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<パリに咲くエトワール>11分を超える本編冒頭映像公開 小道具&背景描写に見る緻密な時代考証をリサーチャーが解説

<パリに咲くエトワール>11分を超える本編冒頭映像公開 小道具&背景描写に見る緻密な時代考証をリサーチャーが解説

劇場アニメ「パリに咲くエトワール」本編冒頭映像11分が公開
劇場アニメ「パリに咲くエトワール」本編冒頭映像11分が公開 / (C)「パリに咲くエトワール」製作委員会

3月13日の公開以来、SNS等での口コミを通じて話題を呼び続けている劇場アニメ「パリに咲くエトワール」。このたび、本作の本編冒頭映像11分が解禁された。また、20世紀初頭のパリを舞台にした本作のリサーチャーである白土晴一氏から、時代考証が練られた本作から3つのポイントに着目したコメントが到着した。

■谷口悟朗監督×近藤勝也氏が初タッグのオリジナルアニメ

本作は、「ONE PIECE FILM RED」や「コードギアス 反逆のルルーシュ」を手掛けた谷口悟朗監督と「崖の上のポニョ」「魔女の宅急便」など多くのスタジオジブリ作品のキャラクターデザイン・原画をつとめた近藤勝也氏が、初めてタッグを組んだオリジナル劇場アニメーション作品。

主人公フジコの声を担当するのは、若手実力派俳優の當真あみ。アニメ映画「かがみの孤城」で主人公の声優を務め、2025年にはドラマ「ちはやふる−めぐり−」、映画「ストロベリームーン」でどちらも主演を務める當真が、画家を夢見る少女・フジコを演じる。そしてフジコとパリでともに夢を追う少女・千鶴役には嵐莉菜。2022年映画「マイスモールランド」で主演を務めた後、「少年と犬」などの話題作に出演。雑誌ViViの専属モデルも務めており、主人公フジコを演じる當真とは「ちはやふる−めぐり−」で共演した。さらに、フジコと同じアパルトマンに暮らすロシア人の青年ルスランを演じる早乙女太一をはじめ、門脇麦、尾上松也、角田晃広(東京03)、津田健次郎など演技派のキャスト陣が揃っている。

物語の舞台は20世紀初頭のパリ。そこに、夫を支えるよき妻となる将来を望まれながらも、画家を夢見るフジコと、武家の家系に生まれ、ナギナタの名手ながらバレエに心惹かれる千鶴が暮らしていた。ある日、トラブルに巻き込まれたフジコを千鶴が偶然助けるが、それは幼い日に横浜で出会ったことがあるふたりの、運命的な再会だった。千鶴の夢を知ったフジコは、同じアパルトマンに住む青年ルスランの母オルガが、ロシア出身の元バレリーナであることを知り、レッスンを依頼する。東洋人であることで様々な壁にぶつかりながらも、ふたりは夢に向けて歩き出すが、ある日フジコの保護者である叔父さんが、失踪してしまう。

■時代考証に裏付けされた3シーンをリサーチャーが解説

そんな本作だが、このたび本編冒頭映像11分が公開された。

公開された映像は、運命的なフジコと千鶴の横浜での出会い、そして日本で画家を目指そうとするフジコが置かれている立場や葛藤、そこから叔父の若林とパリへ旅立ち、彼女自身が希望に満ち溢れている物語の序章部分。

本作の舞台は約100年前、第一次世界大戦前夜。さまざまな文化が花ひらいたベル・エポックの時代を描くにあたり、マンガ・アニメ・ゲーム・小説の設定考証を幅広く手掛ける白土晴一氏がリサーチャーとして参加。当時の街並みから人々の暮らし、それを裏付ける小道具に至るまで調べ上げ、ふとした描写の中にも説得力と情報量の詰まった作品に仕上がっている。今回は、特に初めて明かされる3つのポイントがピックアップされている。
劇場アニメ「パリに咲くエトワール」より
劇場アニメ「パリに咲くエトワール」より / (C)「パリに咲くエトワール」製作委員会


■フジコの叔父・若林が持つカメラについて

カメラが日本に持ち込まれたのは1841年ごろと言われている。

白土:横浜のゲーテ座で若林が持っているカメラは、明治37年に発売された「チャンピオン手提暗函」をモデルにしています。日本の国産カメラの中でも最も古いものの一つで、日本カメラ博物館様のご協力で実物を撮影させて頂きました。しかし、実際にどうやって持って撮影するかなどはよく分かりません。そこで構造や形状が近そうな当時のカメラ「Brownie No. 2」などの資料から、持ち方や撮影の仕方などを推測しました。
劇場アニメ「パリに咲くエトワール」より
劇場アニメ「パリに咲くエトワール」より / (C)「パリに咲くエトワール」製作委員会


■園井家について

フジコの実家の日本家屋も、実は少し変わった作りになっている。彼女の家柄、置かれている環境もそこから見えてくることに。

白土:園井家ですが、高田馬場の周辺と設定しました。明治の高田馬場は1910年(明治43年)に鉄道院山手線「高田馬場駅」が開業したばかりで、落合崖線沿いには金持ちの別邸などもある自然を残した邸宅街。家のモデルは文豪・夏目漱石が晩年に住んだ邸宅で、特に園井父がいる部屋は、門下生が出入りしたとされる漱石の書斎「漱石山房」などを参考にしています。しかし、和室に洋式の家具が配置された和洋折衷的なレイアウトにするため、細かい部分は複数の幕末、明治の建築を組み合わせたものになっております。
劇場アニメ「パリに咲くエトワール」より
劇場アニメ「パリに咲くエトワール」より / (C)「パリに咲くエトワール」製作委員会


■パリの風景

白土:千鶴がパリを散策しているシーンに出てくる橋は、1900年のパリ万国博覧会に合わせて建設された、四隅に巨大な記念柱(ピュロン)のあるアレクサンドル3世橋。ベルエポックの絶頂を象徴するような豪華絢爛なセーヌ川の橋なのですが、次に何やら大きな船が出て来ます。これは洗濯船(Bateau-Lavoir)と呼ばれる共同洗濯場で、女性たちが川水で衣類を洗って、2階でそれを乾かす場所でした。その次のカットの右下に洗濯物をたくさん抱えた洗濯婦が描かれています。ベルエポックの絢爛たる橋でも、すぐその下に庶民の生活が溢れているという描写になっております。
劇場アニメ「パリに咲くエトワール」より
劇場アニメ「パリに咲くエトワール」より / (C)「パリに咲くエトワール」製作委員会


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