不振にあえいでいる男子テニス元世界ランキング3位のステファノス・チチパス(ギリシャ/現49位)がイギリスの全国紙『The Times』のインタビューに回答。その中で自身を強く批判した元コーチのゴラン・イバニセビッチ氏(クロアチア/54歳)に対する反論を展開した。
現在27歳のチチパスは2024年末に父親のアポストロス氏との師弟関係を終了し、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/現4位)やマリン・チリッチ(クロアチア/現54位)らを指導した経験を持つイバニセビッチ氏を昨年6月に招聘。しかしそれからわずか約1カ月半で両者は離別し、直後にチチパスはアポストロス氏を再びチームに迎え入れた。
既報の通り、イバニセビッチ氏はチチパスとの契約期間中、東欧・バルカン地域のスポーツメディア『SportsKlub』の取材で同選手を「彼のコンディションはひどく、あれほど準備不足な選手は見たことがない」と酷評し、「フィジカル面では自分の方が上だ」とまで発言。これを受け、チチパスはネット上でプロ意識の欠如を指摘されるなど多くの批判を浴びた。
当時チチパスはこの件について沈黙を貫いていたが、今回のインタビューで初めてその時の心境を率直に明かしている。彼はイバニセビッチ氏の発言に「深く傷ついた」とし、次のように語った。
「彼が言ったことの意味が全くわからなかった。もしあの発言が、僕にプレッシャーをかけて奮起させたり、コンディションを立て直させたりする意図だったのだとしても、完全に間違っていた。コーチにあんなことを言われるなんて思いもしなかった。それに、彼が言ったことは事実ではなかった」
この時のチチパスは背中の問題に苦しんでいた。それを踏まえ、27歳はこう強調する。
「仮にコンディションが良くなかったとしても、それは長い間ケガをしていて、2週間以上にわたりまともなトレーニングができなかったからだ。彼の発言は、まるで自分が地面に倒れているところをさらに蹴られたようだった」
ちなみにイバニセビッチ氏は背中の疲労骨折から復帰したアルトゥール・フィス(フランス/28位)のコーチを今年2月から務めており、フィスは同氏の下、「カタール・オープン」(ATP500)で準優勝、「BNPパリバ・オープン」でベスト8、「マイアミ・オープン」(いずれもATP1000)でベスト4と活躍を見せている。
一方、父親との再タッグを結成したチチパスはというと、昨年2月のドバイ選手権(ATP500)でツアー12勝目を飾って以降、約1年以上にわたり優勝どころか4強入りすら一度もなく、21年に3位を記録したランキングも現在は49位に落としている。
文●中村光佑
【画像】ボールがつぶれ、フェイスがたわむ! チチパスはじめプロのスーパーインパクト集/Vol.2
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