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【森保JのW杯メンバー26人予想】ボランチで守田は“5人目”というより主力か選外かの判断基準に。世界仕様で菅原の復権は必然の流れ

【森保JのW杯メンバー26人予想】ボランチで守田は“5人目”というより主力か選外かの判断基準に。世界仕様で菅原の復権は必然の流れ


 北中米ワールドカップに挑む日本代表のメンバー発表前最後の代表活動で、森保ジャパンは英国遠征を実施。スコットランド、イングランドをそれぞれ1-0で下し、2連勝で3月シリーズを終えた。

 熾烈なサバイバルは大詰めを迎えている。徐々に浮かび上がる“26人”の顔触れ。本稿では、世界のサッカーに精通する河治良幸氏にW杯メンバーを予想してもらった。

――◆――◆――

 3月シリーズが終わり、あとは最終選考まで、それぞれ所属クラブでアピールするのみとなっている。

 もちろん怪我明けの選手や、現在もリハビリ中の選手は状態が選考に大きく影響してくるはず。冨安健洋(アヤックス)や遠藤航(リバプール)のような森保一監督が信頼を置く実力者であっても、大会中に100%に戻るかどうかが判断基準になってくる。

 おそらくコンディションの見極めも含めて、5月31日のアイスランド戦を前に、26人より少し多めのメンバーが招集されると見るが、ここでは26人のメンバーを予想したい。今回は筆者の推奨ではなく、ここまでの森保監督の起用法や構成バランスから見た予想だ。

GK
鈴木彩艶(パルマ)
早川友基(鹿島アントラーズ)
大迫敬介(サンフレッチェ広島)
DF
菅原由勢(ブレーメン)
瀬古歩夢(ル・アーブル)
冨安健洋(アヤックス)
渡辺 剛(フェイエノールト)
谷口彰悟(シント=トロイデン)
鈴木淳之介(コペンハーゲン)
伊藤洋輝(バイエルン)
MF
鎌田大地(クリスタル・パレス)
佐野海舟(マインツ)
藤田譲瑠チマ(ザンクトパウリ)
田中 碧(リーズ)
堂安 律(フランクフルト)
伊東純也(ゲンク)
三笘 薫(ブライトン)
中村敬斗(スタッド・ドゥ・ランス)
鈴木唯人(フライブルク)
久保建英(レアル・ソシエダ)
遠藤 航(リバプール)
FW
上田綺世(フェイエノールト)
後藤啓介(シント=トロイデン)
町野修斗(ボルシアMG)
塩貝健人(ヴォルフスブルク)
前田大然(セルティック)
 
次点
小久保玲央ブライアン(シント=トロイデン)
野澤大志ブランドン(アントワープ)
板倉 滉(アヤックス)
高井幸大(ボルシアMG)
橋岡大樹(ヘント)
安藤智哉(ザンクトパウリ)
町田浩樹(ホッフェンハイム)
長友佑都(FC東京)
望月ヘンリー海輝(FC町田ゼルビア)
守田英正(スポルティング)
佐野航大(NEC)
北野颯太(ザルツブルク)
相馬勇紀(FC町田ゼルビア)
佐藤龍之介(FC東京)
南野拓実(モナコ)
小川航基(NEC)

 これまで通り、3-4-2-1メインで大会に臨むと見て組んでみた。やはり本大会でのメンバー構成を予想するうえで、大きなヒントになるのが3月シリーズの選手起用だ。

 塩貝健人(ヴォルフスブルク)を招集したが、ここからのサプライズというのはなかなか考えにくい。すでに計算ができる選手だけでも26人をゆうにオーバーする選手層が形成されてきており、3月シリーズでは怪我で招集できない選手も少なからずいたなかで、スコットランド戦は普段のサブ組がメインでも、前半はそれなりに戦うことができた。

 確かに勝負の決め手になったのは、得点者の伊東純也(ゲンク)や三笘薫(ブライトン)、上田綺世(フェイエノールト)など、後半に出てきた本来の主力メンバーだが、1トップでスタメン起用された20歳の後藤啓介(シント=トロイデン)や2シャドーの佐野航大(NEC)、鈴木唯人(フライブルク)の3人が流れをつなげた形だ。スコットランドはスタートのメンバーの主力度が高かっただけに、なおさら価値がある。

 もちろんスコットランド戦のメンバーでは比較的、経験値のある前田大然(セルティック)や右サイドの菅原由勢(ブレーメン)もある程度の計算が立つことが、改めて実証された。この試合は11人の交代OKという特殊なレギュレーションもあったが、仮にカタールW杯のコスタリカ戦のようなターンオーバーで戦って、スタメン組とサブ組を逆にするような形を取っても、大きく崩れない算段は森保監督もつけられたのではないか。
 
 ボランチに関しては、スコットランド戦で田中碧(リーズ)と藤田譲瑠チマ(ザンクトパウリ)、イングランド戦は現在のベストセットと見られる鎌田大地(クリスタル・パレス)と佐野海舟(マインツ)の組み合わせをテストした。怪我で離脱中の遠藤がいないケースも想定して、良いシミュレーションになったことは確かだ。

 ただ、夏場の大会で最大8試合を戦い抜くとなると、ボランチは4人ではカバーが難しい。そうなると誰を5人目として想定するかが、メンバー選考の大きな鍵になってくる。

 3月の招集外が注目を集めた守田英正(スポルティング)に関しては、5人目というより、主力か招集外かという判断基準になってくるだろう。鎌田と佐野海をファーストセットで考える場合、イングランド戦のように途中からでも試合を締められる田中、ボランチを本職としながら、複数のポジションをカバーできる藤田は価値を見出しやすい。

 そこに遠藤の復帰に目処が立てば、色々な状況を想定しやすい。遠藤が難しい場合、佐野航が+1として入ると見ているが、藤田がポリバレントな役割もできるというのは1つ割引材料になるかもしれない。

 右サイドは堂安律(フランクフルト)と伊東の2人が確定的だが、伊東のシャドー起用が増えることで、菅原にもチャンスが出てきた。本職がサイドバックの菅原に関しては、アジアの戦いが続いたなかで、森保監督も上手いハマりどころを見出せていなかった。

 しかし、菅原は守備の強さに加えて、所属クラブで攻撃面の良さを発揮している。相手に押し込まれる時間が長くなることも考えると、伊東はシャドーで起用した方が特長を出しやすい。菅原の復権はアジア仕様から世界仕様になることで、必然の流れとも言える。

 左でも三笘がシャドー化して、中村敬斗(スタッド・ドゥ・ランス)と前田の左ウイングバックが固まりつつある。三笘は怪我から復帰してきた事情もあるが、相手が強くなってくると5バックで守る時間も長くなるなかで、シャドーの方が高い位置をキープして、推進力を発揮しやすい。

 ブライトンではウイングとして外に張るシーンも多いが、世界仕様だとウイングバックよりシャドーの方が、同様のシチュエーションを作りやすいのだ。もちろんシャドーの第一人者だった南野拓実(モナコ)の負傷離脱も、森保監督の決断に影響していると考えられる。
 
 シャドーは3月の活動を怪我で外れていた久保建英(レアル・ソシエダ)の復帰を前提に、伊東、三笘、鈴木唯という4人がスタメンのチョイスで、塩貝と町野修斗(ボルシアMG)が、点を取りたいシチュエーションで投入されるジョーカー枠になってきそうだ。

 ボランチの藤田やメンバーに入れば佐野航も選択肢に入ってくるが、イングランド戦で伊東と三笘のセットが結果を出したことで、シンプルに誰がファーストチョイスというより、良い意味での悩みどころになってくる。

 3月シリーズでは鈴木唯がスタメンだったスコットランド戦だけでなく、イングランド戦では1-0とリードした状態から投入されて、試合のクローズに貢献できたことは大きい。セットプレーのキッカーとしても興味深いタレントだ。

 佐藤龍之介(FC東京)に関しては、体調不良でスコットランド戦の出番を逃したことが、どう影響してくるか。ただ、ここからもアピールは続けてもらいたい。

 3月シリーズのメンバー外から滑り込みがあるとすれば、4月5日のオーストリアリーグで今季6点目を記録するなど、好調を続ける北野颯太(ザルツブルク)か。もちろん経験豊富な相馬勇紀(FC町田ゼルビア)も候補だ。

 1トップは上田が絶対的な存在で、誰が二番手になるかという評価基準になるが、スコットランド戦で後藤が前からの守備、前線の起点として及第点のパフォーマンスを出せたことで、柔軟に考えやすくなった。

 小川航基(NEC)は依然、有力候補ではあるが、所属クラブでサブの試合が続き、スタメンで長い時間を想定することが難しくなっているのがネックだ。後藤は有事のシャドーとしても選択肢になる。

 町野は3月シリーズで練習からもっぱらシャドーをテストされているが、もちろん1トップや2トップのオプションとして計算が立つ前提でのテストと考えられる。シャドーに置いた塩貝はシンプルなFW枠の競争とは別の扱いで考えて良い。
 
 3バックは怪我人の復帰も含めて最も選択肢が多く、6~7人に絞り込むことが本当に難しい。

 イングランド戦のセットである渡辺剛(フェイエノールト)、谷口彰悟(シント=トロイデン)、約1年ぶりに復帰した伊藤洋輝(バイエルン)の3人はほぼ間違いないところで、この1年間で評価を高めてきた鈴木淳之介(コペンハーゲン)も伊藤のバックアッパーというだけでなく、状況に応じた起用が想定できるので、もはや外し難い存在だ。

 このまま伊藤がファーストチョイスだとしても、おそらくチュニジア戦かスウェーデン戦で、鈴木淳にもスタメンのチャンスがあるだろう。

 菅原を右ウイングバックとのポリバレントと考えると、本職のセンターバックはあと2枚か。3バックの全ポジションをこなせる瀬古歩夢(ル・アーブル)、もう1人が冨安健洋(アヤックス)になると考えられる。

 怪我から復帰してきた板倉滉(アヤックス)は残り期間のパフォーマンス次第となるが、現時点で冨安の他に、怪我のリスクがある選手を3バックには抱えにくい。これは高井幸大(ボルシアMG)や膝の負傷から復帰を目ざす町田浩樹(ホッフェンハイム)にも言えることだ。

 同じく怪我で3月シリーズに参加できなかった安藤智哉(ザンクトパウリ)にも滑り込みのチャンスはあるが、今回は26人に入れなかった。ただ、セットプレーの得点力やパワープレー、対パワープレーというシチュエーションを考えると、できれば加えたい。“飛び道具枠”でもある望月ヘンリー海輝(FC町田ゼルビア)が入らない場合はなおさらだ。

 長友佑都(FC東京)も怪我の心配はあるが、26人で想定する時に、代わりにどこかのポジションを削るかが難しい。上記のメンバーの状態次第で、追加招集から逆転を狙う橋岡大樹(ヘント)にもチャンスはありそうだ。

 GKは鈴木彩艶(パルマ)、早川友基(鹿島アントラーズ)、大迫敬介(サンフレッチェ広島)の3人でほぼ確定だろう。3月の2試合を見ても、やはり鈴木彩がファーストチョイスであることは間違いなく、2人目、3人目はトレーニングのルーティーンをハイレベルに回しながら、有事の出番に備えるという役割が求められる。

 これまでの活動を見ても、早川と大迫の振る舞いに間違いはなく、アクシデントにも対応できる。小久保玲央ブライアン(シント=トロイデン)や野澤大志ブランドン(アントワープ)といった素晴らしい才能の存在は評価しつつ、GKチームとして上記の3人を崩す理由が見当たらないのが正直なところだ。
 
 遠藤と冨安に関しては、あくまで順調に回復した場合を想定してのチョイスで、何も確証はない。森保監督はほぼ固まってきたことを認めながら、まだ残りシーズンで怪我人が出るリスクも承知しているようだ。

 ただ、やはり心身両面でパーソナリティが強く、ラウンド32から先の戦いで大きな仕事ができるはずの2人は、ベースというより、決定的なプラスアルファとして考えるのが良さそうだ。

取材・文●河治良幸

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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