現在開催中の女子テニスツアー公式戦「クレジット・ワン・チャールストン・オープン」(3月30日~4月5日/アメリカ・チャールストン/クレーコート/WTA500)に出場している元世界ランキング4位のベリンダ・ベンチッチ(スイス/29歳/現12位)が、開幕前の記者会見で、サービスの質を巡って批判を受けているツアー仲間のココ・ガウフ(アメリカ/現3位)を擁護する姿勢を見せた。
両者はこれまでにツアーで7度対戦しており、ベンチッチが2勝5敗と負け越し。直近である先日の「マイアミ・オープン」(アメリカ/ハードコート/WTA1000)準々決勝でもフルセットで敗れていた。
勝ったガウフは決勝に進出したものの、最後は第1シードのアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ/1位)に屈し準優勝。それでも大会を通して、懸念されていた左腕のケガの影響を全く感じさせないプレーを披露し、トッププレーヤーとしての存在感を改めて示した。
しかしそんなガウフにも課題はある。とりわけサービスは以前から不安定さが指摘されており、マイアミでは決勝を含む全6試合で合計38本ものダブルフォールトを記録。この点が一部から「改善が見られない」との批判を招いているが、ベンチッチはそうした声に対し次のように反論した。
「色々と言われているけど、彼女は非常に良いサービスを持っている。威力があるし、ひとたび入ってくると非常に厄介。リズムを崩してしまうこともある印象だけど、そこまで多くのネガティブな言葉を受けるほどなのかなと思う」
ガウフはまだ22歳ながらすでに11ものツアータイトルを獲得。その中には2023年「全米オープン」と25年「全仏オープン」の四大大会2勝も含まれており、いずれも現女王サバレンカを破っての優勝だった。こうした実績から、かつてトップ5にまで上り詰めたベンチッチも7歳年下のヒロインに強い敬意を抱いている。
「彼女のプレーはとてもユニークで、コート全体を使いながら多彩なショットを打てるし、他の選手とは一味違う。対戦するたびにいつも素晴らしい試合になるし、そのレベルの高さは本当に称賛に値する。私はアグレッシブに攻撃したいタイプだけど、球速やスピン量、リズムを変えてくる彼女との試合では、それが非常に難しくなる。今のランキングにいるのも納得できる」
課題とされるサービスを補うハイレベルなテニスを若くして体現できていることこそが、ガウフの強さの理由なのかもしれない。ベンチッチの言葉は、そのことを改めて実感させるものとなった。
文●中村光佑
【動画】ガウフがフルセットでベンチッチを振り切ったマイアミ・オープン準々決勝ハイライト
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