
アニメ「薬屋のひとりごと」の第2期振り返り劇場上映会が4月12日に東京・日比谷で開催され、主人公・猫猫役の悠木碧、壬氏役の大塚剛央、子翠/楼蘭役の瀬戸麻沙美が登壇。エイプリルフールネタ、本編収録裏話に続き、キャラクターに対する印象の変化と、今後の展開についての“ヲタトーク”全開で盛り上がった。
■桜蘭は「大局が見えているのに、愛がないとできないような尻拭いをする人」
「薬屋のひとりごと」は、日向夏氏の同名小説を原作とした、毒見役の少女が後宮や宮中でさまざまな難事件に挑む謎解きエンターテインメントアニメ。第2期では、帝の寵妃・玉葉妃(CV.種崎敦美)の懐妊、小蘭(CV.久野美咲)の門出、外国特使の来訪などの裏で進行していた楼蘭ら「子の一族」の反乱が描かれ、皇弟として乱を制圧した壬氏が、己の出自と向き合う覚悟を決めて幕を下ろした。
壬氏に大きなものを託し、その覚悟を決めさせることになった楼蘭について、大塚は「僕から見るか壬氏から見るかで全然印象が違う」と前置きしつつ、「常に大局を見ていた人だなぁと思いますね。子翠も後宮の闇に巻き込まれた1人だけど、その中でもあんなにたくましく生きて、それでも人情があって…。壬氏は子翠を知らないのでアレですが、楼蘭だけど、やっぱり子翠なんだなって感じます」とコメント。
さらに大塚が、「やろうと思えば何でもできちゃう人なのに、この結末を選んで辿り着いているから、自分よりも(大事なものがある)っていう感じ」と続けると、瀬戸が「責任感なのかな、優しさなのかな…桜蘭は、周囲の尻拭いをしっかりしていく。それって、愛がないとできないことですよね」としみじみ。「自分の人生を諦めているようで諦めていない野心も感じさせる、器用な人」とも分析していた。
「舞台装置の一番面白いところを1人で担っている」という桜蘭について悠木は、「(元凶ともいえる母・)神美様(CV.深見梨加)からの影響も強いけど、父・子昌(CV.チョー)からの影響もあるんじゃないかな。子昌の、それでも神美を見捨てられない愛情みたいなものを、微妙に分かっていたんじゃないか」と推察。「本当に両親の両方とも受け継いでいるところがありますよね」と感慨深げに頷いた瀬戸は、「あと、やっぱり翠苓(CV.名塚佳織)の存在が大きいです。助けたい人がいるってことが、助ける側の力になることもあるから」と付け加えていた。
■大塚剛央、猫猫に「最初は“おもしれー女”から入ったけど…結局“おもしれー女”」
一方、猫猫について瀬戸は「興味なさそうなのにずっとそばにいてくれる人。深入りしないのかなと見えて、面倒見がよい。ずっと関わってくれる人だから、(桜蘭も)離れがたかったのかな」とコメント。
大塚が「壬氏からすると、猫猫は最初は“おもしれー女”から入りましたけど…」と語りだすと、悠木はパワーワードがツボにハマったのか、「アハ!」と思わず高い声でリアクションし、我に返って照れ笑い。続けて大塚が「第2期後半に行くにつれて、壬氏が王弟としての覚悟を決める理由になるだけの大きな存在になっていて…別にもどかしい関係とは思っていないけど、愛情深い存在だし、ひと言で表せないけど…結果、“おもしれー女”かな」と語って、悠木と会場の爆笑をさらった。
続いて話題は2026年12月の劇場版と、もうアフレコが始まっているという第3期の話題に。
悠木は「最初はちょっとずつ猫猫の知り合いが増えていく感じだったのに、第3期になると、知り合いが増えて、もうものすごいキャスト人数。スタジオで座りきれない!」と意外な裏事情を暴露。大塚も「ずっと同じスタジオで録っていますけど、あんなにパンパンになったの見たことないですよね。本編の収録は久々なので、気を引き締めて臨んでいます」と続けた。
「本当にすごい熱量だし、みんな『薬屋』のこと大好きだし…久しぶりに集まったのがうれしくて、いろんな人と話してしまった。でも、酸素が貴重なので終わったらすぐ帰るんですけど(笑)。そのくらいの規模感で録っているので、楽しみにしていただきたいです」と悠木。
■オタク代表・悠木碧、“薬屋イヤー”に「ハシゴにお財布…みんな、頑張っていただきたい!」
さらに劇場版についても悠木は「これまでは、『宇宙に行く』とか『巨大ロボットに乗る』とかクソほどいい加減な話をしてしのいできたけれど、もう、私たち、知ってるんだ」とドヤ顔を見せ、「これはすごいことになりますよ。劇場の大きい画面で見たらめちゃめちゃ楽しい内容で、それでいて『薬屋』で絶対に見たいところを外していないから」と強火アピール。
大塚も「(原作の日向夏)先生が書いているから…」と太鼓判を押しつつ、「巨大ロボットには乗らなかった…」と残念な表情を見せる小芝居を。「そう、異世界にも転生しなかったけど! 楽しみにしていてほしいです」と畳み掛ける悠木に、出演しない瀬戸が「そうなんですねー!」と寂しそうに乗っかっていた。
続いて2026年8月15日(土)に開催される「スペシャルイベント~夏の園遊会 2026~」のキービジュアルが公開された。悠木と大塚は「壬氏様、この量の髪をこの形にするって、相当なスピードで回転してますよ!?」「ビジュアル担当なので、顔面は崩さずにね!」「いてほしいところに、描いてほしい顔がある…」と愛あるツッコミを入れ合う。
続くイベントグッズの情報には悠木と瀬戸が「このクリアショルダーバッグ…」「クリアってことはさぁ!」「こっちのもっちびぬいぐるみ(を入れるように)対応しているんじゃないか!? 私は分かるぞ」「ぬい活の村の人だからね!」「アクスタ箔押しなんだ最高…。躍動感ある羅漢(CV.桐本拓哉)って初めてでは?」「チケットに薔薇(そうび)型ペンライトがついてくる!?」「みんなで推しカラーの薔薇を生やそう!」と、ファン顔負けのトークで大盛りあがり。
さらに、イベントには挿入歌アーティストの大原ゆい子、三宅りむも出演すると大塚がアナウンスすると「ということは、ですよね?挿入歌の人に来ていただいて、大喜利ってわけにはいかないでしょう」「それはあまりに平成の声優イベントすぎるでしょ!」とキレのあるコメントで会場を笑わせる女性陣。
最後に瀬戸は「第2期の放送後にこうして改めてお話しする機会をいただけて本当に嬉しいです。何より国内(のイベント)は初めてなので(笑)。今年は劇場版、第3期と“薬屋イヤー”になっていくと思うので、私自身も…本編ではちょっともうアレなんですど、大好きな『薬屋』を楽しんでいくので、皆さんも楽しんで応援していただだけたらと思っております」と挨拶。
大塚は「作品の力をものすごいですけれども、その作品のパワーになるのは皆さんの応援の力だと思います。今後の展開を少しだけ聞いたんですが、本当にすごいことになりそうなので、皆さんもついてきてください!」とコメント。
最後に悠木は「あらためて振り返っても新しい発見があったり、また感動できたりと、丁寧に作られた作品だからこそ何度噛み締めても美味しいみたいなことを感じてもらいつつ、さらにこんなにたくさん新たなお知らせもできて、その熱を共有できることを嬉しく思っております。忘れられないキャラたちもいっぱいいると思うので、その感動を胸にね」と挨拶。
さらに、「今年、本当に“薬屋イヤー”ですよ。あの、我々が忙しいということは、君たちはもっと忙しいからね?お気づきかもしれないけど。ハシゴに次ぐハシゴ。お財布に次ぐお財布。みんな、頑張っていただきたい!」と分かり過ぎたコメントで会場を笑わせつつ、「応援していただく価値のあるめちゃくちゃ素敵なものにしていきたいと思って頑張っておりますので、何卒よろしくお願いします」と締めくくった。
※北海道、東京、愛知、大阪、福岡で開催中の第2期を映画館で楽しめる「振り返り劇場上映会」は、今後2026年4月26日(日)に第7話~第12話、5月10日(日)に第13話~18話、5月24日(日)に第19話~第24話を上映。
さらに、2026年8月15日(土)には「スペシャルイベント~夏の園遊会 2026~」が、パシフィコ横浜 国立大ホールで開催される。悠木、大塚のほか、小西克幸、種崎敦美、瀬戸麻沙美、久野美咲、橘龍丸、豊永利行らが出演。チケットのオフィシャル2次抽選が5月10日(日)23:59まで受付中。このイベントのグッズは、4月17日(金)23:59~5月10日(日)23:59に先行受注生産、翌5月11日(月)0:00より一般販売。
テレビアニメ「薬屋のひとりごと」第3期は日本テレビ系にて2026年10月より分割2クールで放送予定。劇場版「薬屋のひとりごと」は2026年12月公開。
◆取材・文=坂戸希和美
※「種崎敦美」の「崎」は「たつさき」が正式表記。

