
“軽率な発言”で出場停止処分の司令塔不在も…公式戦4連敗中だったチェルシーが鬱憤を晴らすゴールショー【現地発】
4月4日、私はFAカップの準々決勝のチェルシー対ポート・ヴェイル(イングランド3部)の試合を取材するため、ロンドン南西部のスタンフォード・ブリッジを訪れた。
キックオフ前に最も注目を集めていたのはチェルシーのMFエンソ・フェルナンデスだ。このアルゼンチン代表は、代表ウィーク期間中に自身の去就について聞かれ「今シーズン終了後にチェルシーに残るかどうかは分からない」「マドリードに住みたい」などと発したことで、クラブから2試合の出場停止処分が課された。スター選手の軽率とも取れる発言に、クラブは厳格な姿勢で応じたのだ。
代表ウィーク中に選手がこうした発言をするのは珍しくないなか、極めて異例の処分となった一方で、マルク・ククレジャはスペイン代表に合流中にチェルシーの戦術について批判的な発言をしたが、彼にはお咎めなしだった。
またチェルシーは現在、公式戦4連敗中で苦境に立たされており、ファンの不満はピークに達していた。しかし、そんな嫌な空気を払拭するかのように、チェルシーは開始早々からギアを上げ、圧巻のゴールショーを披露する。
先制点を決めたのはヨレル・ハト。さらにジョアン・ペドロの鮮やかな一撃と相手のオウンゴールで前半のうちに3点差とする。スタンドの雰囲気は、歓喜というよりも安堵へと変わった。後半も攻撃の手を緩めず、4点を追加。終わってみれば7-0の大勝でベスト4に進出した。
格下相手ではあるものの、最近の鬱憤を晴らすかのような大勝を収めたチェルシー。この白星が浮上のきっかけとなるか。
著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー(Steve Mackenzie)/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。
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