そして今回、ハムデン・パークでの親善試合で、その記録は4回に伸びた(2分け2敗・0得点3失点)」と自国代表の“不甲斐なさ”を強調した。
前田については「見せ場なし」「セルティック同様、代表チームでも予測のつかない選手であることに変わりはない」と皮肉を交え、厳しく評した同メディアだが、日本に対しては「総じて見れば、W杯の舞台で存在感を示すだけの力を持っているように見える」とポジティブな見解を示している。
構成●THE DIGEST編集部
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