現地時間4月5日(日本時間6日、日付は以下同)、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーが、本拠地チェイス・センターで行なわれたヒューストン・ロケッツ戦で28試合ぶりに戦列復帰を果たした。
右ヒザの膝蓋大腿関節痛症候群と骨挫傷のため、1月30日のデトロイト・ピストンズ戦を最後に、27試合連続で欠場を余儀なくされていたカリー。4日に行なわれた記者会見で、稀代のシューターは負傷した当初をこのように振り返っていた。
「1週間くらいで復帰できると思っていた。延びてもせいぜい10日くらいだろうとね。でも最初の1か月間は、コートに立ったり復帰を急ごうとするたびに、必ず何らかの反応が出たんだ。そこで、思ったほど早くは治らないんだと痛感したよ」
ロケッツ戦の前の時点で、今季のカリーは39試合のみの出場ではあるものの、チームトップの平均27.2点に3.5リバウンド、4.8アシスト、1.1スティール、3ポイント成功率39.1%(平均4.5本成功)をマークしてきた。
ウォリアーズはすでにジミー・バトラー三世とモーゼス・ムーディーの残り試合全休が決定しており、戦力ダウンは否めない。だが先月38歳を迎えた大ベテランは、今季中に復帰してコートへ戻ることを諦めたりしなかった。
ヒザを負傷後、何度も挫折を経験してきたカリーだったが、ようやく5対5のスクリメージ(練習試合)へ参加する許可がおりて上々のプレーを披露。
「ステフがコートにいると、試合はこのチーム全員にとってずっと楽になる。もちろん、自分たちのバスケットボールスタイルは変わらないが、彼が戻ってきてくれるのは嬉しいこと」
ウォリアーズを率いるスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はそう口にし、在籍17年目のスーパースターへ最大級の賛辞を送っていた。
「彼は私がこれまで見てきたなかで、最高のフランチャイズの顔だ。ファンへステフ・カリーのプレーを今年も見てもらう機会を与えるのは、我々の義務なんだ。ステフ自身もそのことにまったく迷いはない。それが彼の望みであり、我々の望みであり、ファンの望みでもある。だから、我々はそれを実現させるつもりだ」
そうして迎えたカムバック初戦、2か月以上のブランクがあるだけに実戦感覚を取り戻すまでに多少の時間を要すると思われたが、ベンチから登場してチームトップの29得点(フィールドゴール11/21、3ポイント5/10、フリースロー2/3)、2リバウンド、4アシスト、1スティールをマーク。チームは116-117で惜敗したものの、いきなりハイパフォーマンスを披露してみせた。
現在、ウォリアーズは4連敗中。レギュラーシーズンは残り4試合で、すでにプレーイン・トーナメント参戦が決まっている。
36勝42敗(勝率46.2%)で10位にいるチームが、8位タイのロサンゼルス・クリッパーズとポートランド・トレイルブレイザーズ(ともに40勝38敗/勝率51.3%)との4.0ゲーム差をここから覆すことができるかは微妙と言わざるを得ない。
それでも、カリーがコートにいることで、ウォリアーズの選手たちが活性化し、ホームゲームではファンの大声援を受けて躍動する可能性は十分。ウォリアーズが誇る看板選手が待望の復帰を果たしたことで、チームへ勢いをもたらしてくれるのではないだろうか。
文●秋山裕之(フリーライター)
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