
「勇者」とは、この世で最も重い刑罰の名前である――。電撃の新文芸が放つダークファンタジー『勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録』(Prime Video・ABEMA・FOD・Hulu・TVer・Leminoほかにて配信)。3月26日に放送された#12は、第1期の最終回として、港湾部での激戦の結末と、聖騎士団長パトーシェ・キヴィア(CV:石上静香)の過酷すぎる運命が描かれた。(以下、ネタバレを含みます)
■牙を剥くスプリガンと、ライノーの恐るべき正体
激闘を終え、ザイロ・フォルバーツ(CV:阿座上洋平)が《女神》テオリッタ(CV:飯塚麻結)の頭を撫でながら「お前は偉大な女神だよ」と素直に労う穏やかな帰り道。しかし、そこへ少女・イリ(CV:小原好美)が姿を現す。彼女はすでに人間に寄生する魔王現象・スプリガンに乗っ取られており、正体を知らないザイロたちの隙を突き、突如として隠し持っていたナイフでテオリッタに襲いかかる。ザイロたちの咄嗟の対応で事なきを得たものの、ついに本性を現したスプリガンの凶行に、SNSでは「イリがスプリガンになった瞬間、ナイフがテオリッタに迫るのヤバすぎて心臓止まるかと思った」「少女が魔王で牙を剝く展開、予想外すぎて鳥肌立ったわ…ここぞとばかりの衝撃」と、息を呑む視聴者が続出した。
手傷を負い地下水路へと逃げ込んだスプリガンの前に現れたのは、懲罰勇者のライノー(CV:中村悠一)だった。彼は自身もまた魔王現象であること、人間からはこの肉体の元の持ち主の名前を使ってライノーと呼ばれているとあっさり告白する。同族殺しの快楽のために戦っているという異常な本性をさらけ出し、スプリガンを踏み潰すライノー。この衝撃の告白には「ライノーの正体明かされて勇者刑の理由がわかった瞬間、世界観が一気に深まった」「スプリガンが可愛く見えるほど怖いw 味方で本当に助かったわ」「倫理観のバグとか、積み重ねてきた伏線が回収されて満足」と、見事な伏線回収を称賛するコメントが相次いだ。

■「君を勇者刑に処す」――キヴィアの流した涙と壮絶な覚悟
一方、キヴィアは叔父である大司祭のマーレン・キヴィア(CV:山本兼平)と対峙する。マーレンは、自らが共生派であることを認め、「人類はやがて敗北する」と確信した上で、愛する家族と一部の正しい者だけを救おうとしていた。その歪んだ思想を止めるため、キヴィアは涙ながらに自らの剣で叔父の胸を貫く。
大司祭殺害の罪で独房に捕らえられたキヴィアの前に、カフゼン・ダクローム(CV:関俊彦)と《女神》エンフィーエ(CV:能登麻美子)が現れる。「女神を信じて死ぬか、信じずに死ぬか。選択肢はその二つだ」と迫るカフゼン。共生派だと誤解され、部下や勇者たちから軽蔑されたまま死ぬことを拒み、誰とも知れない人々のために戦うことを誓ったキヴィアは、自ら剣を取り、自分の首をはねる道を選ぶのだった。
信念を貫き勇者刑を受ける覚悟を決めたキヴィアに対しては、「パトーシェの覚悟が壮絶すぎて泣いた…マーレン疑念から決意実行まで心抉られる」「パトーシェが勇者刑に処される瞬間、絶望と覚悟の表情が石上静香さんの演技で完璧」「キヴィアの選択、リアリティありすぎて心に深く傷負った…辛すぎて最高」と、悲痛さと喝采の声が寄せられていた。
怒涛の裏切りと謎の解明、そして「勇者」が誕生する瞬間の残酷さを叩きつけ、圧倒的な余韻を残して幕を下ろした第1期。全てを失い、新たな勇者となったキヴィアはどんな戦いを見せるのか。続編への期待が高まるばかりだ。
◆文/岡本大介


