22歳のヴィクター・ウェンバンヤマは、7年ぶりのプレーオフ進出を決めたサンアントニオ・スパーズの若きエースだ。すでにリーグを代表する顔の1人ともなっているなかで、殿堂入り選手のドゥエイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)は、ウェンバンヤマのメンタリティを称賛している。
2023年のドラフト全体1位指名でNBA入りしたフランス出身のウェンバンヤマは、ケガに苦しんだ昨季を経て迎えた3年目の今季、開幕後に左ふくらはぎを負傷してベンチ出場が9試合ありながらも、64試合に出場して平均25.0点、11.5リバウンド、3.1アシスト、リーグトップの3.1ブロック、フィールドゴール成功率51.2%をマーク。
チームも昨季王者オクラホマシティ・サンダー(64勝16敗)に次ぐウエスタン・カンファレンス2位(61勝19敗)の好成績を残し、2019年以来7年ぶりのプレーオフ出場権を手にしている。
ウェンバンヤマが自身初となるポストシーズンでどんなプレーを見せるのか注目となるが、現役時代に計3回の優勝を経験している元NBA選手のウェイドは、自身のYouTubeチャンネルで22歳のヤングスターへの期待感を口にした。
「ウェンビー(ウェンバンヤマの愛称)や、ステフォン・キャッスル、そして今のチームメイトたちがいることで、私たちも『もしかしたら(スパーズの優勝が)あり得るかも』と思わされるんだ。『なぜ無理なんだ?』とね」
身長224cmを誇りながら、機動力とシュート力を兼備して相手を圧倒するウェンバンヤマ。そのプレースタイルとメンタリティが「大好きだ」とウェイドは高く評価する。
「ウェンビーは自分の力を証明しているよ。バスケットボールファンなら、彼のメンタリティを愛さずにはいられないはずだ。もちろんプレーも驚異的で素晴らしい。でも、バスケに対するアプローチや考え方は、どこかオールドスクールを感じさせるんだ」
ウェイドの脳裏には、フランス代表の一員として出場した2024年のパリ五輪決勝でアメリカ代表に敗れた後のウェンバンヤマの姿が焼き付いているという。
「ウェンビーはまったく喜んでいなかった。表彰台に立って銀メダルを手にしながらも、彼は怒っていたんだ。(当時)20歳という若さで、レブロン(ジェームズ/ロサンゼルス・レイカーズ)、KD(ケビン・デュラント/ヒューストン・ロケッツ)、ステフ(カリー/ゴールデンステイト・ウォリアーズ)を相手に戦ったんだから、普通ならその結果に満足しても良さそうなものだ。
でも、ウェンビーは『自分たちがこの試合に勝つべきだった』と本気で怒っていた。それを見て、彼を気に入った。2028年の(ロサンゼルスでの)オリンピックは本当に見ものだよ」
プロ入り後、新人王、オールスター出場(2025、26年)、オールディフェンシブ1stチーム選出(2024年)、ブロック王(2024、25年)と数々の栄冠を手にしてきたウェンバンヤマ。さらなる個人タイトル獲得にウェイドは太鼓判を押す。
「ウェンビーはMVPを獲るだろうし、優勝も経験するだろう。ケガさえなければね。もし健康でい続ければ、DPOY(最優秀守備選手賞)も、その他のあらゆる賞も手にして、歴史上の偉大な選手たちと肩を並べることになる。それほどまでに優れているし、勝利を強く望んでいる。しかも、それを『今すぐ』に求めているんだ」
22歳になったばかりのウェンバンヤマが、これから長く続くキャリアの中でどれだけの栄光を手にするのか、注目が集まる。
構成●ダンクシュート編集部
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