
楡井希実のファンクラブ・にれ日和の会員限定イベント「にれ祭 〜春だね。〜」が3月24日、ヒューリックホール東京にて開催された。昨年5月の「にれ祭 〜お誕生日いぶ〜」以来となる今回のファンクラブイベントは、前回同様に学園祭をテーマとした形で昼夜の2公演を実施。楡井と“にれとも”との距離を縮めるトークパートと、バンドメンバーを携えて彼女のお気に入りの楽曲を披露するライブパートの2部構成を通して、充実した時間を過ごすことができた。本稿では夜公演についてレポートする。

■ファンクラブイベントらしいアットホームな空気感
定刻を過ぎた頃、学校のチャイムが流れ始めるとともに、ステージには制服をイメージした衣装を着用した楡井が登場。「文化祭のように、皆さんとたくさん楽しんでいけたらと思います!」と意気込みを口にすると、会場は温かな拍手で包まれていく。また、彼女は「“にれ日和”のイメージからの水色と、私の好きな色で桜をイメージしたピンクのコーディネート」とこの日の衣装について説明。「昼の部もあったというのに、今もまだ緊張しているので、皆さんたくさん声を出して参加してくださいね?」と客席に話しかけるなどして、“にれとも”と積極的なコミュニケーションを図っていった。
イベント序盤は「楡井希実 勉強会」と題して、“にれとも”から募った質問に対して、楡井が率直に答えていくことに。ここではイベントタイトルにちなんで“春”をテーマに、新生活に関する質問から春を題材としたオススメの1冊、桜餅はクレープ状の関東風と餅米で包んだ関西風のどちらが好きかまで、さまざまな質問を用意。来場した質問者に対して、楡井らしい回答で観客を楽しませていく。また、回答を重ねるにつれて“にれとも”とのやり取りも増え、会場は次第にファンクラブイベントらしいアットホームな空気感で満たされていった。

■バラエティに富んだゲームで大盛況
続いての企画では、ダーツでゲームのお題を決め、成功すると来場者にプレゼントされるチェキの数が決まることに。ここでは「利きケチャップチャレンジ」や「1分以内に神経衰弱を終了」、「2枚のお皿のうち高いほうを当てる」などバラエティに富んだゲームで、楡井は“にれとも”と共に一喜一憂。しかし、質問に対して該当する“にれとも”の数を当てる「“にれとも”さんとチャレンジ」では、「大阪府から来た人」「私のことが好きな人」といった質問に対して楡井と“にれとも”たちが互いの信頼関係によって正解を導き出し、ゲームを大いに盛り上げる結果となった。
トークパートを終え、楡井が一度ステージから去ると、場内には「楡井希実ラジオ」の出張版として、会場では答えきれなかった質問に彼女が答えていく音声が流れ始める。また、スクリーンにはこのあとに控えるライブのリハーサル現場からの映像も上映され、ここから始まる後半パートへの期待が高まることに。

■イベント終盤はライブパート
そして、ステージ上にバンドメンバーが姿を現すと、mona(CV:夏川椎菜)の「ファンサ」からライブはスタート。新たな衣装に着替えた楡井は躍動感の強いバンドサウンドを背に、素直で真っすぐな歌声を響かせていく。また、コール&レスポンスでの一体感も格別なものがあり、1曲目にしてクライマックスのような盛り上がりを見せた。間髪入れずに始まったCHiCO with HoneyWorks「世界は恋に落ちている」で、会場の盛り上がりはさらに加速。時に笑顔を振り撒き、時に切ない表情を見せる楡井からは、歌うことを心の底から楽しんでいることが伝わり、このかけがえのない瞬間を“にれとも”と一緒に満喫しているように見えた。
MCパートでは「このリップ、さっきなっす(野中ここな)ちゃんからもらったの。このリップを塗って『ファンサ』ができてよかったなって」と、旬なエピソードを披露する一幕も。そんな彼女の“告白”に客席が大いに湧いた後は、大塚愛「プラネタリウム」で空気が一変。このスローナンバーを、楡井は感情を込めて丁寧に届けていく。さらに、バンドメンバー紹介を経てスピッツ「チェリー」に突入し、ゆったりとした楽曲のテンポ感と温かな歌とバンドサウンドで、会場中にやさしい空気が充満していった。

■シークレットゲストとして葉山風花、綾咲穂音が登場
アップテンポなBUMP OF CHICKEN「新世界」で、ライブは早くも終盤に。柔らかな楡井のボーカルに“にれとも”のシンガロングが重なることで、文字どおりまだ見ぬ“新世界”が会場内に展開されていく。そして、昼公演で楡井と共にDOMOTO(KinKi Kids)「愛のかたまり」をデュエットした葉山風花、夜公演のみ参加の綾咲穂音がシークレットゲストとして登場すると、楡井と3人でBuono!「初恋サイダー」を熱唱。3人の力強いボーカルと美しいハーモニーが場内に響き渡り、フロアの熱気が最高潮に到達したところでライブパートはフィナーレを迎えた。
最後にゲストの2人と“にれとも”と共に記念写真の撮影が終わり、再び1人となった楡井は「“にれとも”さんの『楽しかった!』という声が、日々私の力になっています。どれだけありがとうと言っても足りないくらいです。ここからまた、私と一緒に歩んでくれますか?」と思いを告げる。それに対して、客席からは盛大な声援と拍手が沸き起こり、気持ちがしっかりと通い合ったところで楡井はステージをあとにする。そして、終演後には楡井が来場者をお見送りする場も用意され、「にれ祭 〜春だね。〜」は大成功のうちに幕を下ろした。
(文/西廣智一)

