
日本は何位? W杯出場国パワーランキングTOP20! 3位はイングランド、2位はスペイン、1位は...【識者選定】
3月末の欧州&大陸間のプレーオフが決着し、北中米ワールドカップの出場48か国が確定した。ここで改めて出場国の「パワーランキングTOP20」を発表。北中米大会でW杯の現地取材は5回目を数え、世界のサッカーに精通する河治良幸氏に選定してもらった。
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20位 スイス
個人よりもチームとしてのまとまりが強く、90分トータルで攻守の出力を高く維持できるのは強み。コンパクトな守備からミドルゾーンでボールを奪い、司令塔ジャカを軸に効率良く中央とサイドを突く。FWエムボロはリーグ・アンでパッとしないが、“代表補正”がかかるタイプで侮れない。右ウイングのエンドイェはブレイク候補だ。
19位 ウルグアイ
ポテンシャルは高いが、やはり往年のフォルラン、スアレス、カバーニのような前からグイグイと引っ張っていくタイプがおらず、南米予選でもゴール前の決め手不足に苦しんだ。中盤の構成力は優勝候補の列強にも匹敵する。バルベルデの充実ぶりは素晴らしく、奇才ビエルサ監督のもと、彼中心にまとまっていけば、周囲を驚かせる躍進も可能だ。
18位 アメリカ
この大会に合わせてきただけあり、日韓W杯のベスト8を超える期待感がある。高速FWのバロガン、チームの心臓であるアダムス、運動量豊富なマッケニー、守備の要リチャーズらが頼もしい。エースのプリシックがキャプテンシーを発揮し、若手の良き見本になっていることも大きい。オランダでブレイク中のFWペピが代表でも覚醒なるか。
17位 コロンビア
南米予選3位の実力は、チームバランスの良さに裏打ちされている。バイエルンでゴールとアシストを量産するディアスは最大の注目株だ。カリスマ型のキャプテンであるハメスもMLSでプレーしており、良好なコンディションで臨めるはず。若き日を彷彿とさせる輝きを放ってもおかしくない。前線に張るスアレスの働きが鍵を握る。
16位 コートジボワール
攻撃陣のタレント力はアフリカ随一で、右のディアロ、左のY・ディオマンデという両翼は本大会でもブレイク必至だ。ただ、かつてのドログバのような本格派のターゲットマンがおらず、センターは本職ウイングのゲザンが担う。リーダー格はボランチのケシエで、心身両面の大黒柱として欠かせない。20歳のMFウライなど、大会で価値を上げそうな逸材も。
15位 日本
個人の力だけで評価すれば20位前後だが、戦い方の共有力が高い。カタールW杯後に、親善試合ながらブラジル、イングランドを破った事実は見逃せないポイントだ。相手に応じて戦い、勝ちに持っていけるのが強みで、そこは少しクロアチアに似たところがある。ただ、現時点で主力級に怪我人が多く、冨安や久保の状態次第で評価が変動しうる。
14位 セネガル
バイエルン所属のFWジャクソンを筆頭に、各ポジションに5大リーグの強豪でプレーするタレントがおり、ティアウ監督が戦う集団としてうまくまとめている。ただ、パリSG所属のエムバイエのように、ビッグクラブでサブ扱いの選手もいて、本大会に向けてチームの強度をどれだけ上げていけるか。彼らのコンディションにかかるところも。
13位 エクアドル
南米予選2位は伊達ではない。ただ上手いだけでなく、戦術意識の高いタレントが揃うのが強みだ。万能型MFのカイセドを軸に、立ち位置で相手を支配する左のエストゥピニャン、後方から好パスを供給するインカビエ、パリSGの主力CBパチョなど。兄貴分で、千両役者のFWバレンシアも健在。同国の史上最強布陣で北中米に乗り込む。
12位 クロアチア
過去のW杯で準優勝、3位と好成績を残してきたのも、タレント力にものを言わせてきたからではない。「バトレニ(炎の男たち)」の異名通り、闘争心が強く、チームの勝利に献身できる選手ばかりだ。司令塔であり、絶対的なリーダーのモドリッチや無類の勝負強さを誇るペリシッチは健在で、19歳の新鋭CBヴシュコビッチ、23歳のMFバトゥリナは初の大舞台となる。
11位 モロッコ
前回大会は4位と大躍進を果たし、そこから所属クラブでのステータスを上げた選手が多く、新戦力の台頭もある。再び上位を狙えるスカッドだ。最高のタレントである右SBのハキミがキャプテンとしても支える立場に。彼と最強の縦ラインを形成するブラヒムにかかる期待は大きく、トップ下の21歳MFエル・カンヌスが飛躍する大会になる可能性も。
10位 ノルウェー
大会の主役候補であるFWハーランドは言うまでもないが、大型でスピードもある“相棒”スルロット、若きドリブラーのヌサ、左足で流れを変えるボブなど、攻撃的なポジションにタレントが集まる。それだけに中盤の支柱ウーデゴーや統率力のあるCBアジェーの存在は重要だ。ノルウェーの課題はW杯の経験値になるが、勢いに乗ればファイナルも夢ではない。
9位 ベルギー
戦力的には2018年、22年より下降線にあるが、司令塔デ・ブライネや攻守の要を担うヴィツェル、大砲ルカクなど、経験を積み重ねている選手の存在は間違いなく強み。そこに快速ウインガーのドク、20歳の俊英ゴッツがいかに勢いを加えられるか。デ・ブライネは主力として健在だが、フランス人のガルシア監督はMFティーレマンスにキャプテンの重責を託した。
8位 オランダ
大黒柱のCBファン・ダイク、対人戦の覇者であるファン・デ・フェン、若き守護神フェルブルッヘン、大型ウイングバックのドゥムフリース、左後方から攻撃を組み立てるアケー、中盤の底から攻守を引き締めるフラーフェンベルフと、後ろ目にタレントが多い。守備面の安定は間違いないだけに、前回大会でブレイクしたガクポや気鋭のFWマレンの得点に、すべてがかかっている。
7位 ドイツ
懸案だったFWにヴォルテマーデという本格派が台頭したことが、何より大きい。2列目にはヴィルツ、ムシアラ、ハフェルツ、さらには18歳の新鋭カールなど、多士済々のタレントがひしめいている。誰を開幕スタメンに抜擢するか。ナーゲルスマン監督には贅沢な悩みとなるが、最も欠かせないのが、主将でもある右SBキミッヒであることに変わりはない。
6位 アルゼンチン
何もかもが噛み合って優勝したカタール大会に比べると、構成面で難しいタイミングにあるのは確かだ。それでも大会中に39歳となるメッシは健在。3年半前は若手だったマカリステル、En・フェルナンデス、アルバレスが着実に成長した。中盤の守備強度、オタメンディやタグリアフィコの奮闘が頼りの最終ラインは心許ないが、スカローニ体制の継続で連覇の下地はある。
5位 ポルトガル
すでにC・ロナウド頼みのチームではないことは、彼をハムストリングの負傷で欠いた3月シリーズのアメリカ戦(2-0)などを見ても明らか。それでも勝負どころで頼りになるリーダーであることに変わりはなく、このバランスがうまく噛み合えば、悲願の優勝も夢ではない。ヴィティーニャ、B・フェルナンデス、J・ネベスの中盤は世界屈指。8試合を戦い抜く選手層がポイントに。
4位 ブラジル
相変わらずタレントの宝庫だが、ただ、ライバルに比べて未知数な点は多い。過去数大会で引っ張ってきたネイマールが難しい状況にあるだけに、戦力を再整備して戦う必要がある。選手のマネジメントに関して名将アンチェロッティの右に出る者はいない。ヴィニシウスを筆頭に、一癖二癖ある選手たちも、6大会ぶりの優勝に向けて一つになる期待はある。
3位 イングランド
世界最高峰のプレミアリーグでプレーする選手がベースになるだけに、個々のバリューはフランスやスペインをも上回るものがある。キャプテンのケインなど、主力を欠いた日本戦では0-1の敗戦を喫したが、適度な緊張感は大事なプロセスだ。あとは復調途上のベリンガムなど、クラブで終盤までリーグ優勝を争う選手たちが、本大会にうまくコンディションを合わせられるか。
2位 スペイン
伝統と革新のバランスが良く、確固たるスタイルをもとに、選手たちの目線が揃っている。ボールを大事に繋ぎながら、縦に素早く仕掛けるところでは神童ヤマルが躍動して、相手ゴールを脅かす。ペドリ、ロドリ、スビメンディらを擁する中盤の質は疑いない。両翼は左のN・ウィリアムスがグロインペインを抱えており、バエナやバレネチェアの奮起も期待される。
1位 フランス
主力候補だけでも2チームを作れるほど、戦力的なベースはライバルをも圧倒している。それでもエムバペという絶対的なタレントをどう活かすかで、チームのパフォーマンスが変わってくるのは、過去二大会と大きく変わらない。ただ、百戦錬磨のデシャン監督だけに、そこは心配ないだろう。代表復帰を果たしたカンテが心身両面でチームを支える。
なお、21位以下のランキングは以下のとおり。
21位 トルコ
22位 メキシコ
23位 スウェーデン
24位 オーストリア
25位 パラグアイ
26位 アルジェリア
27位 ガーナ
28位 スコットランド
29位 チェコ
30位 イラン
31位 DRコンゴ
32位 韓国
33位 ボスニア・ヘルツェゴビナ
34位 エジプト
35位 カナダ
36位 オーストラリア
37位 チュニジア
38位 サウジアラビア
39位 ウズベキスタン
40位 ハイチ
41位 カーボベルデ
42位 南アフリカ
43位 イラク
44位 パナマ
45位 ニュージーランド
46位 ヨルダン
47位 キュラソー
48位 カタール
文●河治良幸
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