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声優・藤寺美徳が主人公を演じる注目作「芹亜ちゃんは歌で相手に何を伝えたいのか」

声優・藤寺美徳が主人公を演じる注目作「芹亜ちゃんは歌で相手に何を伝えたいのか」

“第二十回 声優アワード”で新人声優賞を受賞した藤寺美徳
“第二十回 声優アワード”で新人声優賞を受賞した藤寺美徳 / 撮影=小川遼 ヘアメイク=藤原真生(emu Inc.) スタイリスト=飯田恵理子(CORAZON) 衣装協力=meraki(メラキ)、ワンアフターアナザー ナイスクラップ

数多くのゲームやアニメーション作品の楽曲を手がける音楽クリエイターチーム・Elements Gardenが全楽曲をプロデュースするTVアニメ『ゴーストコンサート : missing Songs』の第1話が4月6日にオンエアされた。
2045年の歌が禁じられた世界を舞台に、熱いバトルとデュエットソングが交錯する本作の主人公・相葉芹亜を演じるのは、2021年にTVアニメ『ワッチャプリマジ!』で声優デビューした藤寺美徳。TVアニメ『ひみつのアイプリ』や『花は咲く、修羅の如く』でヒロインを演じ、先日発表された“第二十回 声優アワード”で新人声優賞を受賞した彼女に、『戦姫絶唱シンフォギア』に続く新たな“ソングバトルシリーズ”として大きな話題を集めている作品に挑むことになった心境を聞いた。

■いつかかわいいだけじゃない曲も歌ってみたいという目標があった

——まず、最初にTVアニメ『ゴーストコンサート : missing Songs』の主人公である相葉芹亜を演じることが決まった際の心境から聞かせてください。

オリジナルのアニメなので、ストーリーやキャラクターがどう展開してくのかが、オーディションの資料をいただいたときからすごく気になっていて。第3話までのシナリオがあったんですけど、それが、とっても面白かったんですね。ここまでしか読めないのか! この後はどうなっていくんだ!?って続きが気になってましたし、この作品にどうしても携わりたいと思っていたんですね。オーディションの結果は事務所で聞いたんですけど。

——どんなリアクションだったんですか?

当時、まだ高校3年生で制服を着ていて。マネージャーさんが動画を撮っていたんですよ。スマホの前に立ち、カメラの横にあるカンペを読んだんですけど、ページが捲られた瞬間に、「ゴーストコンサート 相葉芹亜役、おめでとう!」と描いてあって。そのときは、「えー!!」って大声をあげてしまったくらい、とてもびっくりしたのと同時にすごくうれしかったです。自分がまさか、Elements Gardenさんの楽曲を歌う人生になるとはまったく想像してなかったけど、いつかかわいいだけじゃない曲も歌ってみたいという目標もあったし、ずっと挑戦したいとも思っていたんです。だからこそ、Elements Gardenさんのカッコよくて迫力のある楽曲を、芹亜ちゃんというキャラクターを背負って歌うんだっていう覚悟を決めないといけないと思いましたし、何よりも頑張ろうという気持ちが強くありましたね。

——藤寺さんが演じる芹亜ちゃんはどんな女の子ですか?

とてもピュアな女の子ですね。いろんな出来事に巻き込まれるんですけど、そこで悩み、決断し、変化や成長を遂げていく。素直な心を忘れずに、大切に演じたいと思いながら、周りの方々のセリフも素直に聞けるようにしたいなと収録のたびに感じていて。ただ、オリジナル作品なので、先の展開がわからないんですよね。台本をいただいた段階で、芹亜ちゃんと同じように悩みつつ、一緒に歩んでいけるように頑張ろうと思いながら収録していました。


■芹亜ちゃんの悩みや感情の動きは等身大に近いものを感じてます

——物語の舞台となるのは2045年という近未来で、音楽を創造し、奏でることは人間の代わりに音楽アプリ・MiucS(ミウクス)がすべてを担っている。人間はつくってもいけないし、奏でてもいけないし、歌ってもいけないという世界をどう感じましたか?

最近はChatGPTをはじめ、AIがより身近になっているので、その点は親近感もありましたし、芹亜ちゃんとは年齢が近いので、彼女の悩みや感情の動きは等身大に近いものを感じてます。ただ、そこにグレートゴーストという偉人たちがたくさん登場して、歌を歌ってはいけない世界で“憑依鎮魂歌”を歌うというのが、他の作品にはない唯一無二の魅力だなと感じています。

——“憑依鎮魂歌”はオリジナルの言葉ですよね。

そうなんですよ。オーディションの資料にも“憑依鎮魂歌”っていう文字があって。初めて見る言葉だったので、ネットで検索してみたんですけど、当たり前だけど、何にも出てこないんです(笑)。文字から憑依して歌うのかな?という想像だけをしていて。オーディションのときは芹亜が歌うソロ曲「みちしるべ」が課題曲だったんです。

——第1話では芹亜(CV:藤寺美徳)のソロ曲「みちしるべ」と、日高里菜さん演じるクレオパトラが歌う「砂塵の女王」が合体して、デュエットソング「RES∞NALIST(レゾナリスト)」になってました。

なかなか他の作品ではない取り組みですよね。完成した1話目を見て、こういうフィルムになるんだ!ってすごく感動して。それぞれ1曲ずつつくられた曲が合体して、さらに映像と合わさるとこんなに化学反応が起きるんだっていう驚きがありました。これはこの作品にしかない魅力のひとつだと思います。ソロ曲、ソロ曲、デュエット曲と3曲あって、映像付きで4作品くらいある。それぞれのソロ曲はアニメ本編のBlu-rayやDVDの特典として収録されるらしいので、ぜひ1曲1曲の歌詞にも注目して聴いてほしいです。

声優・藤寺美徳
声優・藤寺美徳 / 撮影=小川遼 ヘアメイク=藤原真生(emu Inc.) スタイリスト=飯田恵理子(CORAZON) 衣装協力=meraki(メラキ)、ワンアフターアナザー ナイスクラップ

■1話を見て、いろんな考察をしていただきたいです

——合体曲になるソロ曲のレコーディングはどんなアプローチだったんですか?

ソロ曲のオケと合体曲のオケは全然違うんですよ。だから、どっちにも合うような歌声を意識するのは大変でしたね。芹亜ちゃんのオケに合わせるとちょっと迫力不足になってしまうので、もう一人の歌声を重なったときは、もっと勢いがあったほうがいいかなっていう話をしながらレコーディングをしていました。ただ、その“憑依鎮魂歌”が登場する話数のアフレコ収録が終わった後に、その楽曲をレコーディングすることが多かったんですね。どんなシーンで、どんな絵がついて流れる曲なのかのイメージがしやすかったのはありがたかったですね。あとは、「自分がこの世にいるんだ!ってことを示してほしい」と(レコーディングスタッフに)言われたことをとてもよく覚えています。とてもカッコいい楽曲を芹亜ちゃんとしてどう歌えばいいのか。家で悶々と考えながら練習していたんですけど、「もっと思い切り飛び抜けてほしい」と言っていただきました。雑に歌ってほしいわけではないけど、きれいに歌いすぎてるんじゃないかって。この歌を自分が引っ張っていくんだっていう意識と言いますか、よりアーティストチックな歌唱にしようという話になって。かなり体力を使ったので、歌い終わった後は、今日はよく眠れそうだなっていう疲れというか(笑)、充実感でいっぱいでしたね。

——(笑)。まだ1話目が放送されたばかりですが、この先はどうなっていくんでしょうか。1話目のエンディングが衝撃的したが。

芹亜ちゃん、歌ったという罪で撃たれちゃいましたからね。びっくりですよね。冒頭の<これは、私がゴーストになるまでの物語。>という言葉にどんな意味があるのか。きっと、皆さんが想像していなかった展開になっていくと思います。シリアスとコメディのバランスがとてもステキですし、いろんな状況に陥っていく芹亜ちゃんの成長を見ていただきたい。そして、とっても魅力的で個性的なキャラクターやいろんなジャンルの楽曲たち、一つ一つに注目していただきたいですね。1話を見て、いろんな考察をしていただきたいですし、話数が進んでいった後に1話を見返すと、また違った印象や気づくこともあると思う。芹亜ちゃんは歌で相手に何を伝えたいのか。寄り添いたいときもあれば、一緒に歩んでいこうとするときもある。私自身、この作品と向き合っている中で、いろんな解釈が生まれてきているので、ぜひ毎週楽しみに見ていただいて、いろんな考察をしていただけたらうれしいです。

(取材・文=永堀アツオ)


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