
「これぞサッカーの本質」浦和が東京V戦で“矢印の重要性”を示したシーンとは?
2026年4月12日、浦和レッズが埼玉スタジアム2002で東京ヴェルディと対戦。PK負けを含む4連敗中のJ1百年構想リーグで浮上のきっかけを掴みたいホームチームはキックオフ直後こそバタついたが、比較的冷静に試合を進めた。
それでも得点の匂いはあまりしない。サイドから崩す意図はあるものの、効果的な崩しからシュートに持ち込むシーンは少なかった。
組み立て時に横パスやバックパスが多い浦和は局面を動かせていない印象だった。3バックで中央部を固める東京Vの術中にハマっている感もあり、躍動感ある攻撃は影を潜めた。
時には5-3-2システムで強固な壁を築く東京Vの守りが光る一方、前半は浦和の拙攻が目立つ試合展開となった。
この試合で痛感させられたのは、“敵ゴールに矢印が向いたプレーの重要性”だ。横パスを細かく繋いでも局面はほぼ変わらない。やはり局面打開の鍵は縦パス。それを証明したのが、浦和の先制弾だ。
後半開始直後の46分、センターライン付近からのマテウス・サヴィオのスルーパスに反応した肥田野蓮治が一気に抜け出して左足で沈めた。文字通りのカウンターで、まさに“敵ゴールに矢印が向いたプレー”だった。
これぞサッカーの本質。そう断言できる素晴らしいゴールだった。
得点にならなかったとはいえ、63分の浦和の攻撃、敵最終ラインの裏に抜け出した金子のシュートに至るまでの流れも縦パスの効果を示すシーンだった。
ゴールに矢印を向ける。これは試合を優位に進めるうえで必須のファクターだ。1-1の末にPK戦で敗れたとはいえ、サッカーの本質を示してくれた点でこの日の浦和には可能性を感じた。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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