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4冠消滅→残るは2冠…アーセナル崩壊のカウントダウン? 背後にマンC、勝点差9でも安泰ではない

4冠消滅→残るは2冠…アーセナル崩壊のカウントダウン? 背後にマンC、勝点差9でも安泰ではない

FAカップ準々決勝で、プレミアリーグの首位を走るアーセナルが、チャンピオンシップ(2部)のサウサンプトンに1-2で敗れる波乱が起き、シーズン終盤を迎えたミケル・アルテタ監督率いるチームに暗雲が漂っている。

 つい2週間前まで「4冠」の可能性さえ語られていたロンドンの名門は、カラバオ・カップ決勝でマンチェスター・シティに屈したのに続き、今度はもうひとつの国内カップでも姿を消した。これで彼らに残されたタイトルは、プレミアリーグとチャンピオンズリーグ(CL)の2つ。しかしこの敗戦を受けて現地メディアは、アーセナルが本当に頂点に立てるだけの強さと安定感を保てているのか、疑問と懸念を相次いで投げかけている。

 英国公共放送『BBC』は、わずか2週間で情勢が一変し、カラバオ杯決勝での敗戦と今回のFA杯敗退によって「前例のない4冠への夢は、いまや粉々になった」と伝え、クラブが築いてきた今季の流れが、ここで崩れかねないと見る。実際、85分に決勝点を許しての敗戦は、今季初の連敗でもあった。同メディアは今後の焦点について、「この結果を受けて、さらに大きくなる雑音や重圧を遮断し、プレミアリーグとCLが残る中でアーセナルがどう対処するのかが問われる」と綴った。
  記事の中では、アーセナルOBのセオ・ウォルコット氏が「今季ここまで築いてきたものを、これで壊してはいけない。彼らは以前にもこういう状況を経験しているし、それをもう一度味わいたくはないはずだ」と警鐘を鳴らしている。過去22年間プレミアリーグ制覇から遠ざかり、直近の3シーズンは2位。主要タイトルからも長く遠ざかっている「ガンナーズ」にとって、ここでの失速の連鎖は許されない。

 同メディアは、サウサンプトン戦後のミケル・アルテタ監督の様子からも不穏な兆候を見出しており、ウォルコット氏の「サイドラインのミケルを見ていると、過去数年にも見られた要素があった。そして、それがチームにも反映されていた」「非常に張り詰めていた。ミケルだけでなく、多くのスタッフが前に出ていて、まるで台所の料理人が多すぎるような状態であり、選手へのメッセージも多すぎた」との証言を紹介している。

 指揮官自身は、「私は選手たちを愛している。9か月間、彼らがやってきたことを思えば、この負け方で彼らを批判するつもりはない」「責任を取るべき人間がいるとすれば、それは私だ。そして我々の前には、シーズンで最も美しい時期が待っている」と前を向こうとしたが、同メディアは「アーセナルはボール保持やシュート数で上回りながらも、本当に勝てそうには見えなかった」と振り返り、内容面にも不安が残ったと指摘する。

 加えて彼らを悩ませているのが、負傷者の問題だ。デクラン・ライス、ブカヨ・サカ、レアンドロ・トロサールがメンバー外、マルティン・ウーデゴーは1月以来の先発出場、さらにガブリエウ・マガリャンイスは膝を痛めて途中交代……同メディアは、現場の「言い訳はない。負傷や起用可能かどうかは関係ない」との声も伝えつつ、終盤戦に向けて陣容の不安定さが確実に影を落としていると見ている。 一方、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』も、「今回の敗北により、アーセナルが決定的な局面で揺らいでいる」と分析。同メディアは、「王者のメンタリティーをこのチームは持っているのか――。今、問われるのはそこだ」と切り込み、下部リーグのチーム相手との準々決勝は、本来なら再びウェンブリーへ戻り、6年ぶりの主要タイトルへ弾みをつける絶好機だったと指摘した。

 しかし、現実は「敗退」。先に控えるCL準々決勝のスポルティング戦が比較的好条件に見え、プレミアリーグでも首位に立っているにもかかわらず、「今のこのアーセナルには、何ひとつ確かなものがないように見える」と論じている。

 同メディアは、これまで堅実で信頼できる集団だったはずのアーセナルについて、「決定的な時期に、その安定したユニットが揺らいでいる」「かつての冷徹なまでの効率性は消え、今は脆さがある」と評した。そして、ついこの前までの「4冠」論が、「結局、このチームは何かひとつでも勝ち取れるのか、という議論へ変わってしまった」と、その空気の激変ぶりを表現している。

 懸念材料として同メディアが挙げたのは、個人のミスの増加、守備の綻び、そして負傷者の存在だ。ウェンブリー(カラバオ杯決勝)でのGKケパ・アリサバラガのミスに続き、サウサンプトン戦ではDFベン・ホワイトの対応が先制点に繋がった。
  記事では、データ専門メディア「Opta」の数値を用いながら、直近23試合でアーセナルのミス絡みの失点が8に増えている事実を紹介し、「最後の一歩を踏み出す緊張感が、重要な局面での個人的なミスとして表われているように見える」と分析。さらに、ウィリアム・サリバのベンチスタートやGKの変更も含め、「相手チームが狙いを定めるポイントになっていく」との見解を示している。

 そして何より、この北ロンドンのチームを落ち着かせないのは、背後から迫るマンチェスター・シティの存在だ。FA杯同ラウンドで彼らがリバプールに4-0で快勝した事実と、アーセナルの淡泊な敗戦を重ね合わせ、「北ロンドンでは警報が鳴っているはずだ」と同メディアは表現する。

 両チームの勝点差は9あるとはいえ、マンCは1試合未消化で、4月19日には本拠地エティハドで直接対決を控えている。過去の優勝争いで何度もマンCに追い抜かれてきた記憶を踏まえ、同メディアは「以前にも追い抜かれたことのあるアーセナルの選手とファンは、間違いなく、そして当然ながら不安を抱くだろう」と綴っている。

 しかも今後のアーセナルには、CLのスポルティング戦2試合に加え、ボーンマス、マンC、ニューカッスルとの重要な戦いが待ち受けている。同メディアはこの2週間を、「彼らのキャラクター、そして王者の気質があるのかどうかを試す過酷な試験」と位置づけている。

構成●THE DIGEST編集部

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配信元: THE DIGEST

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