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ハムストリングの肉離れで離脱のドンチッチ、全治4~6週間も“復帰前倒し”へ欧州渡航<DUNKSHOOT>

ハムストリングの肉離れで離脱のドンチッチ、全治4~6週間も“復帰前倒し”へ欧州渡航<DUNKSHOOT>

現地時間4月2日のオクラホマシティ・サンダー戦、左足を痛めてコートを去ったロサンゼルス・レイカーズのルカ・ドンチッチ。

 診断結果はグレード2(中等症)のハムストリングの肉離れ。通常、復帰には最低4~6週間、時には8週間を要するケガだが、プレーオフは4月18日に開幕する。

 そのためドンチッチは、通常より早く回復できるプロセスを探り、スペインに渡って治療を受けている。

 はるばるヨーロッパまで治療を受けに行った理由は、回復を早めるとされる治療法が、アメリカでは規制が厳しいが、スペインやドイツ、スイスといった欧州国では、よりアクセスしやすいからだ。

 理学療法士の資格を持ち、NBAやNFLのケガの事情に精通しているエヴァン・ジェフリーズ博士によれば、ドンチッチがスペインで受けるとされるのは“注入治療”で、「幹細胞、多血小板血漿(PRP)、あるいはより高度な再生技術」を組み合わせたものであるという。

 ジェフリーズ博士は『ザ・カリフォルニア・ポスト』紙にこのように語っている。

「スペインでは、幹細胞の効力を高めるためのより高度な操作を加えることができます。PRPについても同様です。理論的には、彼(ドンチッチ)は回復までの期間を半分に短縮できる可能性があります」
  博士はまた、ドンチッチが高出力レーザー療法(HPLT)、赤色光療法、パルス電磁界療法(PEMF)、ソフトウェーブ療法、高気圧酸素カプセル、カッピング(吸い玉)といった治療を受ける可能性が高いとも付け加えている。

 ちなみに、海外で治療を受けることについて、CBA(労使協定)のルール上は問題ない。禁止物質が含まれていない限り、治療方針など医療上の決定事項は、選手とチームに自主性が認められている。

 レイカーズOBのコビー・ブライアントも、2011年にドイツで左ヒザと左足首の治療を受けた。

 現在のレイカーズにとってさらに打撃なのは、バックコートの相棒であるオースティン・リーブスも、左腹斜筋のグレード2の負傷でレギュラーシーズンの残りの試合の全休を余儀なくされてしまったことだ。

 リーブスのケガの詳細を知った時の衝撃を、レブロン・ジェームズはこう表現した。

「正直、また一発食らったような感じだったよ。ルカのことで、心臓とか胸とか中枢を撃ち抜かれたような衝撃を受け、AR(リーブス)も、MRI検査を受けることは知っていたけど、昨日昼寝から起きてそのニュースを見て、『なんてこった...』って感じだった」 リーブスも早期復帰を目指しているとのことで、レイカーズのJJ・レディックHC(ヘッドコーチ)は、できる限り長くプレーオフを勝ち抜いて、彼らの復帰を待ちたいと語る。

「彼(ドンチッチ)は、どこかの時点で復帰できることを目指して、やれることはすべてやるつもりでいる。我々がやるべきは、シーズンをできるだけ長く続けて、あの2人が戻ってこられるようにすることだ」

 ただ、ハムストリングのケガは、中途半端に復帰することで再発し、さらに症状を悪化させるケースもあるだけに、慎重な判断が必要だ。

 2021年プレーオフのブルックリン・ネッツとミルウォーキー・バックスによるカンファレンス・セミファイナルの初戦。当時ネッツに所属していたジェームズ・ハーデンが右ハムストリングを負傷したが、その後の3試合を欠場した後に復帰した例があった。この時のケガも、4月に負っていた部位の再発だった。

 第5戦でハーデンは約46分間出場し、オーバータイムにもつれ込んだ第7戦は53分間フル出場する闘魂を見せたが、ネッツは4点差で惜敗しシーズン終了となった。
  巷では、「今季のレイカーズに優勝は厳しい。ならば無理する必要はない」との声も上がっている。今後の選手生命の方が大事であるのはもっともだ。

 しかし、人一倍負けん気の強いドンチッチだけに、何としてでも復帰する気でいるのだろう。

 幸いスペインは10代の頃に拠点にしていた故郷のような場所。頼れる人たち囲まれて精神的にリラックスできることはせめてもの救いだ。

 シーズン終盤の大事な時期に得点源のドンチッチとリーブスが負傷離脱というのは、レイカーズにとってはあまりに痛い。復帰を誓う2人のスピリッツに報いるためにも、八村塁ら、そのほかのメンバーの奮起が求められる。

文●小川由紀子

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配信元: THE DIGEST

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