
CS放送「衛星劇場」では「VHSを巻き戻せ!俺たちのOVA特集」と題し、OVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)作品を放送中。2026年4月は岡田芽武原作の同名OVA「影技 SHADOW SKILL」(1995-1996年)シリーズなどのアクション作品が一挙放送される。今回はその中から「影技 SHADOW SKILL Vol.2.5 act.16 KARMA」の魅力をひもとく。
■格闘技を通して心の距離を縮める義姉弟エレとガウ
圧倒的な熱量と勢いを感じさせるバトル&ファンタジー作品が多く登場した1990年代のOVA。中でも人気シリーズ「聖闘士星矢」(著:車田正美)関連作品を手掛けたことでも知られる漫画家・岡田のデビュー作「SHADOW SKILL」のOVA化は、原作ファンのみならずアニメファンも熱狂させた。
1995年に発売された「影技 SHADOW SKILL Vol.2.5 act.16 KARMA」は、監修を岡田が担当し、監督は1990年代前半に人気を博した「天地無用!」シリーズの根岸弘(ねぎしひろし)が務めており、物語は主人公の少年闘士・ガウ(CV:松岡章夫)と、その師範であり、姉のように慕う女性闘士・エレ(CV:林原めぐみ)がガウの両親の墓参りに向かうところから始まる。墓に向かう途中、ガウは闘うことの意味を自問自答し、エレにもその意味を問い掛けていた。
墓に到着し、成長したガウを優しく抱き締めるエレ。映像は回想シーンになり、エレとガウの出会いが映し出される。かつて心を閉ざしていたガウに対し、エレは「どう育ったか見せてみろよ」とガウを煽り、二人は手合わせすることに。エレの圧倒的な強さに完敗するガウだったが、そこに伝説の修練闘士“スカーフェイス”ことヴァイ(CV:大塚明夫)が現れる。
スカーフェイスからなぜ自分がエレを超えられないのか、そしてエレが足技にこだわる本当の理由が明かされたガウ。自分の殻を破るため彼は、再びエレとコロシアムで決闘を行うことに――。
冒頭でも描かれるが、実力者同士の息もつかせぬバトルは、令和の今に見ても色あせない迫力満点のアクションシーン。2人の持ち技でもある「クルダ流交殺法影技」“影技”は、格闘技のリアリティーにファンタジー的な“闘気”表現が重なることで完成する、90年代OVAらしい“誇張と熱量”が詰まっている点も興味深い。
また、OVA版ならではの魅力としては林原“エレ”、松岡“ガウ”の演技も堪能できる点も特筆すべきところ。特に林原の姉のような存在であり、師匠でもあるからこその優しさと厳しさの共存したような深みのある演技には、ファンならずとも射抜かれそうだ。
■美少女系から名作RPGまで幅広いアクション作品を放送
その後も同シリーズは、複数本のOVA作品をリリースし、1998年には原作を意識したオリジナルストーリーのテレビアニメ版がテレ東で放送された。
そして2026年には新たな動きも。原作コミックの新シリーズ「影技・暁 SHADOW SKILL DAWN」が4月24日(金)よりコミックレーベル「COMICリュウWEB」にて連載されることが決定。岡田本人の公式Xでも「皆様が沢山の声を届けて下さった事で描く気持ちが固まりました」と感謝の気持ちを添えてアナウンスしており、新たな物語に期待が高まるばかりだ。
なお、定期的にOVA作品の魅力を紹介している衛星劇場の4月の「VHSを巻き戻せ!俺たちのOVA特集」では「影技 SHADOW SKILL Vol.2.5 act.16 KARMA」が、4月11日(土)夜9:15から放送されるのを皮切りに、さまざまなアクション作品が特集放送される。
「影技 SHADOW SKILL Vol.2.5 act.16 KARMA」の続編として、4月11日(土)夜10:15からは「影技 SHADOW SKILL Act1『セヴァール』」、4月11日(土)夜10:45には「影技 SHADOW SKILL Act2『セプティア』」、4月11日(土)夜11:15には「影技 SHADOW SKILL Act3『スイレーム』」を、4月11日(土)夜11:45ほかからは、文字通り“邪道過ぎる(?)”番外編の「邪技 ぢゃどうすぎる」(ともに1996年)を放送。
さらに、ねぎしひろしが監督を務める美少女×ガンアクション「BURN-UP W」(1996年)が4月16日(木)夜7:00から放送されるなど、OVAファン垂涎のラインアップがそろった。
OVA初心者も往年のファンも、この春はお気に入りの「バトル&ファンタジー」作品を見つけてみては。
◆文=suzuki

