
【今さら聞けないサッカー用語:ディレイ】味方の帰陣や守備が整う時間を稼ぐ。最大の狙いは、無理にボールを奪いに行くリスクの回避
聞いたことはある、何となく意味も分かる。でも、詳しくは知らない。そんなサッカー用語を解説。第22弾は「ディレイ」だ。
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守備の局面で相手の攻撃スピードあるいは縦の進行を意図的に遅らせるポジショニングや判断を指す。ボール保持者に対して、すぐに奪いに行くのではなく、一定の距離を保ち、縦方向を切りながら対応することで、相手の前進を食い止めつつ、味方が自陣側に戻ったり、守備が整う時間を稼ぐのが目的となる。
ディレイの最大の狙いは、数的不利や陣形が整っていない状況で、無理にボールを奪いに行くリスクを回避する点にある。
カウンターを受けた場面では、ボール付近の守備者が不用意に飛び込んでかわされてしまうと、一気に相手の決定機を招く。そのため、相手の進行方向を制限しながら時間を作り、後方からのカバーリングや帰陣を促すのが重要になる。
具体的なディレイの方法としては、相手との間合いを保ちつつ縦への突破コースを消し、サイドへ誘導する守備が一般的だ。また、身体の向きや立ち位置によってボール保持者からのパスコースを限定することで、相手の行動を止めたり、遅らせることも含まれる。
ディレイは個人の守備技術だけでなく、チーム戦術とも密接に関係する。危機的な状況での個人の判断もあるが、チームとして事前にどこで時間を稼ぐのか、どういう時に誰がボール保持者に寄せるのかといった役割分担が共有されていれば、リスクを回避できる確率はグッと高くなる。
ディレイとはその場で奪うための守備ではなく、整えるための守備だ。チームが高い位置に人数をかけたり、攻撃的に行くほど、その備えは大事になってくる。
文●河治良幸
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