2026年シーズンのワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップツアー(CT)が開幕。オーストラリアのベルズビーチで行なわれている第1戦「Rip Curl Pro Bells Beach」は4月9日、大会5日目を迎えた。東京五輪銀メダリストでパリ五輪日本代表の五十嵐カノアはラウンド3でブラジル選手を下し、準々決勝へ進んだ。
大会4日目の8日、波は3~4フィート(約0.9m~1.2m)。五十嵐はラウンド2で元世界ランキング5位のモーガン・シビリック(オーストラリア)と対戦した。序盤は両者ひたすらセットの到来を待つ、緩やかな展開が続く。オフショア(海から陸に向かってくる風)が強まるに連れて、次第に波が整うなか、開始15分ごろから海の様子に変化が現われ、それと同時に選手らも慌ただしく周囲を観察し、パドリング。ここで五十嵐は1本目の波を掴み、見事なターンを披露。インサイドまで波を乗り継ぎ、完璧にまとめあげた。
五十嵐は1本目のライディングで5.50点を記録し、終盤まで首位をキープ。しかし残り8分頃、シビリックが追い上げを見せて6.67点をスコアし、逆転を許した。それでも五十嵐は残り5分、ビッグセットを捉えるとダイナミックなリッピングで反撃。6.73点を叩き出した。計12.23点を積み上げ、土壇場で逆転勝利を収めた。
大会5日目の9日、前日と同様に波は3~4フィート(約0.9m~1.2m)だが、オフショアによって整った波が入るコンディション。五十嵐はラウンド3でブラジルの36歳アレホ・ムニスと対戦した。この日も序盤はスローな展開が続き、ひたすらセットを待つ。開始5分で五十嵐が1本目の波を掴むと勢いよく走り出し、得意のレイバックを披露。圧巻のライディングで序盤から6.67点を記録する好スタートを切った。2本目も五十嵐が波を奪取し、リッピングから華麗に空中で横回転するエアリバースを成功させた。このライディングで6点をマークした。
波数が少ないコンディションのなかでも巧みなポジション取りやその波を無駄にしない圧巻のライディングで12.67点をマークした五十嵐がブラジル選手を圧倒し、準々決勝へ駒を進めた。
五十嵐は準々決勝で昨季、世界ランキング2位の27歳グリフィン・コラピント(アメリカ)と対戦する。同ヒートは波のコンディションが整い次第、開始される予定だ。
また、同じくパリ五輪日本代表のコナー・オレアリーはラウンド2で、インドネシア人の父と日本人の母を持ち、埼玉県出身で東京・パリ両大会にインドネシア代表として出場した和井田理央に敗れ、初戦敗退となった。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】五十嵐カノア、豪ベルズビーチで華麗な空中技を披露
【画像】サーフィン界のスーパースター五十嵐カノアの厳選ショット!
【記事】「世界タイトルを狙える準備が整った」東京五輪銀の五十嵐カノア、悲願の“年間王者”なるか? 今季最終戦は伝統のパイプマスターズ

