巨人での2年目シーズンを迎えた田中将大が今季初登板(4月1日・中日戦)で初勝利を挙げた。6回途中まで94球を投げて2失点の内容に本人は、
「(イニングを)投げ切って交代したい。昨年とそんな変わらないのかな、という感じになってしまう」
と反省の弁だ。これで日米通算201勝となり、レジェンド・野茂英雄と並ぶ、日米通算勝利で歴代3位。トップで208勝のダルビッシュ有が視界に入る位置に来た。
田中は今季推定年俸1億円の1年契約だ。気になるのがこの給料に見合った結果を残すかだが、球団では、
「7勝以上を目安にしている」(巨人OB)
10登板で3勝に終わった昨年以上の成績はぜひ、というものだ。
菅野智之を「再生」させた久保康生巡回コーチの「魔改造」によるフォーム改造の真価が問われる2年目。一昨年(2024年)は1試合しか登板しなかった田中の一番の問題点は、体力面だった。
久保コーチからは左足の筋力が落ちているとの指摘があり、当初はとてもフル回転できる状態ではなかった。昨年の夏場にはその久保コーチからの「ダメ出し」も。
落ち込みつつあった田中に「投手の最後の生命線はアウトロー」と手を差し伸べたのは、桑田真澄前2軍監督)だった。
昨年の田中は、優勝した阪神との対戦がゼロで、
「DeNAと広島には滅多打ちにあい、3勝の中身は中日(2勝)、ヤクルト(1勝)です」(スポーツ紙デスク)
未達成ならオフの去就がまた取り沙汰されることに
田中の獲得は阿部監督肝いりの補強であり、
「昨年11月から、田中が楽天時代にルーキーから苦楽をともにした長坂健治プルペン捕手が加入。プルペン捕手歴は19年目で、楽天では野村監督、星野監督時代から全幅の信頼を得ていた球団スタッフです」
巨人が田中の完全再生に手間暇かけているのは、引退後のキャリアを見越して、という面もある。昨年の春キャンプでは、田中グッズの売り上げはダントツ。人気の高さは健在であり、巨人にとっては手放し難い人材であることは確かだろう。
球団がノルマとする「7勝以上」がもし未達成に終われば、このオフの去就がまた取り沙汰されることになる。
(小田龍司)

