NBAは2023年から施行された新労使協定により、MVPやオールNBAチームといった個人アウォードの受賞資格を“出場65試合以上”に定めた。
レギュラーシーズン82試合のうち、18試合を欠場した時点で受賞の対象外となるため、近年は選手はもちろん、メディアやファンもこのボーダーラインを念頭に置きながらタイトルレースに注視している。
そんななか、現地のバスケットボール専門メディア『Basketball Forever』は、選手のプレータイムに着目。
2月のオールスター時点で18試合を欠場し、すでに今季の受賞資格を失っているレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)が、MVP有力候補のヴィクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)よりも多くの出場時間を記録していると紹介し、問題提起したのだ。
現地3月30日の試合終了時点で、レブロンは75試合中54試合に出場。21試合を欠場している一方で、プレータイムは1813分、1試合平均はリーグ23位の33.6分を記録している。
対するウェンバンヤマは75試合中60試合の出場で、プレータイムは1755分。残り7試合中5試合に出場すればタイトルの受賞資格を得る反面、総出場時間はレブロンより約60分少なく、平均29.3分はリーグ71位に過ぎない。
もちろんこれはスパーズのタイムマネジメントの賜物で、ウェンバンヤマが批判される謂われはない。同メディアは、単純に試合数で区切り、対象者を絞る現行制度に疑問を投げかけているのだろう。
最近では肺気胸の発覚により、今季の受賞対象から外れる可能性が濃厚となったケイド・カニングハム(デトロイト・ピストンズ/出場61試合)のケースを受け、選手会が「65試合ルールの明白な欠陥」とし、例外条項を設けるなどの改正を訴えた。
近年横行していたロード・マネジメントへの抑制策として、一定の効果を見せている一方で、新たなルール改正が必要なのも事実かもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
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