最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
佐藤恵允も手応え「“みんなで守っている”という感覚があります」。高まる守備の強度。FC東京は百年構想リーグで主役になれるか

佐藤恵允も手応え「“みんなで守っている”という感覚があります」。高まる守備の強度。FC東京は百年構想リーグで主役になれるか


 短期決戦の2026年J1百年構想リーグも折り返し地点を過ぎ、上位争いはますますヒートアップしつつある。

 目下、虎視眈々とタイトルを狙っているチームの1つがFC東京だ。11試合を終え、勝点23を稼ぎ、EASTで2位につける。4月11日には敵地で横浜F・マリノスと対戦した。

 この日は24.5度と温かい日で、「今年初めての暑さで、なかなか慣れていないなかでの入りだったんでキツかった」と佐藤恵允も話したが、前半は相手に主導権を握られる苦しい展開を強いられた。

 それでもハードワークと献身的な守備を怠らないのが今季のFC東京だ。ボランチの橋本拳人も「前からプレッシングがハマらないなかでも、しっかり守り切って後半につなげていくという“粘り”みたいなものが出たと思うし、最終局面では『絶対にやらせないんだ』という気持ちを出してプレーできた」と力を込めた通り、横浜FMのアグレッシブな攻撃を強固な組織で跳ね返し続けた。

 それが45分の先制点につながる。始まりは相手のスローインからの攻撃。FC東京はこれを防ぎ、自陣の右サイド寄りでコントロールしようとした横浜FMの諏訪間幸成に佐藤龍之介が寄せてボールを支配下に置き、すかさずマルセロ・ヒアンにつなぐ。

 背番号9は一気にカウンターを仕掛ける。そのドリブル突破に佐藤龍と佐藤恵もついていき、最終的には佐藤恵がゴール前でラストパスを受けて仕留める。「守から攻」の高い意識と推進力が如実に表われていた。
 
 佐藤龍は「あれはこぼれてきただけなんで、僕がボールを奪った感覚じゃないですけど...」と謙遜しつつも、「ああいうところでも、しっかり自分がプレスをかけて相手のミスが出たと思う。チームとして取った瞬間に、みんなが湧き出てくるようなシーンは東京の怖さ。それが出せて良かったです」と胸を張った。

 疲労の出る時間帯に、最前線の選手が低い位置に下りて守りに入るのは体力的にも厳しいが、彼はそれを確実に遂行。試合の流れを引き寄せることに成功した。日本代表の森保一監督が視察に訪れたゲームで“可能性のある限りは、ワールドカップに向けてアピールしたい”という思いもあったのではないだろうか。

 そして後半はFC東京のペースに。64分には鋭い攻めからM・ヒアンが2点目を追加した。その後、74分に加藤蓮の豪快なミドル弾で1点を返されたものの、その5分後に橋本健人のFKが相手のオウンゴールを誘い、3-1で快勝した。
 
 FC東京がここまで良い戦いを見せられている大きな要因として、守備強度の向上と失点減が挙げられる。総失点「8」は、最少「5」(4月11日時点)の鹿島に続く少なさだ。

 もちろんGKキム・スンギュとDFアレクサンダー・ショルツの個人能力や貢献度は非常に大きいが、チーム全体のハードワークの意識が上がっているのも事実と言える。

「守備の強度が上がったのは、周りから見ても分かると思います。押し込まれても、みんなで身体を張ってシュートコースに身体を投げ出しているシーンが多いですし、昨年と比べて“みんなで守っている”という感覚があります」と佐藤恵も語気を強める。そういう泥臭さや粘り強さが浸透しつつあるのは好材料だ。

 近年は、シーズン半ばまでは良い戦いをしていても、終盤になると停滞し、上位争いから遠ざかってしまう形が続いていたが、百年構想リーグでは少し違うかもしれない。このまま後半戦もインテンシティを落とさずに結果を出し続ければ、アジア・チャンピオンズリーグ出場権の獲得という目標に手が届くかもしれない。
 
「(首位の)鹿島とは試合数も違いますし、直接対決も残っているなかで、自分たちは勝つことでしか差を詰められないと思う。毎試合、勝点3を目ざして戦っていけたらと思います。僕自身もまだ2点しか取っていないので、毎試合、点を取ります」と佐藤龍は目を輝かせたが、若い世代が気迫を見せることも、チームの大きな起爆剤になるはずだ。

 今回の百年構想リーグはFC東京が主役になる可能性もある。その動向から目が離せない。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

【画像】日向坂や乃木坂の人気メンバー、ゆうちゃみ、加護亜依ら豪華タレント陣が来場、Jリーグのスタジアムに華を添えるゲストを特集

【画像】Jリーガーが好きな女性タレントは?長澤まさみ、ガッキー、広瀬すずらを抑えての1位は…

【記事】「大谷翔平って何であんなに凄いの?」中村俊輔の素朴な疑問。指導者としてスーパースター育成にも思考を巡らせる
配信元: SOCCER DIGEST Web

あなたにおすすめ