
2025年にテレビアニメ放送から10周年を迎えた「暗殺教室」の劇場アニメ「劇場版『暗殺教室』みんなの時間」が3月20日より全国公開中。本作では殺せんせーの暗殺期限や卒業が迫る中、椚ヶ丘中学校・3年E組の生徒たちが、これまでの日々を振り返っていく……といったストーリーが展開されている。今回WEBザテレビジョンでは、殺せんせー役の福山潤、潮田 渚&蛍役の渕上舞にインタビューを実施。約10年ぶりとなる収録の裏話や、作品に対する思いについて話を伺った。
■10年ぶりとなるアフレコに「当時を思い出しながら臨んだ」
――「劇場版『暗殺教室』みんなの時間」の公開が決まった時の気持ちを教えてください。
福山潤(以下、福山):本当に「うれしい」の一言ですね。今回「アニメ『暗殺教室』10周年の時間」の第3弾で劇場版の公開が発表されたと思うんですけど、最初の一報を聞いた時は心が弾んだのを覚えています。
渕上舞(以下、渕上):私は「うれしい」よりも「驚き」の気持ちが強かったですね。このタイミングでの劇場版自体が大きなサプライズだと思いますが、「何をするんだろう?」「劇場版って(尺が)長いんだよね!?」といったプチパニックが頭の中で起こっていました(笑)。

――テレビアニメの放送から約10年が経ちました。当時の感覚や雰囲気はすぐに思い出せましたか?
福山:(10年ぶりに殺せんせーを)演じるということに関しての不安は特になかったですね。僕が収録していた時には、原作者である松井(優征)先生にも立ち会っていただけましたし、スタッフの表情からも「この感覚で合っていたんだな」ということを再確認できたので、楽しく収録させていただきました。
渕上:(渚役から)10年近く離れていたこともあり、「スムーズにできるのかな」「渚の声を思い出せるかな」といった不安はありましたが、いざはじまるとスッと演じることができました。私は大人数で収録ができたこともあり、当時を思い出しながらアフレコに臨めましたね。

――当時のキャストが再集結したということで、かなり懐かしい気持ちになったのではないでしょうか?
福山:僕は今回1人で録っていたのですが、完成した映像を観た時に「どのように収録していたんだろう?」と思っていました。
渕上:すごく賑やかでした。今回はパート(お話)ごとに分かれての収録で、出演されない方は外で待っているような感じだったんですけど、スタジオの扉が開く度に皆さんの喋っている声が聞こえてきて「まさに同窓会だな」って。当時のお話をされている方もいれば、健康の話をしている方もいらっしゃいました(笑)。
福山:なるほど(笑)。あと改めて収録してみたら、結構体力を使うことにも気がつきました。映画では5つのエピソードが展開されるんですけど、テレビアニメ版だと1話につき多くても2つのエピソードなんですよ。今回は2日に分けてアフレコをしていたのですが、「こんなことを毎週やっていたんだ」というのを改めて実感しました。

――渕上さんは潮田渚だけでなく、蛍役としても出演されています。蛍を演じるにあたって力を入れた点や、渚との演じ分けについて聞かせてください。
渕上:蛍は渚によく似ている子ですが別の人物ということで、どれくらい差をつけた方がいいのか悩んでいました。ですが結果的に「渚に寄せつつも、女の子らしさを強めたトーン」で演じています。彼女が登場するエピソードでは、楽しい場面だけでなく声を荒らげるようなシーンもあるので、そこに難しさを感じていましたね。
蛍は、ずっと演じてみたいと思っていたキャラクターだったこともあり、劇場版という華やかな舞台でお芝居することができて、とてもうれしかったです。


■「僕に大きな選択肢をくれた作品」キャスト陣が語る作品への思い
――おふたりが思う、10年の間に「成長した」と思える点は?
福山:僕はリアルに体重が10kg増えました(笑)。
渕上:そうなんですか!? 確かに、当時から身体を鍛えていた印象があります。
福山:そうそう。鍛えている最中に怪我したこともあって。実は「暗殺教室」の収録期間に3回骨折しているんですよ。それからは健康だけど、身体は大きくなったような気がする(笑)。
渕上:健康が1番ですよね。私は当時よりも社交的になったと思っています。
福山:言われてみると確かに! 毎年会ってるからあまりそんな感じがしないけどね。
渕上:基本的に人との交流があまり得意ではなかったんですけど、最近は楽しいなと思うようになって。最近では打ち上げの時も「とりあえず乾杯しにいこう!」みたいなマインドになっているので、かなり変わったんじゃないかな。

――おふたりにとって「暗殺教室」はどのような存在ですか?
福山:声優を続けていると、皆さんターニングポイントになる作品があると思うんですけど、「暗殺教室」は僕の人生とキャリア両方のターニングポイントになっていると感じていて。この作品に関わっていなかったら、僕は後輩の育成をやっていなかった可能性もあるので、そういった意味でも僕に大きな選択肢をくれた作品ですね。
渕上:学生時代の印象的な思い出や記憶ってあまりなかったんですけど、「暗殺教室」はその部分を埋めてくれた現場だったと思っていて。楽しかった学生生活が「暗殺教室」で補えるというか、私にとっての学生生活、学校だったなと今でも思っています。
◆取材・文=渡辺美咲



