24歳ですでに四大大会4勝を含むツアー26勝を挙げている男子テニス世界ランキング2位のヤニック・シナー(イタリア)。彼は今週、クレーコートシーズン初戦として出場するツアー大会「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(4月5日~12日/モナコ・モンテカルロ/ATP1000)で、王者カルロス・アルカラス(スペイン)から1位の座を奪い返すチャンスを迎えている。
先月のインディアンウェルズとマイアミ(いずれもハードコート/ATP1000)を連続で制する“サンシャイン・ダブル”の偉業を達成したシナーは、モンテカルロ開幕前のメディア対応で「今の勢いがクレーコートシーズンにも生きると思うか?」と問われ、次のように答えた。
「インディアンウェルズから多くの取り組みを行なってきて、もちろんその努力は今も続けている。サーフェス(コートの種類)が変われば状況も変わることは理解しているし、特にクレーは試合が長くなる傾向があるぶん、フィジカル的によりタフな戦いになる。最も好きなサーフェスとは言えないけど、個人的にはクレーでプレーするのは嫌いじゃない。昨年に続いて、今年も良いテニスができると信じている」
そんなシナーが今見据えるのが、現1位アルカラスからの王座奪還だ。シナーはディフェンディングチャンピオンとして出場した昨年の全米オープン決勝でアルカラスに敗れ、1位の座を最大のライバルに明け渡したが、その後も活躍を続け、先述の“サンシャイン・ダブル”を達成したことでシナーが首位へ返り咲く可能性を手にした。
その条件は非常にシンプルだ。シナーがモンテカルロで優勝すれば、アルカラスの結果に関係なく1位に復帰する。シナーは同大会で過去2度のベスト4進出を経験。一方のアルカラスは昨年の大会で初優勝を果たしており、今年はタイトル防衛を懸けて戦う。
こうした状況は把握できているというシナーだが、1位争いについては特段意識しておらず、どちらかといえば、年間成績の上位8名だけが出場権を得られるシーズン最終戦「ATPファイナルズ」(11月15日~22日/FIN)に重きを置いているという。
「自分の今の立場や1位復帰のためのシナリオはわかっている。でも、誰が1位になり、誰が2位になるのかは1つの大会で決まるものではない。モンテカルロは好きな大会だし、ここでプレーできるだけでもうれしい。できるだけ多く勝ちたいとは思うが、今後もさらに多くの大会が待ち構えているし、トップ選手であれば、目指すのはタイトルの獲得で、ランキングポイントはある意味関係ない。僕はレースランキングを重要視している。それを見れば、その年に誰がどれだけ良いプレーをしているかがわかるからだ」
今回のモンテカルロにはアルカラスが第1シード、シナーが第2シードで参戦するため、両者が当たるとすれば決勝しかない。シード勢は1回戦免除となり、初戦の2回戦でアルカラスはセバスチャン・バエス(アルゼンチン/現50位)とスタン・ワウリンカ(スイス/同98位)の勝者と、シナーはユーゴ・アンベール(フランス/同34位)と対戦する。
文●中村光佑
【画像】シナーはじめ、全豪オープン2026で熱戦を繰り広げる男子選手たちの厳選写真!
【関連記事】サンシャイン・ダブル達成のシナーが語る“最重要ピース”ケーヒルの存在「今の自分にとっては欠かせない」<SMASH>
【関連記事】シナーが“サンシャイン・ダブル”達成! インディアンウェルズから1セットも落とさず圧巻のマイアミ優勝<SMASH>

