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まるでSF…ジェームズ・キャメロン監督が製作総指揮 ミツバチの世界に迫ったドキュメンタリーに驚嘆<ミツバチのひみつ>

まるでSF…ジェームズ・キャメロン監督が製作総指揮 ミツバチの世界に迫ったドキュメンタリーに驚嘆<ミツバチのひみつ>

「ミツバチのひみつ:自然界の小さなヒーロー」はディズニープラスで見放題独占配信中
「ミツバチのひみつ:自然界の小さなヒーロー」はディズニープラスで見放題独占配信中 / (C) 2026 National Geographic Partners, LLC.

映画界の巨匠ジェームズ・キャメロン監督が製作総指揮を務める、ナショナルジオグラフィックのドキュメンタリー「ミツバチのひみつ:自然界の小さなヒーロー」が、4月1日に配信開始。3年以上の歳月をかけて、知られざるミツバチの世界に迫った同シリーズでは、驚きや感動に満ちたミツバチの“ドラマ”が映し出されている。(以下、ネタバレを含みます)

■環境保護に熱心なキャメロン監督が製作総指揮

「ターミネーター」シリーズやアカデミー賞を席巻した「タイタニック」、そして「アバター」シリーズなど、これまで大作映画を次々とヒットさせてきたキャメロン監督。映画監督として成功を収めている一方で、環境問題への取組みや、海洋探検家として深海調査などを行っていることをご存知だろうか。

特に海洋探検への思いは深く、映画「タイタニック」で描いたタイタニック号が沈没したエリアを捜索する「ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密」や、自身で設計した潜水艇で深海を探索する「ジェームズ・キャメロン 深海への挑戦」といったドキュメンタリー映画も手掛けている。

そんなキャメロン監督は、ナショナルジオグラフィック協会のエクスプローラー・アット・ラージ(協会付き研究者)でもある。動物や自然、人物などに深く切り込むナショナルジオグラフィックのドキュメンタリーを、キャメロン監督が製作総指揮を担当するという強力タッグの作品が「ミツバチのひみつ:自然界の小さなヒーロー」なのだ。

■マクロ撮影でとらえられるミツバチの世界に衝撃

撮影監督であり、ナショナルジオグラフィックのエクスプローラーであるバーティ・グレゴリー氏が、3年以上の歳月をかけてハチの生態に迫った本作。主軸で映し出されるのは、ミツバチたちが暮らす1つの巣箱。赤ちゃんミツバチが生まれ、冬を迎えるまでの228日間だ。

これまでさまざまな野生動物を撮影してきたバーティ監督だが、ハチを撮るのは初めて。「彼らは体こそ小さいですが、地球上で最も重要な動物かもしれません。我々が食べる食物の3分の1はハチが受粉させます。サバンナと同じくらい蜂の巣にもドラマがあります」と語る。その言葉通りに、実にドラマティックな展開が繰り広げられる。

ミツバチの巣の中にある社会では、1匹の女王蜂が君臨していることはよく知られている。そしてオスのハチは割合的にはわずかで、働きバチといわれる大多数はメスだ。生まれて間もないハチは、“姉”からフェロモン入りのたんぱく質豊富な液体を口移しでもらう、その液体は、姉と同じように行動させるための化学的な指令の役割があり、ハチとしての生き方や超個体の中での自分の役割を理解するのだという。

今の時代が可能にするとも言えるのだが、巣箱の中に設置された特殊カメラの性能にも、生態をつぶさにとらえるナショジオの技術にも、やはり驚かされる。六角形の巣房に1つずつ卵が産み付けられ、半透明の幼虫が生まれ、さなぎを経て成虫へ。その過程の姿は、まるで「エイリアン」を思わせるSF的な地球外生命体のようでもあって、実に興味深い。

そして、のちに花粉や蜜を運ぶのに役立つ毛が目にいたるまで全身覆っているのだが、恐らく肉眼では感じられない、1本1本がふさふさしているところまで分かり、マクロ映像の素晴らしさに思わず一時停止して見てしまうほど。

ここまででも“知られざる”世界が広がっているのだが、まだ序章に過ぎない。
「ミツバチのひみつ:自然界の小さなヒーロー」より
「ミツバチのひみつ:自然界の小さなヒーロー」より / (C) 2026 National Geographic Partners, LLC.


■日本のミツバチも登場!知能の高さに感心

1つの巣箱には約6万匹のミツバチがいる。働きバチの中には“用心棒”の役割を持つものもいて、強敵であるオオスズメバチの襲撃に先陣を切って対抗する。そこで日本で撮影した、とても珍しいという姿があった。

羽音から恐ろしく感じる、“殺人スズメバチ”と異名を持つオオスズメバチ。働きバチは、体格差があり過ぎるオオスズメバチから巣を守ろうと団結し、運よく入口がオオスズメバチが通れる大きさでなく、中まで襲撃はされなかった。だが、オオスズメバチはこの巣箱に戻ってこられるように化学的なマーキングをつけて去った。働きバチは、そのマーキングを打ち消そうと、香りの強い葉を集めてこすりつけたのだ。

なんという知能の高さだろうか。その後に巣箱に入り込んだスズメバチを取り囲み、一斉に羽を震動させて発生させた熱でやっつける、いわゆる「熱殺蜂球」にも感嘆した。「連携した行動が不可能を可能に変える」というナレーションがつけられていたが、自分たちにも生かせることとして胸にとどめておきたいことだ。

知能の高さは、他にも。ロンドンの大学で実験していた砂糖水が飲めるかの装置は見事にクリアしていたし、カタツムリの殻に卵を産むマイマイツツハナバチは、雨が入らないようにと殻の周囲の土を掘って殻をひっくり返し、花が少ないアマゾンに住むハチはツノゼミという昆虫を天敵から守る代わりに、ツノゼミが分泌する花の蜜に似た糖分を含む物質をもらう。

花粉の粒がハチの体につき、別の花に付着させて受粉を助ける。ハチは被子植物の約4分の3の受粉に関与し、それは恐竜の時代までさかのぼる協力関係だという。まさに“ヒーロー”であり、その重要な役割を果たすものとして、生き延びるための知恵をつけてきたとでもいうのだろうか。

生まれて成長するまで、蜂蜜を作る仕組み、オオスズメバチやクモなどとの攻防、さらには女王蜂が新たなコロニーを作るために分裂するところなど、映し出されることすべてがドラマ。そしてその世界は、私たち人間にも大切なことを教えてくれる。

全2話で、2話は養蜂家への取材もして、よりハチの世界に踏み入れる。驚きと感心、感動の連続の最後には、ミツバチのかわいさ、尊さに、きっと心を奪われることだろう。

「ミツバチのひみつ:自然界の小さなヒーロー」は、ディズニープラスで見放題独占配信中。

◆文=ザテレビジョンシネマ部


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