
フジテレビが約10年ぶりにゴールデン帯で送る新しい音楽番組STAR。MCを務めるのは、入社3年目の上垣皓太朗アナウンサー。そして、総合演出を浜崎綾氏が務めている。今回は、初回放送を終えたばかりのお2人に、放送を終えた今の率直な感想や、どんな音楽番組にしていきたいかなど、たっぷりと伺った。
■曲振りの言葉は全て“上垣アナの言葉”
――初回放送を終えた今、率直な心境を教えてください。
上垣:やっと緊張から解放された…というのが1番ですね。じわじわと重圧から解き放たれていく感覚があります。皆さんに支えられて無事に終えることができ、まずはホッとしています。
浜崎:SNSでの評判も見ていますが、上垣さんの実直な人柄が存分に出た生放送だったと、非常にポジティブな反響をいただいています。アーティスト同士が円卓で交流する姿も「フジテレビらしい」と好意的に受け止めていただけたかなと感じています。
――上垣アナのどういった人柄が、今回の起用に繋がったのでしょうか。
浜崎:とにかく実直であることですね。今回、司会を受けるにあたって、今の音楽やアーティストについて凄まじい量の勉強をされたと思います。その真面目さが、放送の中でしっかりと熱量として伝わっていました。
実は、上垣さんが曲紹介の時に話したフレーズは、台本にあるものではないんです。上垣さん自身が勉強した内容から「これを伝えたい」と思った言葉を、自分の言葉として紡いでくれました。演出の立場から見ても、これほど信頼できる方はいないなと思います。
――具体的にどのような勉強を?
上垣:出演される皆さんの楽曲はもちろんですが、第1回出演されたHANAさんについては、オーディションプロジェクトの「No No Girls」を、遅ればせながら初めて拝見しました。皆さんがどのような道を辿って、今日このステージに立ってくださっているのか。その過程を知り、自分の中で思いを噛み締めてから本番に臨むようにしました。
■「尺を伸ばして!」インカムで飛んだ指示と生放送の裏側
――生放送ならではの、時間管理(尺)の苦労もあったのでは?
浜崎:上垣さんは生放送に慣れているというか、尺の管理が素晴らしいんです。実は今回、前半で30秒から40秒ほど時間が押してしまっていたんです。「どこかで巻かなきゃ」と後半で巻いたのですが、次は時間が少し余ってしまい…。
上垣:Travis Japanさんのパフォーマンス直前のシーンですね。ナビゲーターの松倉(海斗)さんがパフォーマンスの準備でスタンバイに行かれて、僕1人の状況になった時、インカムから「伸ばして!伸ばして!」と指示が飛んできて(笑)。
「あと2個くらい何かエピソードを話さなきゃ!」と内心はパニックでしたが、それも含めて生放送の醍醐味ですよね。もう少しあそこで上手く立ち回れたら…というのは、次回の課題です。
――ナビゲーターのanoさん、松倉海斗さんの存在も大きかったですね。
浜崎:ナビゲーターのお2人には、単に台本を読むのではなく、上垣さんとの会話の中で自然な熱量を出してほしいと期待していました。あえてアドリブが面白くなりそうな、動物的な反応をしてくれるお2人にお願いしたんです。
上垣:あのさんには本当に助けられました。最初に並んだ時、anoさんから「(距離が)近すぎない?」と言われて、一気に緊張がほぐれましたね。
浜崎:anoさんは放送後、「上垣くんが動揺していたから、私にも(緊張が)移っちゃったよ」と言っていました(笑)。画面上は落ち着いて見えたかもしれませんが、隣にいたあのさんには上垣さんの動揺が伝わっていたようです。
■「この番組があるからフジテレビが好きだ」と言ってもらえる存在に
――2階に設置された「円卓」でのトーク、非常に新鮮でした。
浜崎:「FNS歌謡祭」の経験を活かし、事務所やグループの垣根を超えてアーティストさん同士がワイワイしゃべる、フジテレビらしい雰囲気をゴールデンでも出したかったんです。
上垣:HANAさんやアイナ・ジ・エンドさん、あのさんたちが世代を超えて交流している様子を2階から見る景色は最高でした。
――フジテレビとしては、約10年ぶりのゴールデン帯音楽番組です。
浜崎:テレビ局のゴールデンには、やっぱり音楽番組があるべきだという思いで会社に働きかけてきました。配信全盛の時代ですが、放送局が責任を持って「今、このアーティストがこれほど素晴らしいんだ」と伝えていく。3年、5年かけて「この番組があるからフジテレビが好きだ」と言ってもらえる存在にしていきたいです。
――上垣アナは普段どのような音楽を聴かれるのしょうか?
上垣:私は昭和歌謡が大好きで、松任谷由実さんや、中島みゆきさんなどを聴いています。
浜崎:最初の打ち合わせの時、上垣さんが手書きノートを持ってきてくれたんです。そこには、上垣アナがやっている「めざましどようび」のコーナーで流した選曲したリストがびっしり書いてあって。松任谷由実さんやキャンディーズさんの名前がありました。
でも今回は旬なアーティストの方々も多く出演されます。そういうところは現在進行形で、勉強するというよりは好きになってほしいなと思って、「色々な音楽を聴いてみてくださいね」というようなお話をしました。
上垣:それがほんとうに光栄というか、自分の好きを広げられ機会だなと思っていて、音楽の好みは14歳で決まるという説もありますが、そういう意味では私は永遠の14歳の気持ちで、これからも音楽を深掘りしていきたいです。
――最後に、今後の意気込みをお願いします。
上垣:木曜夜7時、1時間まったく新しい挑戦をしていきます。まずはこの番組を皆さんに覚えていただけるよう、毎週自分のベストを尽くして臨みたいと思います。
浜崎:若い世代の方はもちろん、テレビの前にいらっしゃる年配の方にも、今旬のアーティストを知って、好きになってもらえるような番組作りをしていきたいと思っています。「木曜7時はSTARがあるから家に帰ろう」と思ってもらえるように頑張ります。

