5月2日のWBC世界バンタム級タイトルマッチで、同級王者・井上拓真と挑戦者・井岡一翔が激突するが、その勝者に挑戦する権利を得たのは、那須川天心だった。
両国国技館で開催されたWBC世界バンタム級挑戦者決定戦(4月11日)で、同級2位の那須川天心が同級1位ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)に9回終了TKOで勝利。これではもう勝てない、と判断したエストラーダによる棄権だった。
エストラーダは世界2階級制覇王者の実力者だったが、天心は元王者のろっ骨を折り、心まで折ったのだ。
元IBF世界ミニマム級王者、元WBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人氏は自身のYouTubeチャンネル「京口紘人Hiroto Kyoguchi」で、那須川の戦いぶりを大いに評価した。
「(エストラーダは)元パウンドフォーパウンドのランキングに入ってた選手なんで、そのエストラーダにしっかりKO勝利したんやけど。何が凄いかっていうのは、終盤にTKO勝ちのイメージもできるけど、予想は『117-111』か『118-110』ぐらいの大差で勝つと思ってたから、9ラウンド終了時に棄権を申し出たったいう、心を折る勝ち方っていうのは、普通のKO勝利よりは価値あると思う」
対スピード=✕だけど対的確性=〇
その上で京口氏は、井上あるいは井岡との相性を判断。
「僕はどっちとも相性良くない(と思う)。ただ、井岡選手との方が、相性は噛み合ってるんじゃないかな。というのも、天心にとってスピードのある選手に対しては、相性あまり良くないかなと思うんですよ。トップギアのスピードの中の駆け引きっていうのは、相性良くない。どっちかというと、スピードはそこまでないけど的確に打ってくるような選手の方が、天心にとって対処できる相手になる」
那須川は前回、井上とのタイトルマッチに敗れているが、つまり井上とのスピード勝負は再度、不利になるというのだ。
「拓真選手の方がスピードもあるし、ハイスピードの中での駆け引きってなった時に、天心の良さっていうのは生きないんじゃないかなと思う」(京口氏)
昨年11月24日にプロ初黒星を喫した井上へのリベンジか、その井上を倒して世界5階級制覇王者を目指す井岡との初対戦か。どちらもワクワクするカードである。
(所ひで/ユーチューブライター)

