ヤクルトスワローズが4月2日の広島戦に勝ち、開幕5連勝を飾った。そこでクローズアップされたのが、巨人・阿部監督の采配だ。同日の中日戦、9回に反撃して「あと1点」のところまで迫ったが、中日に逃げ切り勝ちを許してしまった。
キャベッジに適時打が出て1点差。無死二塁の場面で2番・松本剛に出したサインは送りバントだった。
バントは成功したが、同点にはできなかった。それに対し、広島戦でのヤクルトはというと、1点ビハインドで9回裏に突入。一死からヒットと四球、2つの盗塁でチャンスを広げ、サヨナラ勝ちした。池山隆寛監督はバントの作戦をとっていない。ここまで「犠打ゼロ」は、12球団唯一である。
阿部監督は「押せ押せムード」の中、手堅くバントを選択。試合に敗れてしまったため、批判が出ることになった。
ただ、「バントなし」がヤクルトの連勝を生んだとも言い切れない。池山監督は「僅差なら(バントのサインを)出すかもしれない」と言っており、昨年のリーグ覇者の阪神は、6試合で6つの犠打を決めている。
逆転を狙わなかったのは昨年のV逸が影響しているから!?
「昨年の巨人は勝率5割ラインをウロウロしたままで、シーズンを終えています。この中日戦が始まる前までは3勝2敗で貯金1。3連戦の最後を落としたので、勝率は5割に戻ってしまいました」(スポーツ紙記者)
1点差に迫って、逆転ではなくバントで同点を狙ったのは、勢いを掴めずに終わった昨年のV逸が影響しているのかもしれない。
ペナントレースは始まったばかりだ。とはいっても、手堅い作戦ばかりではチームは勢いづかない。池山監督のように強気に攻めることも必要だろう。
(飯山満/スポーツライター)

