サッカー日本代表の森保一監督が、4月7日午前に欧州遠征から帰国し、
「結果がよかったですからね」
と、W杯優勝候補のイングランドに初勝利したとあって、笑顔を見せた。唯一、厳しい表情になったのは、W杯本大会に向けたメンバー選考についての話が出た時だった。
「大枠は決まっている」
と前置きしたものの、難航しているのは明らかで、
「すごく難しくて、厳しいものになる」
なにしろ、故障者が多い。森保監督が就任当初から招集を続けてきた南野拓実(モナコ)、DFリーダーの板倉滉、冨安健洋(ともにアヤックス)をはじめ、「W杯に出場する姿しか自分には見えない」と公言して5大会連続出場を目指すDF長友佑都(FC東京)など、ボーダーラインの主力選手がこれだけ多いのは、過去の日本代表にはない現状だ。
「欧州遠征ではこれまで代表の中核として期待されていた久保建英(レアルソシエダード)も、故障で招集できなかった。それでもイングランドに勝てたわけですから、日本代表の選手層は本当に厚くなりました」(サッカー担当記者)
誰がメンバーから外れても、サプライズになると言っていい。久保とてまだ24歳ゆえ、落選の可能性はゼロではないのだ。
森保監督は前回のカタール大会の際にも、メンバー入り「当確」のひとりだったFW大迫勇也(神戸)の落選を決めている。
南野も冨安も本大会まで十分に間に合う「代表スタッフの全力サポート」
振り返れば、歴代W杯メンバー発表では、数多い「番狂わせ選考」が行われてきた。初出場となった1998年フランス大会の時では、FW三浦知良(福島FC)が落選。日韓共催の2002年大会では、中村俊輔がメンバーから外された。
森保監督は最終的に最優先するのは「メンバー発表時のコンディション」と強調する。それでも極めて難しいのは、
「ケガで本大会出場が絶望視された南野も冨安も、本大会までには十分に間に合います。日本代表スタッフが全力でサポートしている」(森保ジャパン関係者)
ギリギリの見極めがなされるようだが、
「代表だけでなく、クラブの監督でも選手を外すのは辛い。でも僕は最後の最後では、とても冷たい人間です」
森保監督がそう話す最終決断は、まもなく下されることになる。
(小田龍司)

