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「くだらない賞」“低迷必至”のセルティックスを上位に導くマズーラHCだが、自身の栄誉には無関心「重要なのは…」<DUNKSHOOT>

「くだらない賞」“低迷必至”のセルティックスを上位に導くマズーラHCだが、自身の栄誉には無関心「重要なのは…」<DUNKSHOOT>

NBAの2025-26レギュラーシーズンは、残すところ約2週間。ポストシーズンに進む各カンファレンス10チームが決定した一方で、各個人タイトルも候補者が絞られつつある。

 最優秀コーチ賞は、5人のヘッドコーチ(HC)が有力候補に挙がっている。

 まずは昨季のイースタン・カンファレンス6位から一気に首位まで浮上させたデトロイト・ピストンズのJB・ビッカースタッフHCと、7シーズンぶりのプレーオフ復帰を飾ったサンアントニオ・スパーズのミッチ・ジョンソンHC。

 さらに前年から20勝を上積みしシャーロット・ホーネッツをプレーイン圏内へ導いているチャールズ・リーHC、就任1年目でフェニックス・サンズをウエスタン・カンファレンス7位の好位置まで引き上げたジョーダン・オットHCの手腕も高く評価されている。

 そしてもう1人、開幕前の予想を良い意味で覆したサプライズチーム、ボストン・セルティックスを率いるジョー・マズーラHCも見逃せない。

 昨季のプレーオフでエースのジェイソン・テイタムがアキレス腱を断裂し、オフに主要選手が複数退団したことで、今季のセルティックスは低迷必至と見られていた。

 ところが、マズーラHCがロスター全体へ規律を浸透させ、ハイレベルなプレーを求め続けた結果、チームは序盤からイースト上位を堅持。

 自己最高のシーズンを送ってMVP候補に挙がるジェイレン・ブラウンを筆頭に、デリック・ホワイトやペイトン・プリチャードが脇を固め、ネミーアス・ケイタやサム・ハウザーらロールプレーヤーも各自の役割をこなしている。
  今月上旬にはテイタムが復帰し、現地時間3月29日のホーネッツ戦を制したことでプレーオフ出場が決定。残り7試合の時点で、50勝25敗(勝率66.7%)でイースト2位の好位置につけている。

 37歳のマズーラHCは、2024年にチームをフランチャイズ史上18度目のリーグ制覇へ導いただけでなく、就任から4シーズン連続で50勝以上を記録。なかでも今季は例年とは桁違いに下馬評が低かったところからの快進撃だけに、1979-80シーズンのビル・フィッチ以来、球団史上4人目の最優秀コーチ賞に輝く可能性は十分ある。

 もっとも当の本人は、自身の栄誉には一切関心がないようだ。受賞の可能性について聞かれると、「くだらない賞だと思うね」と切り捨て、次のように語った。

「重要なのは選手たちとスタッフ全員の努力だ。それだけのこと。私はもう二度とこの賞について聞かれたり、話しかけられたくない。本当にくだらないことだ。選手たちがプレーしている。それがすべてだ。それにスタッフたちが死に物狂いで働いてくれている。彼らがいてくれて、私は本当に感謝している」

 マズーラHCはまだ4年目の駆け出しとはいえ、レギュラーシーズン通算232勝89敗でNBA歴代トップの勝率72.3%を誇る。もし今季の最優秀コーチ賞に選ばれれば、そのキャリアに新たな勲章が加わることになるが、今回の発言によって、投票権を持つメディアや放送関係者たちへネガティブな印象を与えてしまったかもしれない。

 ただ、名門セルティックスを束ねる若き名将にとって、HCのことを称えるだけのアウォードには興味がないということなのだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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配信元: THE DIGEST

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