コロラド・ロッキーズの菅野智之が現地4月5日(日本時間6日)、本拠地でのフィラデルフィア・フィリーズ戦で移籍後初勝利を飾った。2度目の先発登板で6回(78球)まで4安打5奪三振1失点の好投に地元記者から「素晴らしい投球」と激賞された。
初回に3点の援護をもらった菅野は2回、6番のアドリス・ガルシアに右中間ソロを浴びたが、緩急を駆使した投球術で後続に的を絞らせなかった。
2点リードの5回2死は二、三塁のピンチを背負うと、打席には昨季リーグ本塁打王のシュワバーを迎える。踏ん張りどころの菅野はカウント1-2からスライダーが高めに甘く入ったが、中飛となりピンチを脱出した。
6回はMVP2度のブライス・ハーパーをスプリットで空振り三振、アレク・ボームを遊ゴロ、ブライソン・ストットを低めのスライダーで空振り三振。三者凡退とし、この回限りでマウンドを救援陣に託した。
本拠地クアーズフィールドは標高約1600メートルの高地にあり、気圧が低く空気抵抗が少ないため、打球が飛びやすい。それゆえ「打者天国」と呼ばれるほど打者有利で知られており、強打者が揃うフィリーズを18個のアウトのうち8つをゴロで処理。低めのボールを集め、丁寧なピッチングを心掛けた。
強打のフィリーズ打線を手玉に取ったベテラン右腕の投球術に地元コロラドの日刊紙『Denver Post』は菅野の写真を一面で使って大きく報じている。同メディアのパトリック・サンダース記者は「ロッキーズは日曜日、質の高い先発投手と、打線の爆発力という2つのことを必死に求めていた。右腕のトモユキ・スガノはコロラドでのデビュー戦で6回を素晴らしい投球で投げ抜き、ミッキー・モニアックは2本のソロホームランを放った。両方の目標を達成した」と投打のヒーローを称えた。
特に菅野については、まるで精密機械のような制球力だと絶賛。唯一の大きなミスは2回に、ガルシアにフルカウントから投じた85マイル(約137キロ)のスイーパーをライトフェンス越えのホームランにされたことだと指摘。他には、「5回2死の場面で大きなピンチを回避すると、スガノは照れくさそうに笑みを浮かべながらマウンドを降りた」と、センター奥深くへ一瞬3ラン本塁打かと思われたシュワーバーの打席を振り返った。
移籍2試合目で、初白星を掴んだ菅野。チームは3勝6敗と苦しい戦いが続くが、36歳のベテランの老練なピッチングは地区下位に沈むロッキーズの明るい兆しとなっている。
構成●THE DIGEST編集部
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