プロボクシングのWBC世界バンタム級2位の那須川天心(帝拳)は4月11日、「Prime Video Boxing15」のメインイベント同級王座挑戦者決定戦で、同級1位のファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)と対戦。9回終了後TKOで勝利を飾った。
昨年11月に行なわれた同級王座決定戦で井上拓真(大橋)に判定で初黒星を喫していた那須川にとって、今回は再起戦。元世界2階級制覇者の難敵を迎えたが、素晴らしいパフォーマンスを披露した。
序盤から優位に立つと、5回以降は左ボディを起点に相手を圧倒。10回開始前に、エストラーダ陣営を棄権に追い込んでみせた。
約5か月で、日本人ボクサーはどのような進化を遂げたのか。元WBA世界ライトフライ級王者の具志堅用高氏が、自身のYouTubeチャンネル内で言及した。
同氏は那須川のファイトが前回と「全然違った」と高評価。「足をしっかり踏ん張って、最後まで力強いボクシングだった」と振り返り、「スタミナも切れず、減量が上手くいったんじゃないかな」と推測した。
終わってみれば、試合の主導権を握りながらの完勝劇。具志堅氏は「しっかり戦っていた。パンチの威力があった」と、敗北からの成長に目を見張った。「逃げなかったでしょ。(天心には)攻めるボクシングをやってほしかった。逃げてたら、やられちゃうもん。ペースにハマッちゃったらダメだからね。ボクシングは、自分のペースで行かなくちゃ。相手にハマッたら取り返すのが本当に難しいから」と力説した。
この試合の結果、那須川は5月2日に東京ドームで開催される王者・井上と井岡一翔(志成)が激突するタイトルマッチの勝者に挑戦する権利を得た。
具志堅氏は「ボクシング界が良くなる」と歓迎。そう語ると、日本人最多13戦連続世界王座防衛を誇るレジェンドからは笑みがこぼれた。
構成●THE DIGEST編集部
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