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CBからGKへ――異色の転向で才能開花。Jクラブも注目、日章学園の守護神・高岸縁が秘める“潜在能力”

CBからGKへ――異色の転向で才能開花。Jクラブも注目、日章学園の守護神・高岸縁が秘める“潜在能力”


 日章学園高のGK高岸縁(3年)が秘めたポテンシャルは特大だ。年々、大型化が進んでいるGKというポジションの中でも、191センチの身長は頭一つ抜けている。

 サイズ感に加え、左利きという強みも備えた守護神の期待値は高く、昨年はチーム内で2番手という立ち位置ながらも日本サッカー協会とアディダスが行なう育成年代共同プロジェクトのメンバーに選ばれ、ドイツで行なわれた世界規模のフェスティバルに参加した。

 成長の余地を多く残している点も彼の魅力かもしれない。もともとのポジションはCBで、GKを始めたのは中学2年生から。2人いた同学年のGKが辞めて本職不在となったのがきっかけだった。

「センターバックでは下のチームだったし、俺のサイズなら絶対に止められる自信はあったので自分からゴールキーパーをやりますと伝えました」

 これまで経験したことがないポジションだったが、自分自身でも伸びしろを感じていたという。

 サイズ感を買われ、日章学園から声がかかったが、入学時は決して評価が高くなかった。1年生チームでも2番手だったが、「最後の砦となってシュートを止めたい。より速く、より正確にセーブする練習をしてきた」成果もあって、一昨年の12月に行なわれた1年生の全国大会ではスタメンに抜擢。2年生になったタイミングでAチームに引き上げられた。

 彼にとっては巡り合わせも良かった。温暖な気候の宮崎県は毎年1月になると開幕を控えた多数のJクラブがキャンプを行なうため、地元の高校生がトレーニングパートナーとして呼ばれることが多い。高岸も昨年は2チームの練習に参加し、プロのGKコーチからキャッチングやダイビングの仕方、ステップワークといった基礎を学んだことで、成長速度が加速していった。
 
 直後に行なわれた九州新人大会では1歳上でレギュラーだったGK西森和浩(現、神奈川大)が負傷した影響もあり、2試合に出場。ここでのプレーや、早まれであることが目に留まり、協会関係者にも名前が知られるようになった。

 しかし、西森の牙城は崩せず、プリンスリーグ九州や早生まれの一員として挑んだ国民スポーツ大会で出場機会を得たものの定位置は掴み切れず。高岸にとっては悔しさが残る1年になったのは間違いない。

 今年に入ってからはレギュラーの座を射止め、先行していた潜在能力の高さに実力が伴い始めてきた。GKとの経験値が少なく、これまでは彼のミスによって許した失点も多かったが、「試合の感覚が新人戦から掴めてきた。試合に出ていることでシュートストップも多くなってきた」ようだ。

 今年は昨年とは違い、Jクラブから実力を評価されて、2週間の練習参加も経験。シュートストップやビルドアップで手応えを得たという。身長に体重が追いつかず、線の細さが課題だったが、今年1月からは管理栄養士のサポートを受けるようになり、日々の食事や補食に対する知識を学び、実践した結果、わずか2か月で体重が4キロ増加。高校に入ってからは10キロ以上増えており、このまま大きくなればプレーも変わってくるだろう。

 目標である高卒でのプロ入りに一歩ずつ着実に進んでいるが、確実なものにするためにはより目立つ選手にならなければいけない。

「チームの成績で見る目も変わると思うので、まずはチームを勝たせて評価されるキーパーになりたい」

 そう意気込む守護神の飛躍はここから始まる。

取材・文●森田将義

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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